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DAY 2018.12.19 キャリア

これって「いじめ」「嫌がらせ」?
仕事の人間関係がつらいと思ったときの対処方法

ハラスメントが問題となっています。すでに社会的課題として広く認識され、その種類は30以上にのぼるといわれています。なかでも、職場内の「いじめ」や「嫌がらせ」として発生するパワハラ、モラハラは、セクハラと並ぶ頻度の高いハラスメントです。

これってパワハラ?パワハラとモラハラの違い

職場の人間関係でつらい思いをしながら、周囲に配慮して我慢を続けた結果、心身に深刻なダメージを負ってしまうケースも少なくありません。そうした被害にあわないためにも、また自分自身が加害者にならないためにも、パワハラやモラハラについて、理解しておく必要があります。

パワハラは、権力や地位、能力などをもつ強い立場の者(上位者)が、その力関係を背景として、弱い立場(下位者)に対して行う威圧的なハラスメントをさします。

<参考>
パワーハラスメント対策導入マニュアル 予防から事後対応までサポートガイド(第2版)厚生労働省
http://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/pdf/pwhr2016_manual.pdf

モラハラは、精神的な嫌がらせを意味します。パワハラのように物理的な暴力や大声などの威圧的な行為ではなく、言葉や態度、身振りなどで、心理的に追いつめたり、人格や尊厳を傷つけたりするといった、精神的な暴力や虐待です。パワハラの「精神的な攻撃」と行為自体は同様ですが、上下関係を背景としない「いじめ」に近い概念で、部下から上司に対するモラハラもありえます。

物理的な行為と違って目には見えませんが、これもれっきとした「暴力」であり、その陰湿さと「見えない」ことによる継続性があり、パワハラ以上に深刻なダメージとなる場合があります。

ハラスメントの実態と対処法

多くのパワハラ、モラハラの加害者は、自分の行為をハラスメントと認識していません。自分の指導にもかかわらず、成長しない(結果を出さない)被害者に問題があると考え、ハラスメント加害者である自覚をもたないのです。悪質なケースでは、自分の行為がいきすぎた問題行動と理解していても、原因が被害者側にあるとして、被害者がそうした仕打ちを受けるのは当然と考えてしまうこともあります。

ハラスメント加害者に悪意がない場合は、被害者が「ストレスに感じている」と伝えることで言動が改善する可能性もあります。しかし、ほとんどのハラスメントの被害者は精神的に委縮してしまっているため、対等なコミュニケーションをとることは難しくなっています。

会社として、ハラスメント防止の研修やしくみづくりに取り組む場合は、こうした加害者・被害者の傾向を理解していないと、せっかくの取り組みが無意味なものになります。被害者の立場や心理状態に配慮したしくみづくりが必要です。ハラスメント対策は、企業全体で取り組むべき重要な問題となっているのです。

もし、あなたがハラスメント被害者となってしまったら、ひとりで抱え込まず、加害者以外の管理職や先輩、管理部門などに相談することです。自身の状況を周囲に知ってもらうだけで、状況が変わる可能性があります。また、職場に相談できる窓口がない場合は、公的な相談窓口を利用することもできます。

総合労働相談コーナー(各都道府県労働局)
https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/inquiry-counter

ハラスメントは職場全体の問題

ハラスメントの根底に悪意と作為的な行動がある場合、罰則も含めた厳重な対応が必要になりますが、そうではないハラスメントには話し合いの余地があります。もちろん、まずは、ハラスメントを抑止することが大切です。しかし、あまりにも過敏になりすぎると、企業内の人材育成に悪影響が出る懸念もあります。部下の指導・教育を行う立場の管理職に感情のコントロールを求められるのと同時に、指導を受ける部下の側も過度な被害者意識や依存心を持たないことが必要です。誰もが対等のコミュニケーションを維持すること、閉鎖的な環境を避け、適度に他部署との交流をもつことなどが、職場全体で意識すべき取り組みといえるでしょう。

プロフィール

Misa

ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。