身だしなみとおしゃれは似ているようで違います。身だしなみは相手に好印象を与えるための、"身のたしなみ"です。特に、汗ばむこれからの季節は「清潔感」がもっとも大切。クールビズ対応の留意点とあわせて、さわやかなビジネススタイルを確認しましょう。
身だしなみの3つの絶対条件
ファッション業界なら「流行」、工場など物作りの現場では「安全性」など、業界や職種によって求められる「身だしなみ」は若干異なりますが、次の3つはあらゆるビジネスシーンで共通の絶対条件です。
1.清潔感
清潔なのは当たり前、清潔「感」が漂うことが大切です。清潔感は「髪」、「顔」、「手」、そして「服装」などに表れやすいもの。きれいに洗濯されているシャツでも、黄ばみやほつれがあると、清潔「感」はなくなります。後ほど、チェックしてみましょう。
2.調和
業界のイメージや職場のイメージと合っているか、お客さまの期待を裏切っていないかがポイントです。
3.機能的
ビジネスの場であれば、仕事のしやすさも大切なこと。例えば、ジャラジャラとぶつかって音が鳴るようなイヤリングをつけていると、電話対応もスムーズにはできません。
あなたの身だしなみ、大丈夫? 「清潔感」をチェックしてみましょう
【髪】
男女共通:
□ きれいに洗髪している/□ フケがない/□ 寝癖がない/□ 乱れていない/□ ブラッシングしている/□ 派手なカラーで染めておらず、清潔感のある自然な髪色である/□ 前髪が目にかからない
男性:
□ 耳にかからない長さ/□ 後ろ髪が襟にかからない
女性:
□ 仕事の邪魔にならないよう、すっきりとまとめている
【顔】
男女共通:
□ 清潔に保たれ、手入れが行き届いている
男性:
□ ひげはきれいに剃っている
女性:
□ ナチュラルメイクである(ノーメイクは基本的にNG)
【手】
男女共通:
□ 爪は短く切ってある/□ 汚れていない/□ 手荒れをしていない
女性:
□ マニキュアは濃すぎず自然な色である/□ 派手なネイルアートをしていない
【服装】
男女共通:
□ しみ、しわ、汚れ、ほつれがない/□ ボタンが取れかけていない/□ 襟口、 袖口は清潔である
【その他】
男女共通:
□ 体臭(特にわきや足)・口臭のケアをしている/□ 汗のケアをしている<
クールビズ対応で気をつけたいこと
クールビズとは、5月1日~9月30日を対象期間として環境省が推進している、冷房時の室温を28℃で快適に過ごせる軽装やライフスタイルのことです。
【服装における留意点】
男女共通:
「快適に過ごせる軽装」=「カジュアルにしてよい」ということではありません。特に、営業職など、男性のノーネクタイに半袖シャツはお客さまによってはカジュアルすぎると感じる場合もあります。服装は、お客さまよりやや「コンサバティブ(保守的)」にするのが基本です。相手に合わせて調整しましょう。
男性:
クールビズでは、ノージャケット、ノーネクタイ可。つまり、長袖か半袖シャツにスラックスが基本のスタイルになります。通気性や速乾性に優れた素材のものを選びましょう。
女性:
薄手の素材や淡い色味の場合、下着が透けていないか十分注意しましょう。暑いからといって、胸元が大きく開いたものや短いスカートなどは、ビジネスの場にふさわしくありません。
男性に比べて女性の服装は自由度が高く、まわりから注意もしづらいもの。今一度、自分で確認しましょう。
暑い時期は、心がけひとつで相手に清潔感、清涼感、そして信頼感まで与えることもあれば、その逆もあります。身だしなみは、相手目線で整えるもの、相手にどう見えるか(あるいはどう見られたいか)を考え、自分自身のイメージアップにつながる身だしなみを心がけましょう。