今から入るべき?<br>生命保険の賢い入り方

今から入るべき?<br>生命保険の賢い入り方

毎日が充実していると生命保険なんて必要ないと思いがちですが、健康に不安が生じてからでは生命保険には入れません。生命保険にはいろいろな種類があって、年齢に応じてムリなく続けていけるプランが用意されています。将来の自分のために、生命保険の賢い入り方をマスターしましょう!

8割の人が生命保険に入っている

価格.comが実施した「生命保険に関する調査」の結果によると、79.7%の人が生命保険に加入しています。年代別に加入率をみると、20代が46.3%、30代が73.8%という結果でした。生命保険の加入率は若い世代ほど低くなっていますが、30代になって生命保険を契約する人が増えている様子がわかります。
また、生命保険に入った理由を聞いたところ、「社会人になったから」「自分で必要だと感じて」などの回答が多く、30代では「家族構成が変わったため」との回答も目立ちました。生活環境や家族構成の変化が、生命保険に入るきっかけになっているようです。

調査方法:価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:1,748名
調査期間:2017年1月12日~2017年1月18日
調査実施機関:株式会社カカクコム

http://kakaku.com/research/report/097/index.html?lid=research_navi_bottom_097_04

20代・30代が生命保険に入るメリットは2つ

1)生命保険の保険料は若いときに加入するほど安い
生命保険の中には、契約時の保険料が満期まで続くプランもあります。加入時の年齢が若いほど保険料も安くなるため、保険料が安いうちに契約期間が長い生命保険へ入っておけば、長い目で見て保険料を抑えられます。

2)病気になってからでは入れない
毎日を健康に過ごしていると、病気やケガになった自分を想像できません。しかし、ある日突然体調を崩し、長期間の入院を余儀なくされる場合もあります。その時になって生命保険へ入ろうと思っても、満足な保障は得られません。

生命保険の賢い契約方法 ポイントは4つ

1)生命保険の特徴を理解する
契約者が多いのは「終身保険」と「定期保険」です。それぞれの特徴を理解して、自分に合っている生命保険を選びましょう。

●終身保険
終身保険の死亡保障は保障が一生涯続き、保険料の払い込みが終わったあとも、払い込んだ保険料と同程度の死亡保障が残るのが特徴です。コツコツと貯金のように保障を積み立てられますが、掛け捨ての生命保険より保険料が高くなってしまうというデメリットがあります。

●定期保険
定期保険は掛け捨てタイプの生命保険で、契約期間が終了すると保障も終わります。貯蓄性はほとんどありませんが、そのぶん、保険料が安いというメリットがあります。

2)満期まで継続できるプランを選ぶ
せっかくいい条件で生命保険を契約しても、契約期間の途中で生命保険を解約すると損をしてしまうことがあります。契約時には満期まで無理なく続けられるプランを選ぶのがポイントです。

3)終身保険と定期保険を組み合わせる
若くて健康なときに生命保険を契約するなら、安い保険料で長期間にわたって保障がある終身保険に入っておくとお得です。不足する保障は掛け捨ての定期保険を組み合わせ、保障を充実させておきましょう。保障が必要なくなったり、保険料の支払いがキツくなったりしたら、定期保険だけ解約すれば最低限の保障が残るので安心です。

4)入院保障は特約を利用する
生命保険の特約を利用して、入院保障をつけることもできます。特約で入院保障をつけると、単独で医療保険に入るより保険料が安くなるケースが多いので、特約を上手に使いましょう。ただし、終身保険や定期保険などの「主契約」を解約すると、特約も解約しなければならないので注意が必要です。

いつ生命保険に入ったらいいの? そう思ったときが検討するタイミング!

生命保険に決められた加入時期はありませんが、生活が落ちついて、将来のことを少しずつ考えるようになったら、契約を考えてみてもいいかもしれません。
最初から保障内容が充実した生命保険に入る必要はないので、保障が小さくても無理なく続けられるプランを紹介してもらいましょう。

※保険の契約期間や保険料、保障内容などは、保険の種類や契約内容によって異なります

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ライタープロフィール

斉藤 勇(ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士)

オフィスISC代表。保険や貯蓄、住宅ローンなど、お金にまつわる疑問や悩みごとの相談に応じている。不動産取引では不動産投資を通じて得た豊富な取引経験をもとに、売り手と買い手、貸し手と借り手、それぞれの立場でアドバイスを実施。モットーは「常に感謝の気持ちを忘れずに」。

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