女性は男性の『見た目』よりも<br>『ニオイ(臭い)』が気になる!

ビジネススキル・マナー

ご存じのとおり、男性と女性との間には感覚や物事の受けとめ方にギャップがあり、男性の感覚ではOKでも、女性にとってはNGということがあります。身だしなみについても、男性と女性では気になるポイントがかなり違っていることがわかりました。

身だしなみ、男女で気になるポイントがズレている?

男性用デオドラントを展開する株式会社シービックが実施した「ビジネスマンの身だしなみに関する意識調査」(対象:全国の20~40代ビジネスパーソン男女600名)によると、上司・同僚など職場にいる男性に対して、67%の女性が「もっとケアを見直したほうがいい」と感じた経験があるという調査結果が出ています。

しかも、女性が改善してほしい男性の身だしなみの第1位が口臭ケア、続いて第2位はワキ汗のニオイであるのに対し、男性が改善すべきと考えている第1位はヘアケアでした。女性からの改善リクエスト第1位である口臭ケアは第2位に入っていますが、ワキ汗のニオイケアは第7位と、男性の意識ではかなり低い結果となっています。男性が気にしているのは「見た目」や「顔回り」であるのに対し、女性が気になるのは「ニオイ」であることがわかりました。

過半数の女性が職場の男性にニオイケアを改善してほしいと感じたということは、それだけの頻度で嗅覚的な不快を感じているということです。口臭や体臭、汗臭さのほか、過剰な整髪料や香水の匂いなどが、不快感の原因になっているようです。

嗅覚の好みは遺伝子の影響を受けている!?

フェロモンという物質をご存じでしょうか。フェロモンは生物が外部に放出する物質で、自身以外の個体に影響を及ぼすものです。ポピュラーなものに「性フェロモン」があり、異性を引きつける役割を持つことで知られています。フェロモンそのものは無臭ですが、嗅覚受容体で体臭と共に意識されるため、相性がよい異性の体臭は不快に感じないといわれています。ここでいう「相性」とは、自身との間で「遺伝的な差異が大きい個体」をさしており、これは、遺伝子の多様性を維持して生存能力を高めようとする種族保存の本能による選択なのです。

たとえば、思春期を迎えた愛娘に「お父さん臭い!」と嫌われる話を耳にしますが、これは女性が生殖可能な年齢に近づいた時期に活性化するホルモンなどの影響で、遺伝的形質が近い異性を遠ざけようとする行動の一例です。つまり、自身の遺伝子を提供した父親は遺伝的には非常に相性の悪い個体であり、その体臭を過剰に嫌悪する傾向が生じているわけです。残念ながら本当に臭い場合もありますが、清潔を心がけているにも関わらず、娘さんに拒絶されて寂しい思いをしているお父さんもいると思います。女性としての健全な成長の証と考え、おおらかな気持ちで見守りましょう。第2次性徴期を過ぎると心身のバランスが整い、嫌悪感も自然に緩和されるそうです。

身だしなみは自己満足ではなく、周囲への気配り

どんなに頑張って身だしなみを整えても、口臭や体臭による不快感があると、せっかくの好印象を帳消しにしてしまいます。口臭や体臭のケアは周囲への気配りとして大切です。なにより、見た目は視界に入らなければ無視することもできますが、嗅覚は同じ場所にいる間は防ぐことができないため、不快感が増します。嗅覚の不快感があまりにも続くと、本人に対する嫌悪感にもつながりかねません。

自分では自分のニオイに気づきにくいものですが、清潔感を重視したニオイケアを心がけましょう。

ライタープロフィール

Misa

ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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