「給与いくら上がる?」を面接で聞けない問題 複数内定エンジニアが頼ったもの

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複数の内定を獲得したエンジニアが、最終的にSansanを選んだ決め手とは何でしょうか?「条件面では横並び」だった企業の中から、なぜ1社を選び抜けたのか。そして転職活動で最も悩むのが「給与はいくら上がる?」「残業時間は実際どう?」といった聞きにくい質問です。元エンジニアのキャリアアドバイザーが、こうした本音の質問をどう解決したのか。入社後の「4ヶ月でチーム変更」という変化やAI時代に求められるスキルまで、転職成功者とマイナビ転職エージェント担当者が本音で語ります。
この記事のスピーカー
  • 石川勇太
  • Sansan株式会社 技術本部 Bill One Engineering Unit
  • 坂尾玲士
  • Sansan株式会社 コーポレートシステム部
  • 佐藤大輔
  • 株式会社マイナビ リクルーティングアドバイザー
  • 天野紗江
  • 株式会社マイナビ キャリアアドバイザー

「成長したい」から始まった条件の具体化と優先順位づけ


平山鋼之介氏(以下、平山):じゃああらためて視点を変えて、転職活動というところで、実際に2人、石川さんと坂尾さんにおうかがいしたいんですけど。今エンジニアは売り手市場って言われている中で、実際転職活動すると選択肢に入る会社はものすごくたくさんあると思います。実際お二人も、たぶん複数の会社から内定が出てSansanを選ばれたと思うんですけど。

当時の会社選びのポイント、どういう視点で会社選びをしていたかをあらためておうかがいしたいんですけども。まずは坂尾さんからいきましょうかね。転職活動のポイントは。

坂尾玲士氏(以下、坂尾):そうですね。最初は本当に成長したいというところから入ったんで、そういったことを条件にはしたんですけど。もう少し、具体性のある条件、希望を考えたほうがいいと、天野さんにアドバイスをいただいたので。いくつか自分の中で思うところを書き出すところから始めました。

そこには成長ができるってこともそうですし、勉強ができる環境が整っているかとか、年収ももちろんそうですし、福利厚生であったりとか。あとはエンジニアとして楽しく仕事ができるかどうかというところで、新しい技術が使えるかとか。

あとは今だとAIに関連して。例えばAIを作れるとか使えるとか、そういったAIに関連したことが可能な業務で、何かしら関わることができる、といったようなことも条件に含めていました。

平山:最初は成長環境だったけども、そういう、たくさん自分が大事にしたいことをリスト化していって、1個ずつ調べていったみたいな感じですか。

坂尾:はい。そうですね。

平山:自分でリストを作られたんですか。

坂尾:そうですね。天野さんと話しながらなんですが、その中でリストを作るだけではなくて、優先度みたいなところ、ここは譲れないとか、ここは譲ってもいいけどできるだけ入っててほしいとかそういったところのランクづけとかも、一緒にやりました。

平山:なるほど。単純なリスト化じゃなくて、ランクづけも天野さんに相談しながら一緒にやってきたと。

坂尾:はい。

平山:石川さんはどうですか。

石川勇太氏(以下、石川):そうですね。私もある程度候補を挙げた上でランクをつけるというのは、同じくやっていて。私の場合は自分がやりたいこと、今後やりたいことと、今後のキャリアにどう活かせるかだったり、実際問題年収どれぐらいなんだろうみたいなところと、最後に働き方ですね。

今回の転職で何を優先しようかみたいのを考えた時に、家庭の事情的なところも大きくウェイトを占める年齢にはなってきたかなと思っているので、まず一番に働き方かなと。ある程度家庭を優先できる、柔軟な働き方ができるかみたいなところは、すごく重視をしていました。

平山:最初はやりたいことから始まって、条件とかあるけれども、やっぱり働き方、特に今家庭環境もあって、大事にされたいというところだったんですね。ありがとうございます。

元エンジニアCAと整理する、マスト条件とウォント条件の優先順位



平山:天野さんにおうかがいしたいんですけど、2人みたいにたぶんそれぞれの状況でいろんな会社選びのポイントって変わってくると思うんですけど、天野さんの立場でどういうふうに関わったり、アドバイスされているのかを教えていただいてもよろしいですか。

天野紗江氏(以下、天野):そうですね。今お二方からお話しいただいたものがすべてな気はするんですけれども、やはり条件ってたくさん出てくると思うんですよ。みなさんの全部を叶えられたら、それはベストという感じかなと思うんですけど。やっぱり、そうはいかないことのほうが圧倒的に多いので。

