副業に関心高まる、<br>人気は「記事ライティング」「投資」「オークションやフリマ」

副業に関心高まる、<br>人気は「記事ライティング」「投資」「オークションやフリマ」

政府が推進する「働き方改革」の潮流を受け、徐々にではありますが、働き方は多様化しています。副業を認める企業は増えていますが、実際に副業に携わる立場である正社員は副業をどのように捉えているのでしょうか。 (Misa)

正社員1,000人に聞いた「副業」への関心と実態

平成30年1月の厚生労働省による「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を受け、従業員の副業を認める会社は着実に増えています。ガイドライン公表から1年を機に、正社員として働く男女1,000人を対象に行われた、日本の正社員における副業意識の変化と副業の実態についての調査結果が発表されました。

株式会社Catch the Web調べによる、この調査では「副業・兼業の促進に関するガイドライン」によって、副業が解禁されていることを知っていたのは全体の34%に留まりましたが、その知っていた人のうち91%がすでに副業を行っているか、興味を持っているという結果でした。さらに、今回の調査で副業解禁を知った人のうち45%が副業に興味をもったと回答しています。

「空き時間に」「自宅で」できる副業への関心が高く、人気は「記事のライティング」「投資」「オークションやフリマ」などに集まっています。同時に、副業を行うにあたっての懸念として「報酬の安さ」や「詐欺被害」などがあがっています。

出典:
「約9割の人が「副業」に興味あり!現在副業中の人は6割 辞めてしまった理由は「時間の管理」「収入が割に合わない」(株式会社Catch the Web https://www.catch-the-web.com

副業を認める企業は増えている

さて、前述の調査で「副業を禁止している会社に魅力を感じるか?」という質問に対し、95%の人が「魅力的ではない」と回答しています。この回答者には「副業をやりたいが、会社で禁止されているのでできない」という層が含まれています。

その一方、企業が副業を認めることはポジティブな企業イメージを印象づける効果があるといえます。最近では、求人情報や自社ホームページで"副業OK"をアピールする企業が目につくようになりました。企業側の副業OKというスタンスを、服装のカジュアルOKと並ぶ"自由な社風"の象徴と受けとめる人が多いこともあり、ベンチャー企業などでは積極的に発信する傾向があるようです。出発点に企業のイメージUP戦略があったとしても、働き方の選択肢の広がりに貢献するのですから、従業員にとってプラスであることには間違いないですね。

副業を成功させるには目的意識が大切

副業を経験した人が副業をやめた理由のトップには「時間管理の難しさ」があがっています。副業でも納期が決められる場合があり、本業の終業後や休日などの余暇をやりくりしてこなすのは意外に大変なことです。副業とはいえ、仕事として取り組めば楽しいばかりではないでしょうし、いいかげんなことをすれば、周囲に迷惑をかける可能性もあります。余った時間でお小遣いを稼ぎたいのか、キャリア形成につながる経験を求めるのかなど、目的によって選択肢は変わります。チャレンジする前に「何のために副業をやるのか」を考えて選択すれば、少なくとも「こんなはずじゃなかった」という後悔はしにくくなるでしょう。しかし、報酬面と労力や時間から考えると、本業(正社員)以上に割の良い副業はめったにないはずです。長く副業を続けられる人は、本業につながるスキルアップや人脈づくりなど、金銭以外の目的を合わせ持っている場合が多いのです。

原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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