楽天インサイトは、「元号に関する調査」の結果を発表しました。今回の調査は、2019年2月13日~2月14日の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20代から60代の男女1,000人を対象に同社が行いました。
平成生まれの6割が、改元後の新たな時代へ期待。昭和生まれに比べ10ポイント上回る
改元後の新たな時代に対して期待したいことがあるかを聞いたところ、半数以上の人が「ある」(52.3%)と回答しました。生まれた年代別に見ると、平成生まれは「ある」が60.6%で、昭和生まれ(50.6%)と比べて10ポイント高くなりました。性年代別に見ると、男性20代の「ある」(66.3%)が最も多かったです。男性は50代から年代が若くなるにつれて、期待したいことが「ある」のスコアが高くなりましたた。
改元後に期待することは、「景気回復」がトップ。30代は「子育て環境の改善」にも期待
改元後に期待することを聞いたところ、「景気回復」(68.8%)と回答した人が最も多く、次いで「賃金上昇」(50.9%)、「少子・高齢化問題解決」(46.8%)となりました。年代別で見ると、「景気回復」と回答した人は30代(83.7%)が最も多く8割を超えました。「賃金上昇」は20代(67.7%)と30代(63.0%)がともに6割を超える結果となりました。また、30代は「子育て環境の改善」(68.5%)が全体(39.6%)と比べスコアが約29ポイント高い結果となりました。若い世代では実生活に密接に関係する課題に対する期待が強い傾向が見られる一方で、年代が高くなるにつれて「自然環境保護・保全」への意識が高くなる傾向もうかがえます。
新元号は、「響きがよい」「親しみやすさ」「書きやすさ」を期待
新しい元号に対して、何を期待するかを聞いたところ、「響きがよい」(49.1%)と回答した人が最も多く、次いで「親しみやすい」(41.1%)、「書きやすい」(37.6%)となりました。性年代別で見ると、女性20代と女性50代(それぞれ67.1%、63.6%)で「響きがよい」が6割を超えた一方で、男性20代、男性40代、男性50代(それぞれ45.0%、48.3%、38.8%)では5割以下にとどまりました。また、女性20代の「書きやすい」(59.2%)も全体(37.6%)と比べスコアが22ポイント高くなりました。全体的に意味や由来よりも、響きや親しみやすさ、書きやすさといった感覚的なものを期待する様子がうかがえました。
3つの元号を経験する昭和生まれの人は「歳をとったと感じる」が5割超
昭和生まれの人に、3つの元号を経験することについてどのように感じるかを聞いたところ、「歳をとったと感じる」(53.9%)と回答した人が最も多く、次いで「3つの元号を経験するとは想像していなかった(驚いた)」(37.2%)、「新しい時代を生きることが嬉しい」(23.7%)となりました。
改元を機にしたいこと、平成生まれの人は「貯蓄や投資をする」が多い結果に
改元を機にしたいことを聞いたところ、「特になし」(54.8%)と回答した人が最も多かった一方、改元を機にしたいことがある人では、「生活習慣を改める」(16.3%)が最も高く、次いで「旅行に行く」(15.9%)、「人との新しいつながりをつくる」(14.1%)となりました。
性年代別で見ると、男女ともに若い年代では、したいことが多岐に渡り、年代が高くなるにつれてしたいことが少なくなる傾向が見られました。
生まれ変わるなら「昭和」が約5割
また、もし生まれ変わるなら、どの元号の時代に生まれたいかを聞いたところ、「昭和」(48.1%)が最も多く、「平成」(30.2%)が続きました。年代別で見てみると、20代(61.5%)は「平成」が最も多い結果となりました。40代から60代は「昭和」(40代:56.1%、50代:54.3%、60代:55.6%)がそれぞれ5割を超え、各年代とも、もし生まれ変わるなら、自分の生きた時代にもう一度生まれたいと思っている様子がうかがえました。
「平成」時代について、4割弱が「まあまあよかった」と回答
「平成」という時代を振り返ってどう思うかを聞いたところ、「まあまあよかった」(37.3%)と回答した人が最も多く、4割弱でした。「よかった」(14.1%)と「まあまあよかった」(37.3%)と回答した人を合わせると51.4%という結果となりました。性年代別で見ると、「よかった」は、男性20代(31.3%)と女性20代(31.6%)がともに3割を超えました。女性は、年代が若くなるにつれて「よかった」と回答する人が多くなる傾向が見られました。
「平成」の日本で最も変化したと感じるものは「電話やインターネットなどの通信環境」がトップ
「平成」の日本において、最も変化したと感じるものを聞いたところ、「電話やインターネットなどの通信環境」(68.8%)と回答した人が最も多く、次いで「家族の形態」(6.3%)、「人とのつながり」(6.1%)となりました。年代別で見ると、「電話やインターネットなどの通信環境」は40代(74.3%)、50代(74.1%)が7割を超えました。