まずは、もうマスト条件とウォント条件で分けて考えましょうという話は、紹介面談の頃からさせていただいていて。そこの条件を基に、例えばこういう職種はどうですかとか。あとはワークライフバランスが優先なのであれば、そっちじゃなくてこっちのほうがいいんじゃないですか、とか。

逆にキャリアを築きたい、技術をつけたいのであればこっちのほうがいいんじゃないですかという提案をしながら方向性をすり合わせる、志望群を決めていくみたいなところは、意識をしてやっているところかなって思っています。

平山:そっか。まずはリストアップした上でマストとウォント。絶対譲れないやつが、あったらいいなみたいな。

天野:そうですね。そこは決めてもらったほうが動きやすいですし、納得して転職活動を終えられますし。次の会社で長く働ける、そういった環境を作れるのかなというふうには思います。

平山:それをしっかりご本人とやりとりしながら、「それだったらこっちじゃないですか」「こっちじゃないですか」というかたちでアドバイスされていくと。

天野:そうですね。そんな感じでいつも進めてます。

平山:いいっすね。これはぜひみなさんやっていただきたいですよね。

天野:そうですね。ここが明確になるだけでも、けっこう決まってくるというか、軸が定まってくるので、そのぶん動きやすくはなるのかなという印象がありますね。

平山:はい、ありがとうございます。

最終決め手は「プロダクト規模」と「人の雰囲気」という意外な結果



平山:ではそんな選択を経て、最終的には西川さんと坂尾さんはSansanに入社したんですけど、Sansanにした決め手を教えていただきたいなと思います。じゃあまずは、石川さんからいこうかな。

石川:私は最終的に何社か内定をいただきまして、すべてにおいて条件がほぼ一緒ということで、すごく迷ってました。その中で、先ほど申し上げたとおり、働き方を一番優先したいってところなんですけど、すべての会社において優先できそうだと。

迷う理由が増えたなというところで、じゃあ次は何を優先しようかといった時に、今後のことを考えると、キャリアが一番広がる選択ってなんだろうってちょっと考えました。

そうなった時に、すべての会社はどこを選んでも、それぞれでいろんな経験ができて自分の身にはなると思うんですけど。それをどう今後のキャリアに活かせるか、最大値はどこだろうみたいなところを考えた時に、内定いただいている会社さんの中で、一番Sansanがプロダクト規模が大きくて組織規模も大きかったんですね。

そこの大きさってけっこう大事だなと思っていて。せっかく内定いただけているので挑戦できるというところもあって、Sansanにしたって感じですね。

平山:なるほど、ありがとうございます。最初は条件面で見たら3社内定出て、みんな同じだと。最初は働き方重視だったんですもんね。

石川:そうですね。

平山:働き方を見たらどれでも比較的叶えられるぞと。ただ最終的には成長環境、プロダクトの規模とか組織の規模とか、そういったところで選ばれたというところですか。

石川:はい。

平山:ありがとうございます。坂尾さんはいかがですか。

坂尾:そうですね。内定をいただいた段階では、希望条件はほとんど満たしていましたし、他社と比較する中で最初に希望した条件はそんなに変わらなかったんですが。Sansanにした最終的な決め手は、人の雰囲気とか自分と合っているかというとこだったのかなぁと思っています。

面接を経ていく中で、誰と話しても話が弾んだりとか、エンジニアとしての考え方とか大きな方向性や性質が、なんか似てるような気がして。

それって最初の自分の希望の条件には入ってないものなんですよね。定性的なので。ただ、面接になって初めてわかることで。それが実感としてあったので、最終的にどこにするかという段階では定性的な、ここは自分に合っててたぶん続けられる会社なのかなと感じたので。それが決め手でした。

平山:なるほど。リストアップをしっかりして条件も決めておいて、実際内定が出たら条件満たしてるぞと。他の会社も同じように条件を満たしている会社があったんですよね。

坂尾:そうですね。最終的に内定が出ている他の会社さんも条件はほぼ同じように満たしていましたね。

平山:じゃあ条件満たしてる会社が複数あって、最終的には一緒に働く人、雰囲気。最初になかった条件が出てきて決め手になったと。けっこうおもしろいですね。

そんな中で、これも大事だと思うんですけど、入社前後のギャップですよね。これ、いいギャップも悪いギャップもあると思うんですけども、なんか入ってみて感じたギャップをぜひおうかがいしたいです。石川さんから。

石川:はい。でもギャップはあんまりなくて。ある程度働き方、柔軟にできたらいいなというとこと、自分の中でおおきな会社、おおきなプロダクトでの挑戦だったり経験をしたいなと思って入社しているので。それが想定どおりと言いますか、想像どおり経験できてはいるところとあって、私はあまりギャップはないですね、。

平山:本当ですか?

(一同笑)

石川:はい。

平山:隠してません?

