できる営業マンは、イケてるビジュアルも必至。昨今、おしゃれな営業マンが増えてきたが、それだけではまだまだ。ただ身だしなみを整えるだけでなく、お客様に好印象を与えたいもの。さらには商談を決めるために身だしなみを活用したい。そこで、シーン別スーツの"色使い"をご紹介。初めての訪問やアプローチなどさまざまなシーンで、色を味方にお客様のハートにくい込もう!
シーン1:初めての訪問
協調性を表すグレーで好印象、ゲット!
初対面で大切なのは、相手の警戒心を解くこと。リラックスした印象を与えるなら、ソフトなパステルカラーなどの柔らかめのカラーでコーディネートしよう。なかでも、協調性を表すグレーは最適。どの色とも相性がいいので合わせやすいです。
とはいえ、ネクタイまで同色にするとぼやけた印象になるので、ネクタイは自己主張し過ぎないアクセントカラーでまとめてみよう。
シーン2:アプローチ
知的なブルーで、相手の関心を向かせる!
初訪問を経て、アプローチへ。いよいよセールストークがものをいう時なので、スーツのカラーもやや積極的でOK。「私の話を聞いてください」というメッセージを送るためにも、知的なイメージのあるブルーがオススメ。ただ、すべてブルー系でコーディネートしてしまうと冷たい印象を与えることもあるので注意しよう。ここはイエローやクリーム色など暖かみのある色合いのネクタイでアクセントをつけたい。
シーン3:プレゼン
大勢か少人数が相手かで、スーツの色をチェンジ!
広い会議室などで行なうプレゼンなら、まずは存在感をアピールすることが重要。大勢を相手にする場ではソフトなイメージのスーツを着ていると印象が薄れ、プレゼン内容までぼやけてしまいがちだから気をつけよう。そのためにも緊張感を引き出し、引き締まった印象を与える黒がオススメ。
また少人数を相手にする場合なら、黒だと威圧感を与えてしまう可能性も。その際はややスモーキーがかったソフトカラーでプレゼンしてみよう。
シーン4:商談を決める
自己主張の強いビビッドカラーは避ける!
もし、自分のサクセスカラーがあれば、それをコーディネートのどこかに投入するのも◎。ネクタイでもいいし、ハンカチや靴下も取り入れやすい。ただし、自己主張の強いビビッドカラーは避けたい。元来、商談成立とは、お客様の気持ちがあってまとまるもの。こちらの強引さが垣間見えると、心理的に反発されることもあるので注意しよう。ここはあくまでも、ソフトなカラーで決めてみたい。
シーン5:クレーム対応
怒りを鎮める、ダーク系カラー
精神集中の効果をもつブルーをより深めると、藍色になる。藍色などダーク系のカラーには鎮静効果があるので、トラブル発生で怒っているお客様の気持ちを鎮めるには、このカラーがベスト。間違っても暗い雰囲気を明るくしようと、赤やオレンジのネクタイはしないこと。相手の怒りはヒートアップするかもしれません。ダーク系のスーツで誠意をもって謝罪し、その場を穏便にすませよう。
文:ライター 田谷 信子