じめじめした季節は睡眠にも悪影響! 湿度指数と睡眠の質の関係

ライフ・マネー

気温と湿度が高くなり、新型コロナ対策のマスクをしながら汗ばむようになってきました。じめじめした季節を迎え、夜になってもじんわりとした湿度が残る日があります。湿度による不快感は睡眠の質にも影響するといわれています。(Misa)

日本は世界的にみても湿度が高い国

日本に生まれ育った人、住んでいる人ならいわれるまでもないことですが、日本は非常に湿度が高い国です。世界の都市で、バンコク(タイ)、ジャカルタ(インドネシア)、カイロ(エジプト)に次いで、世界4位と5位が、大阪、東京だというランキングもあります(日本気象協会、tenki.jpによる)。世界的にみても湿度が高いほうなのです。

スキンケアブランドのメディプラス社が、気象庁による全国都道府県の過去3年ぶんのデータをもとに年間の湿度を「湿度指数(じめじめ度)」として指数化、その傾向を分析した調査結果を発表しました。

それによると、意外にも年間を通して湿度指数(じめじめ度)が最も高い月は梅雨時期の6月ではなく、5月であることがわかりました。

都道府県別でみると、山形、福井、佐賀、福岡、長野が上位5位となり、もっとも湿度が低いのは那覇(沖縄)でした。上位を占めているのは、日本海側と東北地方が中心となっています。ちなみに東京は下から3番目の45位、日本の中では湿度が低めの地域ということになります。

【出典】「じめじめ季節の到来!湿度が高いと眠りが浅くなる!? 全国年間平均じめじめ度が最も高い月は、"5月"という結果に」(株式会社メディプラス)

じめじめした季節は睡眠にも悪影響! 湿度指数と睡眠の質の関係

じめじめ(湿度指数)は睡眠の質にも影響

最近では睡眠の重要性があらためて見直されており、一定の睡眠時間を確保するのと同じくらい、質の良い睡眠が大切であることがわかってきています。

質の良い睡眠とはすなわち深い眠りということですが、湿度が高すぎると眠っていても不快に感じて眠りが浅くなりやすく、睡眠の質は低下します。

温度や湿度が快適な環境では深い眠りに入りやすく、温度 16~26℃、湿度 50%前後が睡眠のためには理想的といわれています。

湿度指数のピークである5月を過ぎたとはいっても、じめじめ度(湿度指数)の高い季節はまだまだ続き、これから寝苦しい夜も増えていきます。快適に眠れるよう、就寝時には温度や湿度に気を配りましょう。

じめじめの時期に質の良い睡眠をとるコツ

私たちにとって快適と感じる温度や湿度は、季節によって変わります。たとえば、汗をかいてもすぐに乾くと、それほど不快には感じません。逆に、いつまでも肌に湿気が残る状態を不快に感じます。

快適な環境には、温度と同時に湿度が上がらないようにする必要があります。就寝時には室温16~26℃、湿度 50%前後を維持できるよう、エアコンのタイマーを活用しましょう。
湿度が高い季節は寝具にも湿気がたまりやすく、それが不快感の原因になります。また、室内にこもった湿度や熱気は、エアコンが効きづらくなる原因にもなります。室内の空気の入れ替えや寝具の湿気を逃がす工夫をしましょう。

シーツや掛け布団など寝具を季節によって使い分け、吸湿性、通気性が高く、湿度がこもらない素材のパジャマなどを使うと、体温調節がしやすくなります。


<快適な睡眠環境のポイント>

  • ・エアコンを利用して、室温16~26℃、湿度 50%前後を維持する。
  • ・寝室と寝具には風を通し、湿度と熱気を逃がしておく。
  • ・必要に応じて、除湿機や布団乾燥機、除湿シートなどを活用も。
  • ・吸湿性、通気性が高く、湿気を逃がしやすい服装で眠る。

プロフィール

原稿:Misa

ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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