プロが解決!!!お悩み相談室②

連載・インタビュー

学生時代の友人と年収に差がつき焦っている(神奈川県在住 勤続6年 28歳)

Q.新卒で採用された会社で、自社製品を工場などに卸す仕事をしています。取引先との関係も良好で、仕事が楽しくて仕方ありません。昨年からはチームリーダーも任されるようになり、毎日張り切って働いています。
問題は収入のことです。先日、大学時代のゼミの友人たちと食事をすることになり、お互いの近況報告をしました。給料の話になったところ、友人たちは自分よりも年収が多く、驚くと同時にとても焦っています。このまま今の会社に勤めていたら、年収の差がどんどん開いてしまいそうです。転職も考えたほうがいいのでしょうか。

A.まずは給与制度や昇給システムを先輩に確認。それから転職も選択肢のひとつに

■キャリアを積んで、上の役職を目指してみよう
同世代の友人と収入に差があると、不安になってしまいますよね。その気持ちはわかりますが、焦りは禁物です。給与額の決まり方には色々あって、例えば、営業職では成績がよければ短期間で年収がアップしますし、製造業などでは残業時間が多ければ年収も増えます。昇給のペースもさまざまで、知識や経験を必要とする職種の場合には、勤続年数に応じて年収が大きく増えていくケースもあります。
まずは、勤務先の給料制度や昇給システムについて、先輩や上司に聞いてみるといいかもしれません。そうすれば、不安はある程度解消されると思います。
また、職場や取引先から信頼も得ているようなので、さらに上の役職を目指して頑張ってみてはいかがでしょうか? そうすれば、手当や賞与も増えて、年収アップの近道になるかもしれません。

■将来に不安を感じたら、転職も選択肢のひとつ
職場によっては、昇進や昇給が望めないケースがあります。それを見極めるためにも、上司に「役職をもらうにはどうすればいいのですか」「あと10年勤めるとどのくらい昇給しますか」など、具体的に相談をしてみましょう。そのとき、納得のいく回答がなければ、転職を選択肢のひとつと考えていいかもしれません。
ただし、多くの収入が期待できる仕事は、一定のスキルや知識を求められるケースがほとんどです。そのため、転職を検討すると同時に、今の職場で新しい仕事にチャレンジしたり、資格を取るための勉強をしたりして、スキルアップも目指しましょう。

現在26歳。いくらくらいお金を貯めておけば安心?(千葉県在住 勤続2年 26歳)

Q.今の会社には第二新卒で転職しました。給料は以前よりも増えたのですが、貯金が全くありません。今のところ、まとまった出費の予定はありませんが、将来のことを考えると不安でなりません。貯金はいくらぐらいあれば安心できるでしょうか。

A.ライフプランを立てて、自分に必要な貯金額を確認しよう

■貯金がないのは問題。まずは、2ヵ月分の生活費の用意を
サラリーマンは、労災保険の給付金や健康保険の傷病手当、雇用保険の失業給付など、さまざまなセーフティーネットがあります。
しかし、給付金はすぐにもらえるわけではなく、金額も現在の収入より少なくなります。そのため、貯金が全くないようでは、病気やケガで働けなくなったり仕事を辞めたりすると、途端に生活に困ってしまいます。まずは2ヵ月分の生活費を目標にして、早速貯金を始めましょう。
貯金を始めるときには、毎月の給料から一定の金額を積み立てていくのが理想的です。ムダな支出を減らして、手取り額の2割を目標に貯金を始めましょう。

■将来に備えてお金を貯めることも大切
定年までの長い人生を考えると、安心して暮らしていくにはある程度の貯金が必要なので、将来に備えて計画的に貯金を続けましょう。まずは、定年までのライフプランを立てるのがポイントです。
例えば、「30歳までに結婚したいから、結婚費用100万円が必要」「35歳までに子どもがほしいから、出産費用100万円が必要」「40歳までにマイホームを手に入れたいから、頭金300万円が必要」など具体的に人生設計をして、それを実現するために必要な貯金の額をはっきりさせておきましょう。
また、「45歳までに飲食店を経営したいから、資本金1,000万円を貯める」など、大きな人生目標を立てるのもOKです。目標を立てたらライフプランを実現させるため、計画的に貯金をしていきましょう。

細田 咲江(ほそださきえ) 就職コンサルタント

就職コンサルタント、埼玉女子短期大学教授(専門はキャリアデザイン)。大学で教育学を学び、卒業後大手流通会社にて人事、採用、教育に携わり12年間勤務後、独立。新卒、転職、再就職コンサルタントとして就職活動で悩める多くの方々をサポート。就職コンサルタントのパイオニアとして12年間にわたるコンサルタントのノウハウ、実例を講演活動等で紹介。並行して大学にてキャリアに関わる教育に携わっている。豊富な実例と現実を踏まえた上での親身なコンサルタントには定評がある。

この記事をシェア

  • facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • X(旧Twitter)

同じカテゴリから
記事を探す

連載・インタビュー

同じキーワードから
記事を探す

求人情報

TOPへ