ストレス緩和&ポイントもGETできる時差出勤促進キャンペーン「時差Biz」って?

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通勤ラッシュ緩和を目的とした時差出勤促進キャンペーン「時差Biz」。広告などで見聞きしたことはあるけど、どういうものなのか知らないという人も多いと思います。そこで今回は、時差Bizの仕組みや参加するメリットなどについてわかりやすく解説していきます。

時差Bizとは?

時差Bizとは、東京都主導で行われている、通勤ラッシュを回避するために通勤時間をずらす働き方改革を促進するキャンペーン。現在、1000以上もの一般企業が参加しています。

時差Bizへの取り組み方としては、1日の労働時間は変えずに出社・退社の時間を変える「時差出勤」や、1か月以内の総労働時間を定めておき、出社・退社時間を社員それぞれが決められる「フレックス制」、あるいは情報通信技術を活用して時間や場所にとらわれずに働く「テレワーク」などがあります。

時差Bizにはどんなメリットが?

時差Bizに取り組み、満員電車を回避することの最大のメリットはやはりストレスの緩和です。毎日の満員電車が心身に与えるストレスは相当なものです。ストレスの軽減は、仕事効率の上昇にもつながっていきます。さらに、空いた電車であれば通勤時間を有効に活用することも可能です。

また企業にとっても、ストレスを解消して業務の生産性アップにつながるだけでなく、時差Bizの参加企業はホームページで社名が掲載されるので、自社のPRを行うことも可能。この意味で、個人だけでなく企業にとってもメリットがあるキャンペーンだと言えます。

加えて、時差Bizには、2020年の東京オリンピックの際の交通機関の混雑を緩和するという狙いもあります。

各鉄道会社も時差Bizに向けてさまざまな取り組みが!

こうした時差Bizのキャンペーンに合わせて、各鉄道会社もさまざまな取り組みを行っています。

東京メトロや東急電鉄は早朝の臨時電車の増発し、早朝時間帯の利用促進と混雑の緩和を図っています。東急電鉄では「時差Bizライナー」や「時差Biz特急」が運行され、東京メトロでは、日比谷線・半蔵門線・南北線で列車の増発がなされています。

JR東日本、東武鉄道、西武鉄道、京急電鉄などでは、混雑状況の表示も行われています。たとえば「JR東日本アプリ」に実装されている「山手線トレインネット」では、山手線の混雑度を車両単位で見ることが可能。これを使えば、「次の電車が空いているから1本待とう」といった判断を自分ですることができます。

また、このような電車の混雑緩和の取り組みだけでなく、鉄道各社がサテライトオフィス事業にも乗り出しているのも注目です。たとえば、近年東京メトロが富士ゼロックスと共同で始めた実証実験では、メトロの駅構内に個人専用のオフィス空間が期間限定で設置されています。東急電鉄でもサテライトオフィス NewWorkの全国展開を開始。電車が混んでいるときにはサテライトオフィスで作業し、空いたころに乗車して出勤という新たな働き方が今後増えていくかもしれません。

・ポイントがもらえる鉄道会社も

さらに、オフピークの時間に電車に乗ることで何らかのポイントがもらえるという鉄道会社も。たとえば東急電鉄では2020年1月14日~2月28日までの期間限定で、東京都区内の東急線各駅からピーク前後の時間帯に乗車するとTOKYU POINTがもらえます。

さらに一部の地域で時差Bizに参加することで、東京都の独自ポイント「東京ユアコイン」が付与されるという、実証実験が行われました。「東京ユアコイン」は加盟店での支払いやTポイント、nanacoポイント、Pontaポイントなどとも交換ができます。こちらは2020年1月9日から2月28日までの期間限定の取り組みでしたが、今後の実施について検討されています。

まとめ

満員電車を避け、快適に出社・退社する時差Bisのスタイルは今度ますます定着していく可能性は大いにあります。タイミングによってはポイントなどももらえるので、時差Bisにトライしてぜひストレスフリーな通勤を始めてみてください。

プロフィール

回遊舎(かいゆうしゃ)

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。
近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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