日本人の有給休暇取取得、<br>「1日も取っていない/有給休暇がない」が約3割

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全国の男女14万に行っている調査「ココロの体力測定」を基に「日本人とストレス性疲労」の研究を進め、『ストレスオフ白書』にまとめているストレスオフ・アライアンスは、今回「公務員」「会社員」の男性54,579人、女性12,952人を対象に「有給休暇取得状況と職場満足度」について分析しました。

有給休暇取得日数、性別によって大きな差はないことが判明

年間の有給休暇取得日数について男女別に調査を行ったところ、性別によって大きな差はないことが明らかになりました。また、有給休暇を「1日も取っていない/有給休暇がない」がもっとも多く約3割、「5日以上」の取得者は約半数、「20日以上」取れている人は全体の1割弱という結果となりました。

▼男女別 有給休暇取得日数(年間)

ストレスレベルが低くなるほど有給休暇日数が多いわけではないことが明らかに

男女およびストレスレベル別に年間の有給休暇取得日数について調査を行ったところ、男女共に、ストレスレベルが低くなるほど有給休暇取得日数が多いわけではないことが明らかになりました。また、男女別に結果を見た際、男性には特徴が見られませんでしたが、女性は低ストレス者の「1日も取っていない/有給休暇がない」が4割を占めており、女性の全国平均よりも多い傾向が見られます。

▼男女・ストレスレベル別 有給休暇取得日数(年間)

有給取得日数、女性が男性よりも日数を重視
また、調査対象者が主観で点数付けした「満足度」(0~10点)を使用し調査。9~10点と答えた割合から0~6点の割合を引き、マイナス値が小さいほど満足度が高いことを示しているということです。男女別に集計を行ったところ、男性は、他の日数と比較して「10~19日」で職場満足度が高くなりました。日数の多さに比例して職場満足度が上がるわけではなく、「10~19日」が適度と考える傾向にありました。一方で女性は5日以上の取得から職場満足度が高く、もっとも高いのは男性と同様に「10~19日」ですが、「20日以上」の同等にいるため、男性よりも日数を重視していることがうかがえます。

▼男女別 有給休暇取得日数(年間)と職場満足度

年間有給休暇取得日数と各種満足度

男性は「10~19日」取得で、健康状態やプライベートの満足度が高く、女性も同様ですが「プライベート(家族などとの時間)」は年5日から満足度が高くなっています。

▼男性 有給休暇取得日数(年間)と各種満足度

▼女性 有給休暇取得日数(年間)と各種満足度

男性は有給休暇を「10~19日」取得した場合にリラックス行動の実行率が高い

男性は有給休暇を「10~19日」取得した場合にリラックス行動の実行率が高く、他の日数と比較すると、特に「温泉に行く」「旅行に行く」などのレジャーや、「家族で過ごす」「何も考えない」などのストレスオフな行動が非常に高くなりました。

▼男性 有給休暇取得状況(年間)とリラックス行動実行率

一方で女性は「5~9日」「10~19日」の取得でリラックス行動の実行率が高くなり、年に10日以上の有給休暇が取得できない状況でも、長さに合わせてストレスオフな行動ができており、休みを有効に活用できている傾向にあります。

▼女性 有給休暇取得状況(年間)とリラックス行動実行率

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