プライベートだけでなく、ビジネスにおいてもSNS(※)を利用する機会が増えました。ただ、電話や電子メールに比べて、まだまだマナーが確立されていないため、ついうっかりやってしまったことが相手を不快にさせたり、会社の信頼を失わせたりすることもあります。いま一度、SNSのマナーを確認しておきましょう。
※SNSとはインターネット上の交流を通じて、社会的ネットワークを構築するサービスのこと。(Facebook、Instagram、Twitter、LINEなど)
1:「社内規定」がある場合は厳守する
昨今のアルバイトスタッフなどによるTwitterへの不適切投稿などから、厳しく規定している企業も増えています。まずは、「社内規定」の有無を確認し、厳守しましょう。
2:業務時間中は利用しない
基本的には休み時間に利用するようにしましょう。メッセンジャーやグループ機能など、業務上許可されている場合はその限りではありません。
3:投稿やコメントに注意する
自社やクライアントに関する不適切な投稿(企業名が特定される内容や機密事項など)から、大きな不祥事を招く可能性があります。また、批判的なコメントや応酬を繰り返すのも、道の真ん中で大ゲンカをしているようなもの。SNSは世界中のどこで誰が見ているのかわかりません。
4:集合写真の投稿やタグ付けに注意する
勝手な投稿やタグ付けは、トラブルの元です。必ず事前に確認し、相手の許可を得てからにしましょう。
5:着信通知の設定に注意する
スマートフォンの画面にメッセージの一部が表示されたり、着信音がしょっちゅう鳴ったりすると、本人も周りも気になります。通知設定を変更するなど、対応しましょう。
6:深夜・早朝にSNS(LINEなど)で連絡をしない
電話連絡同様、基本的には勤務時間外に連絡をすべきではありません。緊急事態であっても夜10時頃までにとどめましょう。深夜・早朝の着信音は相手の迷惑になります。
7:当日の休暇連絡をSNS(LINEなど)だけで済ませない
当日の休暇連絡は電話連絡が基本です。休暇は当然の権利であっても、急な休みで周りの人に多少なりとも迷惑をかける可能性があるなら、口頭(電話)で謝罪の意も伝えるべきでしょう。
※社内ルールが優先されます。
8:大切な用件はSNS(Facebook Messengerなど)で済ませない
大切な用件はメールが基本です。SNSは会社のメールアドレスへ送られたメールと異なり、データがサーバーに残らないため、会社として履歴や内容を確認することができません。機能もかなり制限されるため、検索や情報共有がしづらいという難点もあります。
9:スタンプは使用しない
例えば、上司からスタンプが送られてきたとしても、安易にスタンプを返すのは控えたほうがいいでしょう。もちろん、相手との関係性にもよりますが、あくまでも業務上のやり取りということを忘れないように。
10:事前の許可なく、友達申請をしない
SNSの利用目的、利用方法は人それぞれのため、相手の事情を優先しましょう。また、仕事関係の人からの申請を断りたい場合は、謝罪と理由をきちんと伝えましょう。また、相手との関係性や必要性によっては社用の別アカウントを作成するなど、対応方法を考えることも大切です。
【例】「Facebookはプライベートでの利用にとどめております。大変申し訳ありませんが、ご容赦くださいませ」
まとめ
SNSは便利だからこそ、自分本位ではない、「思いやり」のある使い方が求められます。プライベートでも基本は同じですが、特にビジネスにおいては、「この言動はふさわしいだろうか」という視点を忘れず、利用するようにしましょう。