在宅中に出費がかさんだ人必見! 家計簿を使って家計をじっくり見直してみよう!

在宅中に出費がかさんだ人必見! 家計簿を使って家計をじっくり見直してみよう!

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、経済への打撃ははかり知れません。そんな状況だからこそ、自分のお金はしっかり貯めておきたいもの。家にこもっていることが多く、在宅中に出費が増えた人も多いかと思います。この機会を活かして、「お金との向き合い方」を考えてみませんか? まずは、家計簿を付けてお金の「見える化」をすることからはじめることで、お金との向き合い方がみえてきます。今回は、家計簿の上手な付け方をご紹介します!

家計簿を付けることでお金との付き合い方が上手になる?!

家計簿を付けるメリットは、お金の流れを把握すると家計の問題点が見えてきて、具体的な改善案を考えるきっかけになるということ。ただ漠然と家計簿を付けていくのではなく、この「問題点を見つけ、具体的な改善案を考える」ということが重要になります。使途を明確にし、本当に必要な支出だったかどうかを振り返ることで、自然とムダを省いて節約をすることができるようになります。また、自分にとって大切なお金の使い道は?という事を意識しながら考えていくとより楽に改善点が見つかるはず。たとえば、趣味に使うお金は減らしたくないと考えるなら、外食はなるべく我慢するなど...。家計簿は、「一体何に使っていたのかよくわからない」というお金の使い方を自分にとって必要なことだったのかを納得する形で見極める手助けをしてくれるのです。

3日坊主を防ぐためには? 気負わずにゆるく続けること

家計簿を付けると決めたら、買い物の際には必ずレシートをもらうようにして、「毎日夜寝る前に1回」など自分でタイミングを決めて支出の記録を付ける習慣をつけましょう。毎日が難しければ、週に1度にまとめてでも構いません。記録をつける際は、項目別に管理をする必要があります。以下の項目を目安に、10個程度に絞るようにします。あまり細かくしすぎないことがコツ。たとえば、実家暮らしなら、家賃や光熱費の項目は不要になるかもしれないし、一人暮らしで食事はすべて外食というなら食費の項目を減らすなど...。不明な支出を洗い出すことが大切なので、ざっくり管理でもOK。続けていく習慣を身に着けることからはじめます。

【項目例】

  • 食費
  • 外食費
  • 日用品
  • 携帯代・通信費
  • 趣味・レジャー
  • 衣類・美容
  • 交通費
  • 交際費
  • 家賃・光熱費(固定費)

金額の記録も、1円単位の端数まできっちり付けていく必要はありません。もし端数まで思い出せないなら、切り捨ててもしまっても構いません。ただし、自動販売機やコンビニなどで買った飲み物などの数百円程度の支出は、まとめてでもいいので記録するように頑張ってください。続けていくうちに家計簿を付けることがヤミツキになってきたら、さらに細かく記録していくことで、より正確にお金をコントロールできるようになるはずです。

続いて、実際のお金の流れを記録したら、ムダな使い方がなかったかの振り返りをすること。タイミングは、「毎月必ず!」とガチガチに決めずに、1カ月おきや3カ月おきなど無理のない範囲で実行するといいでしょう。1度の振り返りで100%ムダをやめる必要はありません。次の振り返りまでに「毎日コンビニで買っていたお菓子を週2回に減らす」などひとつずつムダをつぶしていくことで、節約できた金額が具体的にみえてきて、お金の管理がどんどん楽しくなるはず。また、事前に「年間5万円のムダを減らして旅行へいく!」など目標を決めて節約していく方法もモチベーションアップにつながります。

デジタル派? アナログ派? 自分に合った家計簿のタイプを選ぼう!

最近の家計簿はスマートフォンのアプリで付ける人が増えているようですが、昔ながらの手書きタイプ家計簿でつける方法もあります。自分が使いやすいものを選んで、家計簿のある生活を習慣づけましょう。

手書きタイプの場合は、ノートに書きこむ形となりますが、家計簿初心者は市販の家計簿を利用することをおススメします。市販の家計簿は、書き込むだけで簡単に家計簿が完成するようにシンプルな作りになっているので手軽にはじめることができます。このタイプの場合は、手を動かして書き込むことで、お金の流れが頭に入っていきやすく、管理している意識が高まります。また、項目を自由に設定できる点も自分でコントロールしている実感がわきやすいと言えそう。ただし、記入するために作業時間や場所を確保する必要があり、集計も自分で行う必要があるので、手間や時間を惜しまない人に向いています。オリジナリティを尊重できるので、その分愛着もわきそうですよね。

デジタルタイプの家計簿のメリットは、いつでもどこでも管理ができること、集計が自動で完結するという点です。通勤などのスキマ時間に管理ができるので、手間や時間をかけずにはじめたいという人にピッタリ。レシートをスマホのカメラで読み込むだけで登録が完了する機能、銀行口座やクレジットカードとの連携、収支をグラフ化してくれるなど便利な機能が満載です。Tポイントや楽天スーパーポイントなどのポイントやマイル、クレカポイントの管理もしてくれるので、うっかり失効も防ぐことができます。

■人気の家計簿アプリ紹介





アプリ名特徴会社
Money Forward ME レシート撮影機能、銀行口座・クレジットカード、マイル・ポイントカードとの連携、家計簿の自動作成など。カードの引き落とし金額を引き落とし数日前に通知してくれる。一定以上の入手金がある場合アラートで教えてくれる(自由に金額設定が可能) 株式会社マネーフォワード
Zaim レシート撮影機能、銀行口座・クレジットカード、マイル・ポイントカードとの連携、家計簿の自動作成など。世帯構成や支出から自治体からもらえる給付金を自動で抽出、家計簿から医療費控除できるかを教えてくれるなどの機能がある 株式会社Zaim
Moneytree レシート撮影機能、銀行口座・クレジットカード、マイル・ポイントカードとの連携、家計簿の自動作成など。給与の振り込み、カードの支払いや大口の入出金、残高低下などを教えてくれる。レシートの撮影しておくと自動で登録された取引明細と照合して経費明細をデータ化してくれる(有料会員のみ) マネーツリー株式会社

スマホアプリは、アプリをダウンロードし、初期設定が必ず必要になります。金融機関やクレジットカードの連携には、インターネットバンキングやクレジットカードのWeb登録など事前にある程度の準備が必要になります。無料で大体の機能は利用できますが、サービスの内容によっては月額利用料などがかかる場合も。

また、セキュリティ面は各社徹底して管理されているので原則心配することはありませんが、物理的に自分の資産情報を外へ持ち出しているという意識はもっておくこと。スマホの盗難や置忘れなどの注意を徹底することが大切です。

まとめ

生活をしていく上で、お金がどうしても足りないとかじる場合、収入をあげることや、副業を考えるという方法があります。ですが、現在のように世界的規模の経済危機が起こっている、先行きが見えない状態では、すぐに収入をあげるというのは難しいかもしれません。まずは、家計簿を使って、自分の収支の棚卸をすることからはじめて、不要な出費を控えることからはじめてみてはどうでしょうか。その後に、将来のためのお金の貯め方や増やし方について考えるほうがより効率的かもしれませんよ。

プロフィール

回遊舎(かいゆうしゃ)

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。 近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、
「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点1
0」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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