新型コロナウイルスかもしれない時、「会社に相談する」は31.5%

新型コロナウイルスかもしれない時、「会社に相談する」は31.5%

企業のヘルスケアをサポートする「産業医ラボ.com」を運営するVeritas Japanは、一般企業に勤務する人を対象に実施した「新型コロナウイルスに関する緊急アンケート」の結果を発表しました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、テレワークの活用や出張の見合わせなどコロナ対策が多くの企業で広がっています。一方で、現場を抱えている社員など簡単に在宅勤務を開始できない従業員も多いのが現状です。今回、Veritas Japanでは、感染の不安を抱く従業員の不安の実態を浮き彫りにするため調査結果をまとめました。

8割超の従業員が「新型コロナウイルスに不安」

まず、新型コロナウイルスに不安があるかについて聞いたところ、「大変不安である」(35.7%)と「やや不安である」(47.6%)と合わせると、「不安を感じる」という回答は8割を超える結果となりました。一方、「あまり不安ではない」(14.0%)「不安はない」(1.4%)を合わせた「不安は感じない」という回答は、約2割にとどまりました。

「不安を感じる」人のマスク対策率は「不安を感じない」人の1.7倍に

「大変不安である」「やや不安」と回答した人に「あなたの新型コロナウイルス対策を教えてください」と質問したところ、新型コロナウイルス対策に「不安を感じる」人のコロナウイルス対策は、「手指消毒」(81.1%)が1位、ついで、「マスク」(75.4%)、「うがい」(62.3%)という結果となり、予防を心がける生活行動が浮き彫りとなりました。

一方、「あまり不安ではない」「不安ではない」と回答した人に同じ質問をしたところ、「手指消毒」(69.6%)が1位、ついで、「うがい」(56.5%)、「マスク」(43.5%)という結果となりました。

「不安を感じる」人と「不安を感じない」人のマスク対策を比べると、「不安を感じる」人のマスク対策率が「不安を感じない」人の1.7倍となり、他の対策項目より大きく差がでる結果となりました。

「子供や家族、両親に感染したらどうしよう」という不安の声が多く目立つ

次に、「新型コロナウイルスの不安は何ですか?(自由回答)」と聞いたところ、以下の回答が得られました。

・感染力の強さ

・収入減

・漠然とした不安

・実態がわからない

・接客業でお客様を選べない

・症状のない感染者がいること

・治療薬がない、有効ワクチンがない

・家族や子供に感染するのが心配、両親に感染しないか不安

・中国の影響から景気が不安

・感染者に死者が出ていること

・妊娠中なのでとても不安

・病院勤務なのでうつらないか不安

回答の中でも、子供や家族、両親に感染したらどうしようという不安の声が多く目立つ結果となりました。

新型コロナウイルスかもしれない? と思う症状が出た際の対応、相談センターが44.8%

さらに、「新型コロナウイルスかもしれない? と思う症状が出た際の対応は決めていますか?」と質問すると、「相談センターに相談する」(44.8%)がトップ、ついで、「クリニックに行く」(39.2%)、「会社に相談する」(31.5%)と続きました。

「まずは会社に相談する」が3割を超える回答となり、「企業側も従業員の安心・安全を優先するために産業医など専門家による正しい知識による対応が迫られていることが伺えます」(Veritas Japan)。

また、「会社で新型コロナウイルスやその予防方法などについての講話や掲示などあれば利用したいと思いますか?」との質問には、「是非利用したい」(22.4%)「利用したい」(26.6%)を合わせると約半数の回答となり、「あれば利用したい」(40.6%)も合わせると、約9割に迫る回答となり、企業内で新型コロナウイルスの情報を求める傾向が強いことが分かる結果となりました。

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