やりすぎはウザい?<br>「気配り」の空回りを防ぐコツ

ビジネススキル・マナー

気配りは仕事を円滑にするため、より良い人間関係を築くために必要といえます。特に若手の方は職場にとけこみ、かわいがってもらえるよう頑張っているのではないでしょうか。しかし、過度の気配りが逆効果になってしまうこともあります。

もしかして心当たりある? 気配りが空回りしたとき

さて、社会人として周囲への気配りは大切なものであり、適切な気配りが人間関係だけでなく、仕事の成果や質に影響することもあります。しかし、あくまでも気配りは仕事を円滑に進めるための手段であり、仕事の本質ではありません。間違った気配りは仕事の邪魔になったり、知らず知らずのうちに周囲に不快な思いをさせてしまったり、という可能性もあります。もし、あなたにこのような心当たりがある場合は要注意です!

・気を遣ったつもりが、相手の反応が微妙だった
・先回りしてやったことが、やり直されていた
・周囲から、過剰に気を遣われていると感じる

もしかしたら、あなたの気配りは空回りしているかもしれません。

「気配り」は誰のため? 上手に相手を思いやるコツ

「気配り」を辞書で調べると、「あれこれ気を使うこと。手抜かりがないように注意すること。心づかい。配慮」といった意味であることがわかります。周囲に対して気配りをしているつもりで、やたらと遠慮したり、恐縮する人がいますが、それは実際には気配りになっていない場合もあります。ここでは、気配りをするうえで注意すべきポイントを挙げてみましょう。

① 優先順位をはき違えない。
仕事をする場所で優先すべきものの上位は、結果・機会・時間です。
そのとき、その場で何を最優先すべきかをふまえて、それをスムーズに実現するために配慮することが「気配り」です。

② 「自分がよく思われる」ことを目的にしない。
会社や仕事でつながる人に対して気配りをするのは、仕事を円滑に進めるため、よりよい成果を出すためです。自分の都合を尺度にした気配りは良い結果を生みません。

③ 相手の習慣や価値観を理解できていることが大前提
よく知らない相手に踏み込んだ気配りをするのは非常に難しいものです。私生活や健康、趣味嗜好などについては、相手のことを理解できていないと、不快な思いをさせたり、トラブルにつながったりする場合もあります。

気配りは大切。でも、最優先事項ではない

気配りは仕事を円滑に進めるため、より良い人間関係を築くために大切なものですが、気配りだけで人材として評価されることはありえません。「気配りがあるから優秀」なのではなく、「優秀な人材で気配りもできる」ことが評価されるのです。仕事の場で常に優先すべきは、自分が任されている仕事の成果です。そのうえで、自分が仕事で関わる人が働きやすくするための気配り、さらにその先に関わる人が働きやすくなるための気配り、という形で、少しずつ配慮できる範囲を広げていけるとよいと思います。
そのためには、自分が仕事で接する人にポジティブな感情をもつことを心がけるとよいでしょう。人間は自分が好感をもっている人に対しては、気配りをしようと頑張らなくても、自然と配慮ができるものです。自分の周囲にわけへだてなく、敬意と共感をもてるようになることが気配りの達人の第一歩になります。

ライタープロフィール

Misa

ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

この記事をシェア

  • facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • X(旧Twitter)

同じカテゴリから
記事を探す

ビジネススキル・マナー

同じキーワードから
記事を探す

求人情報

TOPへ