便利なアプリは、スマートフォンやタブレットではなくてはならないツールです。ダウンロードは無料でも、利用するうちにいろいろ課金されてしまうことも。そうしたスマートフォンでのコンテンツ・アプリの利用状況の調査結果が発表されました。(Misa)
スマートフォンのコンテンツ・アプリの利用状況
マイボイスコムによる「スマートフォンでのコンテンツ・アプリの利用」に関するインターネット調査の結果が発表されました。10,391件の回答から集計された結果によると、回答者の約65%が6個以上のアプリをダウンロードしていることがわかりました。そのうちの過半数のユーザーが利用しているのは「天気」「ニュース」「地図」「交通」などの日常生活で必要な情報を提供するアプリでした。それらに続いて、「チャット、トーク」「ポイント」「クーポン」などのアプリが30%程度を占めており、趣味・娯楽よりは、実用的なアプリが優先されていることがわかります。
男女比では、男性が「ニュース」「天気」「地図」「スマホ決済、電子マネーなど」、女性が「料理、レシピ」「店舗や企業の公式アプリ」「チャット、トーク」が、上位に入るという差異が出ています。おそらく女性のお財布に貯めこまれていたポイントカードがアプリに代わった、ということでしょう。
みんな、どれくらいお金をかけている?
6個以上のアプリをダウンロードしているのは10~20代の比率が高く、若年層ほどダウンロードする個数が多いようです。アプリ利用している人の78%程度は有料での利用はしておらず、無回答を除く2割弱の人が何らかの形で料金を支払っています。
料金のタイプとしては、月額や年額で課金されるアプリやアプリ内課金がそれぞれ6~7%、ダウンロード時に料金が発生する有料アプリが4%強となっています。後者の有料アプリ利用者は男性10~30代が1割強を占めるという傾向が出ています。
そして、スマートフォンの有料アプリ・コンテンツにかけた費用としては、「401円~500円」「501円~1000円」がそれぞれ2割程度、半数以上の利用者が月額500円以下の料金を支払っていることがわかりました。アプリ自体に料金を払うことに抵抗がある人でも、利用するうちに課金することになり、少額の料金が発生するというケースが考えられます。
スマートフォンが使えないときに備えよう
この調査では、一般的消費者である回答者の大半が「天気」「ニュース」「地図」「交通」「スマホ決済、電子マネーなど」など、ユーザーが日常生活で必要な情報や手段をスマートフォンやタブレットから入手していることがよくわかります。情報や手段がひとつのデバイスに集約されることは便利である半面、リスクを伴います。自然災害や事故など、有事のときほど利用できなくなる可能性が高いからです。日常での活用はよいことですが、利用できなくなったときのために備えておくことも必要でしょう。スマートフォンやタブレットが使えない場合の代替手段、どこに行けば必要な情報を入手できるかをシミュレートする、最低限の連絡先をバックアップするなどの備えをしておきましょう。
原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。