休日はどう過ごす?客観的視点を取り入れてライバルに差をつけろ!

休日はどう過ごす?客観的視点を取り入れてライバルに差をつけろ!

休日の過ごし方は人それぞれ。戦闘モードで情報収集&プラスαの仕事をこなす、やる気満々イケイケビジネスマンもいれば、休日は完全オフ、仕事を離れて家族との時間を大切にするメリハリビジネスマンもいるでしょう。1年365日、休日もすべて仕事に費やす人生は考えられないとしても、意識しているライバルとは違う休日を過ごしたいもの。
そこで今回は、ライバルに差をつけるための休日の過ごし方、「客観的視点を取り入れる」という発想法をご紹介いたします。休日に対する全く新しい考え方、きっと「目からうろこ」間違いなしですよ。

Step1:休日の「配分」確認 ~配分すべき時間の全容を把握しよう~

ライバルに差をつける休日の過ごし方は、「何をすべきか」の前に、やりたいこと、やるべきことを「どう配分するか」を考えます。

配分方法としては、ビジネス・プライベートの2つのカテゴリーに分け、そしてそれぞれのカテゴリーをさらに2つに分け、全体で4つのジャンルに分類します。
ジャンルとは、ビジネスでは、①今のビジネスに関連すること②将来のビジネスに関連しそうなこと(将来とは、今後やってみたい仕事も含む)の2つ。プライベートでは、③自分のための時間(趣味も含める)④家族と一緒の時間の2つ。※下図参照

配分の全容 整理図

つまり、休日の配分では、2カテゴリー&4ジャンルがあると捉えるのです。これは、休日を客観的に捉えることで、限りある時間の消費を自覚し、今はできなくても将来すべきことを意識し続けるための必須要素です。もちろん、4ジャンルの配分は自由。独身で、とにかく早く成果を出したいのであれば、④のウエイトは0で①中心に②③も少し。家庭があるのであれば、子どもが小さいので、今は②③は減らし、④を中心に①もそこそこ、などとします。
どんな状況でも時間配分の全容を常に意識することで、環境、状況が変わったときでも配分すべきポイントを簡単に変えられ、休日に無駄な時間を過ごすことはありません。これまでなにげなく過ごしてきた休日も、4つのジャンルに分類してみると、どこが過分でどこが手薄なのか、どこを強化したいのかが客観的に把握でき、今後の戦略が立てやすくなりますよ。

Step2:「コンテンツ」の整理 ~行動を区分けして分類しよう~

時間配分を決めたら、次は中身について分析していきます。やるべきこととやりたいことの整理です。
ここでは、休日の行為を「コンテンツ」として考え、4つに分類します。分類は、ビジネス、プライベート関係なく、①やりたいこと、②やらなくてはいけないこと、③興味があること、④やり残したことの4つです。思いつくままに休日の行動のすべてを洗い出し、それぞれの分類に分けていきましょう。
さらに、この4つのコンテンツをStep1で区分けした4つのジャンルとクロスさせて落とし込んでいくと、全体の輪郭がはっきりしてきます(下図参照)。ここまでできれば、休日時間が客観的に把握でき、ムダ、モレ、ガマンなく休日を過ごすことができます。しかも、計画的、効率的に。
さらに、家族にも共有することで、たとえ③自分のための時間を使っていたとしても、全体の中でこれだけと説明すれば納得してもらえる可能性は大きくなります。家庭円満にも結びつく休日時間の使い方となるわけです。

休日時間把握のための全容図

Step3:使い方の種類(性質)を分析する ~使い方の「バランス」を把握しよう~

いよいよ最後は、行動の性質を分類します。これまでのジャンルに関係なく、行動の種類を「人と関わり、行うこと」と「自分だけで完結すること」の2つに分けます。「コミュニケーションの有無」という観点から分類し、そのバランスを把握するのです。

Step2までで分類した休日の全ての行動をマーカーで色分けし、全体を眺めてみるとバランスがよくわかります。ビジネスの成功を考えたとき、一人だけで完結する仕事は存在しません。上司、同僚、部下などチームの仲間はもちろんのこと、プロジェクト成功のカギを握る関連他部署、取引先、お客さま、将来顧客になりうる消費者などなど、コミュニケーションすべき相手だらけなのがビジネスです。
コミュニケーションは、自分視点だけでは成立せず、相手との意思疎通が必要になります。こうしたことを考えると、たとえプライベートの休日であっても行動の性質を分類し、どちらにどれだけウエイトがあるかを客観視しておくことが大切なのです。

コミュニケーションの相手はプライベートな仲間でも構いません。「人と関わっているかどうか」という視点で分析します。人との関わりが苦手な方には、ストレスがかかるかもしれません。休日くらいは自分の時間を大切にしたいし、仕事関連の本を読んで自己啓発しているのだからいいとも考えられます。
しかし、休日の行動全てを自己完結で終わらせないで、時にはバランスにも目を向けてみてください。行動は一人でも構いません。買い物の中でショップ店員さんと話す、ここにもコミュニケーションは発生します。ネットばかりですませないで、日常の中のコミュニケーションに着目すれば、それほど難しいことではありません。
一方で、外に出て誰かと関わってばかりの休日にも一考が必要です。たまには図書館で関連知識を収集する、一人で街や人を観察してアイデアをまとめるなど「蓄えをつくる」ことも大切です。
ビジネスの必須要素である「コミュニケーション」と「蓄積」、バランスに注目して休日の過ごし方を見直してみてください。

休日はあっという間に時間が過ぎます。デキるビジネスマンを目指すなら、限りある休日を有意義に過ごしたいですよね。これまで、何をやってどう過ごすかの指南書はたくさんありましたが、時間と行動を分類し客観的に捉える発想法は全く新しい概念です。誰もやっていないからこそライバルに差をつけるチャンス!みなさんもぜひ、休日時間を客観的に捉え、今日から戦略的に使っていきましょう。

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ライタープロフィール

細田 咲江(ほそださきえ) 就職コンサルタント

就職コンサルタント、埼玉女子短期大学教授(専門はキャリアデザイン)。大学で教育学を学び、卒業後大手流通会社にて人事、採用、教育に携わり12年間勤務後、独立。新卒、転職、再就職コンサルタントとして就職活動で悩める多くの方々をサポート。就職コンサルタントのパイオニアとして12年間にわたるコンサルタントのノウハウ、実例を講演活動等で紹介。並行して大学にてキャリアに関わる教育に携わっている。豊富な実例と現実を踏まえた上での親身なコンサルタントには定評がある。

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