21卒学生、「主にベンチャー企業志望」が35.9%<br>ー

21卒学生、「主にベンチャー企業志望」が35.9%<br>ー"完全大手志向"の学生は1割

大学生を対象にしたキャリア教育支援NPO エンカレッジは、2021年度に卒業予定の全国の大学生/大学院生を対象に6月時点での就職活動の状況についてアンケート調査を実施しました。これによると、"完全大手志向"の学生は全体の1割程度であることが分かりました。

同調査は、2019年6月8日~6月15日に、2021年卒(以下、21卒)の学部生/大学院生574人を対象に実施。下記は、回答者の在籍大学群別の割合で、各大学群に含まれる大学は以下の通りです。

「東京一工」:東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学

「旧帝大」:北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学

「早慶上智」:早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学

「GMARCH」:学習院大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学

「関関同立」:関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学

「地方国立大」:山形大学・新潟大学・埼玉大学・香川大学・長崎大学・鹿児島大学 他多数

「産近甲龍」:京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学

「有名国立」:筑波大学・東京外国語大学・お茶の水女子大・千葉大学・広島大学 他多数

「私立上位」:国際基督教大学・東京理科大学・南山大学 他

21卒学生に、実際の社内の雰囲気や業務スピードを体感することができる1ヶ月以上の「長期インターン」への興味について質問した結果、興味がある学生は合わせて68.7%になりました。

その半面、「長期インターンの経験」について訊ねたところ、既に参加したことのある学生は現在参加中の学生を合わせてもまだ2割程度と少ない状況でした。未経験と回答した残り8割にも必ず長期インターンに興味を示す学生が含まれています。エンカレッジでは、「これからアプローチしていく価値は十分にあるでしょう」としています。

また、「大手企業とベンチャー企業、どちらを志望していますか」という質問をした結果、「大手企業のみ志望」と回答した学生は10.3%。一方、「主にベンチャー企業志望」は35.9%を占めました。

「なにをもって安定とするかという軸が揺らぎつつある現在、志望傾向が偏る学生は少数派。広い視野で企業を見ている学生の多さが窺えます」(エンカレッジ)。

さらに、関東圏外の21卒学生で東京開催のサマーインターンにエントリー予定がない学生に、その理由を聞いたところ、圧倒的に多かったのが「交通費/宿泊費がかかる」で52.4%。エンカレッジでは、「学生にとって、金銭面での懸念はフットワークの重さに繋がります。地方学生にも自社インターンの参加を促したい場合、遠征の金銭的な補助も考慮してみてはいかがでしょうか」としています。

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