ユニクロのセルフレジが進化! その仕組みは?--ハイテクレジを利用してみた!

ユニクロのセルフレジが進化! その仕組みは?--ハイテクレジを利用してみた!

日本全国に771店舗(2019年11月末時点)を構える、言わずと知れたアパレルチェーン「ユニクロ」。豊富な商品ラインナップと飽きのこないシンプルなデザインから、毎日、全身のどこかには必ずユニクロの服を着用しているという人も多いのではないでしょうか。

そんな大人気のユニクロで、近年導入されたセルフレジが話題となっています。最新の技術を用い、お会計の時間が大幅に短縮できる仕組みになっているようです。今話題のユニクロのセルフレジを体験してきました。

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一般的なセルフレジと異なる、その仕組みとは?

近年、スーパーなどでも見かける機会の多くなったセルフレジですが、一般的にはお客さん自身が商品についているバーコードを機械にかざして一個一個読み取っていきます。利用したことがある人ならわかると思いますが、購入する商品が2つ3つならスムーズにお会計が済ませられて確かに便利なのですが、たくさんの商品を購入する場合にはこの読み取り作業が面倒で結構時間がかかってしまいます。

ところが、ユニクロで導入されているセルフレジは従来のものとは異なる仕組みとなっており、レジ横に設けられているスペースに商品をまとめて置くだけで商品の登録が完了します。バーコードを読み取る手間がなく、お会計の時間を大幅に短縮することができるのです。

その秘密はRFID(無線自動識別)の技術を用いたICタグにあります。ユニクロが導入するセルフレジでは、無線通信によって同時に複数のタグに埋め込まれた情報を読み取ることができるため、従来のセルフレジよりもスピーディにお会計を済ませることができる仕組みになっているのです。

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ユニクロの店舗でセルフレジに挑戦!

2019年12月、神奈川県大和市にあるイトーヨーカドー大和鶴間店を利用しました。週末ともなると大勢の買い物客で賑わいますが、都心からは外れた店舗です。それでも、3台のセルフレジが導入されていました。おそらく、駅ナカなど一部の店舗をのぞいて、セルフレジの導入が進められているのでしょう。

(早速、ユニクロのセルフレジでお買い物スタート!)

(それぞれのセルフレジには左側に操作画面、右側に商品を置くスペースがあります)

(お会計をする際は、最初に画面をタップします)

(次に、右側にあるくぼみに購入する商品を全て置きます。カゴを利用している場合にはカゴごと置くことができます)

(無造作に入れましたが、一瞬で7点全ての商品を読み取ってくれました)

(登録商品に間違いがないことを確認したら、支払い方法の選択へと移ります。現金のほか、クレジットカード、各種電子マネー・QRコード決済、ギフトカードが選択できました。銀聯カードにも対応していました)

(電子マネーはiD、QUICPay、交通系IC、楽天Edyから選択可能です)

(今回はQUICPayを選択しました。操作画面の左側にある端末に携帯電話をかざして支払い完了。本当にあっという間にお会計が終了しました!)

(購入した商品はレジ横の棚に移動させ、自分で袋詰めをします)

ICタグはどこについている?

このスピーディなお会計を可能にしているのが、商品に付けられているRFID のICタグです。このタグがどこについているのか、購入した商品を調べてみました。商品タグの端にRFID のICタグを使用していることを示すマークが書かれており、購入したすべての商品にこのマークが書かれていました。

靴下を調べてみたところ、紙製の商品タグの右下にマークが書かれており、実際のICタグは裏側にシールで貼り付けられていました。

(右下にRFID のICタグマークあり)

(実際のICタグはシールで貼り付けられている)

ヒートテックの肌着は個包装されているため、パッケージの裏側の値段が書かれたシールにICタグが内蔵されていました。

(左下のシールにICタグが内蔵されている)

このように商品によって商品タグの形状が異なるため、それぞれの形状に合わせてICタグが取り付けられています。

最先端セルフレジで、お会計が快適に

ユニクロのセルフレジでサクサク快適にお会計ができるという噂は本当でした!今回は数分かかりましたが、慣れてしまえば1分も掛からずにお会計が済ませられるようになるはずです。

ユニクロでは、現在ほぼすべての商品にこのICタグが取り付けられているそうです。まだセルフレジを使ったことがないという方は、次回訪れた際にぜひ利用してみてください。あっという間に商品を読み取ってくれるその快適さにきっと驚くはずですよ。

一般の消費者がRFIDの技術に触れる機会は今のところごく限られていますが、すでにあらゆる業界で棚卸しや在庫管理、データ管理などにこの技術が取り入れられています。今後はアパレル以外のセルフレジにもRFIDのICタグが普及していくかもしれません。最新技術によりますます便利になるセルフレジの今後に期待しましょう。

プロフィール

回遊舎(かいゆうしゃ)

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。 近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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