営業職の方が転職でキャリアアップしたいと考えたとき、様々な選択肢が考えられます。中には、培った営業スキル・経験を活かしつつ、異なる業界や職種にチャレンジしたいと考える方もいるでしょう。

ここでは、営業職の転職におけるキャリアアップの選択肢や方法をご紹介します。また、キャリアアップを目指した営業職の転職で、おすすめの業界や職種についてもご紹介しましょう。

営業のキャリアアップの道筋は？

営業職の方がキャリアアップを目指して転職したいと考えるとき、その道筋はひとつではありません。自社内で上を目指す方法もあれば、社外に転職する方法もあります。さらには、営業職以外の道を選ぶという選択肢もあるでしょう。

営業職のキャリアアップの道筋として、主に下記のようなケースが挙げられます。

• 自社内で管理職を目指す
• 同業他社へ転職する
• 他の業界に転職する
• 営業以外の職種に転職する

それぞれの道筋について、解説します。

自社内で管理職を目指す

営業職のキャリアアップの道筋には、管理職を目指すという選択肢が挙げられます。管理職を目指すのであれば、マネジメント能力を身に付けなくてはなりません。

さらにその先を目指すなら、広い視野や長期的展望に根差した、経営センスも必要になるでしょう。

同業他社へ転職する

営業職として同業他社に転職することで、キャリアアップすることも可能です。会社の待遇や職場環境、個人に与えられる裁量などが変わることで、営業担当者としてより活躍できるようになるかもしれません。

同業ならば、商材や業界の慣習などにも慣れていますし、会社によっては即戦力として活躍できます。

他の業界に転職する

営業職のキャリアアップの道筋には、これまでとは違う業界で身に付けた営業スキルを活かすという選択肢もあるでしょう。業界が異なるとルールや慣習が違うことが多く、戸惑うことが多いかもしれません。ですが、「この業界で働きたい」という強い意志があれば、それを乗り越えることは難しくはないでしょう。

また、様々な業界を見比べた上で、今後の成長が期待できる業界を選べば、営業職として大きくキャリアアップできるチャンスとなります。

営業職のキャリアアップを目指した転職でおすすめの業界には、下記のようなものがあります。

商社・流通業界

商社・流通業界の営業職は、商品を仕入れて、個人・法人にセールスを行います。今、あるいは近い将来に「売れる商材をいち早く見つけ、安く仕入れて高く売る」といった一連のプロセスを、いかに効率良く、スピーディーにこなせるかが重要です。また、複数の企業の仲介を行う上で、コミュニケーション能力も必要となります。

サービス業界

サービス業界のビジネスモデルは、顧客のニーズを的確に捉えて満足させることで対価を得るというものです。営業職でサービス業界を目指すのであれば、業界未経験であってもヒアリング能力やコミュニケーション能力などを活かせる場合があります。

メディア業界

メディア業界といっても様々ですが、特に広告業界の営業の仕事は、自社の宣伝をしてもらいたい企業から依頼を受けて、雑誌やウェブサイトなどの手段を提案・計画することです。クリエイティブスタッフとチームを組み、市場ニーズを掴んだ広告展開を行うことで、顧客の業績向上に大きく貢献することができます。メディア業界は、営業職を目指すけれどクリエイティブな仕事にも携わりたいという方におすすめの業界です。

営業以外の職種に転職する

営業で身に付けたスキルや経験は、他の職種で活かすこともできます。自分自身の能力の幅を広げ、将来の選択肢を増やすために、他の職種を経験するというのも有効な選択といえます。

営業職から異なる職種を目指す際に、おすすめの業界は下記のとおりです。

コンサルタント

コンサルタントの主な仕事は、顧客が抱える課題を聞き出して解決に導くことです。営業職で身に付けたコミュニケーション能力や提案力などが、大いに役立つ職種といえます。

カスタマーサポート

顧客からの問い合わせに対して、短時間で的確に対応するのがカスタマーサポートの仕事です。カスタマーサポートの業務では、持ち込まれた疑問や課題の本質が何かを瞬時に見抜き、その解決を図る能力が必要となります。営業職で鍛えたヒアリング能力を活かすことができるでしょう。

企画・マーケティング

企画やマーケティング職では、市場ニーズや競合商品などについて綿密な情報収集を行った上で的確な商品・サービスを提案することが求められます。営業職で身に付けた情報収集能力は、企画・マーケティング職で役立てることができるでしょう。

また、企画・マーケティング職では、立案した企画を通すためには説得力のあるプレゼンテーションスキルが重要ですし、開発、宣伝など、多くの部署との連携が必要になるため、人と接することが得意な営業職には適性のある職種です。

転職で営業職としてキャリアアップするために有効なスキル

転職で、特に営業職としてキャリアアップしていくには、どのようなスキルが役立つのでしょうか。続いては、営業職を目指した転職で、身に付けておきたいスキルをご紹介します。

コミュニケーション能力

営業職としてキャリアアップしていくには、コミュニケーション能力が不可欠です。顧客が抱える課題や問題をいち早く読み取り、適切な解決策を提供できれば、相手から大きな信頼を得ることができます。

情報収集能力

営業活動では、顧客がどのような商品・サービスを求めているのか判断するための情報収集が必要になります。

また、自社の商品・サービスを、競合他社と比較したときの優位性は何かなどを把握するためにも、情報収集能力が欠かせません。

課題解決能力

営業職では、自社の商品・サービスを提案することで、顧客が抱える問題を解決へと導く、課題解決能力が求められます。

また、優秀な営業担当者として活躍するため、顧客自身がまだ認識していない課題を見つけて、解決する力も必要です。

柔軟性

営業職でキャリアアップするには、イレギュラーな仕事にも臨機応変に対応できる柔軟性が必要です。型にはまった考え方をしない柔軟さは、トラブルやアクシデントの際にも役立ちます。

英語力

業界によりますが、グローバルに事業を展開していく企業では、英語力が求められる場合があります。海外を相手に事業を行う商社やメーカーの営業職など、ビジネスレベルの英語力があれば活躍できる可能性があるでしょう。

提案力

営業職として自社の商品・サービスを売り込むときや、社内に新たな業務フローを採り入れようとするときの他、自分が構築したプランを相手に納得してもらって採用してもらうためには、「それによってどのような利益を得られるか」を明確に説明できる提案力が必要です。

なお、顧客に的確な提案をするためには、「相手が何を求めているのか」をくみ取る傾聴力と、その要望を実現する仕組みを構築する構成力、さらには出来上がったプランに「イエス」と言わせるだけのプレゼン能力が必須です。

まとめ

営業職の転職でキャリアアップするには、様々な選択肢が挙げられます。もっとスキルを活かせる業界や職種に転職したいけれど不安があるという方は、マイナビエージェントにご相談ください。

マイナビエージェントでは、各業界に精通したキャリアアドバイザーが、求職者の方のスキル・実績に合った、最適な転職先をご紹介します。求職者の皆様のキャリアアップに向けて、転職活動全般をサポートさせていただきます。

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