営業や商談の場などで、本題の前後に軽く雑談を交わすというのはよくあることですが、年齢も立場も異なる初対面の相手と、一体どんな話をすればいいのか迷ったことはありませんか?話題が尽きてしまい、沈黙が続くのが怖い。そんなときに会話のきっかけとして使える話をする際の言葉・ネタ集と注意点をご紹介します。
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「木戸に立てかけし衣食住」と覚えよう
【き】(気候):「今日はいいお天気ですね」、「今日は寒いですね」
・・・最も当たりさわりのない話題です。
【ど】(道楽):「最近、ランニングを始めました。何かご趣味はありますか?」
・・・趣味の話は「私もやっています(やっていました)」など、共通点が見つかることで相手との距離が縮まり、盛り上がりやすい話題の一つです。
【に】(ニュース):「今朝のニュースで『〇〇ではもう桜が咲いた』と言っていました」
・・・スポーツについては要注意。特定のチームや選手をひいきにしている場合もあるので、わからないときは避けた方が無難です。
【た】(旅):「先週、初めて仙台に行ってきましたけど、いいところでした」
・・・否定的なことは言わないようにしましょう。相手に縁のある土地かも知れません。
【て】(テレビ):「『××××』(番組名)、話題になっていますね。ご覧になっていますか?」
・・・低俗だと思われてしまうような番組は避けましょう。
【か】(家族):「お子さんはおいくつですか?」、「6人家族ですか。それは、にぎやかでうらましいです」
・・・家族の話題はある程度の信頼関係を築いてから。初対面でいきなり配偶者やお子さんの有無について尋ねるのは失礼にあたる場合もあるので気をつけましょう。
【け】(健康):「最近、目の疲れがひどくて。何かいい解消法をご存じですか?」
・・・相手に心配をかけてしまうような、深刻な話題は控えましょう。
【し】(仕事):「『〇〇』とは具体的にどのようなお仕事なんですか?」
・・・仕事の話題は、仕事に対する姿勢まで見えてくるもの。興味をもって質問しましょう。
【衣】(ファッション):「おしゃれなネクタイですね。よくお似合いです」
・・・服装や小物だけでなく、似合っていることやセンスもほめるといいでしょう。
【食】(飲食物):「甘いものはお好きですか?」、「おすすめのカレー屋さんはありますか?」
・・・食べ物の話題も当たりさわりがありません。
【住】(居住地):「お住まいもこの辺りなんですか」、「うらやましいです、人気のエリアですよね」
・・・いきなり、どこに住んでいるのかを尋ねるのは失礼にあたる場合もあります。気をつけましょう。
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ここを押さえよう! 話題・会話のポイント
■政治や宗教、事件事故などの話題は避ける
政治や宗教はその人の信条や人生観に大きく関わる事柄です。また、凄惨な事件事故の話題も初対面の相手との話題にふさわしいとはいえません。
■質問をしたら、回答から話題を広げる
例)「映画はお好きですか?」
×「好きです」→「そうですか」→「え?(聞いておいてなんだよ)」
〇「好きです」→「最近、何かご覧になりましたか?」→「『〇〇』を観に行きました」→「私も観たいと思っているんです。いかがでしたか?」→「おもしろかったですよ」
せっかく話題をふったのですから、YES、NOで終わらせずに話題を膨らませるようにしましょう。
■自分ばかり話しすぎない
例)「映画はお好きですか?」
×「好きです」→「そうですか。私も好きなんです。先日、『〇〇』を観たんですけど、とてもおもしろかったですよ。特に後半、話の展開が......ペラペラ」→「え?(聞いておいてなんだよ)」
〇「好きです」→「最近、何かご覧になりましたか?」→「『〇〇』を観に行きました」→「私も観ました! 特に○○の場面に興奮しました」→「あの場面は~」
このように、相手が話しやすい話の流れをつくり、聞き上手になりましょう。
初対面とは、お互いにまだよく知らない間柄であるということ。まずは、「相手に不快な思いをさせない」という「マナーの基本」にのっとり、さらには相手に好印象を持ってもらえる話題や聞き方を心がけましょう。