石川:隠してはない(笑)。

平山:あんまりそんなにギャップはなかったと。

石川:そうですね。

「4ヶ月でチーム変更」も歓迎!変化の激しさがいい意味でのギャップ



平山:坂尾さんはどうですか。

坂尾:私もギャップが何かあったというわけではないんですが、例えば成長したいと思って新しい環境に挑戦するってなった時に、実際に入ってみて、自分がエンジニアとして一番下であるような環境にいきたかったって思っていたんですが。それがそのまま、思ってた以上に周りの人ができる方ばかりだったので、なんかそこはいい意味でのギャップが1つあったのかなと思いますし。

それからもう一つ。入社前に聞いていた「変化が激しい企業です」という話があったんですけど、それも想像していたよりも変化が激しくて。私自身入社してから4ヶ月に1度くらいの頻度でチームが変わっていて。それはなんかネガティブなものではなくて、新しい業務に変わって新しいことを学ぶサイクルが頻繁に訪れているんですけど。そういった点では、すごくいい意味でのギャップがあったのかなと思っています。

平山:なるほど。すごく穏やかに言ってもらいましたけど、だいぶ激しいこと言ってますよね。

(一同笑)

そうすると、前職で12年やってきて、テックリードでけっこう上までいかれてて、当社に入ってみたら一番下から。しかもそれを求めてた。

坂尾:はい。

平山:なるほど。それ以上にまあまあそれが激しい環境だったってところと、それから変化の激しさ。4ヶ月で組織が変わる。人事担当の僕からすると、なんか申し訳ないなという気持ちにもなりますけど。それもポジティブに捉えていただいてたってとこですね。

もう一つ、坂尾さんの場合は、職種がちょっと変わってるじゃないですか。もともとプロダクトの開発を前職までやられていて、Sansanではコーポレートシステム。いわゆる社内の情シスですよね。なんかこのあたりの変化ってどうですか。

坂尾:もともと前職でプロダクト開発をする中で、兼務として情報システム部門もやっていたことがあったので、そこに大きなネガティブ要素はなかったです。ただ、実際Sansanに入ってコーポレートIT領域を担当する中では、想像していた情報システム部門の仕事とは少し違っていました。

想像していたのは、もう少しインフラをがっつりやって、運用・構築をずっとやるような、まさに社内のシステムを管理するようなイメージだったんですけど。実際の業務はそれだけではなくて、今までのプロダクト開発が、経験が活かせるようなアプリ開発だったりシステム開発だったり、それこそプログラミングを伴うようなことも今はやっています。

そういったところでは、まったく違う業務というよりは、今までの経験が活かせるようなキャリアチェンジだったのかなと思っています。

平山:なるほど。ちゃんとプロダクト開発のキャリアが社内のコーポレートシステムに活かせている。そんなに結果的には大きなギャップはなく、やられているって感じですね。ありがとうございます。

「週2〜3出社」がベスト?リモートと出社のメリットを使い分け



平山:あともう一つ、働き方の話。先ほど石川さんからも出たんでおうかがいしたいんですけど。けっこう世の中の、特にエンジニアだとフルリモートで働くって会社も世の中多いと思うんですけど。Sansanはけっこう出社を大事にしている会社でもあると思いますが、そのあたり、出社という観点から働き方のギャップとか、実際働いてみてどうだったかってところも一言二言、お願いできますか。石川さんから。

石川:私は働き方重視をしたいというところで、家庭の事情的には、なるべく家にはいたいところはあるんですね。ただ、じゃあフルリモートじゃなきゃ嫌なのかというと、そうではないし。私は出社して直接コミュニケーションを取るのもすごく大事だと思っていて。そこはSansanの方針には、けっこうアグリーなところがあります。

ただフルリモート、フル出社。どっちに寄るでもなく、中間の週2〜週3あたりであれば、家庭の事情的なところを加味しても、問題ないかなとは考えています。

平山:家庭のこと、ご家族のこと考えるとやっぱりリモートのほうがいい部分もあるけれども、出社には出社のメリットがあると。

石川:はい。

平山:ちなみに僕、石川さんが入社当時のことちょっと覚えてるんですけど。オンボーディングって、入社時の研修が終わった後に社内のみんなで缶ビールを飲む「ヨリアイ」という施策がSansanにはあるのですが、すごくよく来てましたもんね。

石川:そうです。最初はもう積極的に声をかけて(笑)。

平山:なんか同じイベントにいた時に、石川さんがいろんな人にめちゃくちゃ声かけて、しゃべりながら、楽しそうにお酒飲んでいる印象がすごくあるので。

石川:そうですね(笑)。

平山:もう出社好きなんじゃないですか?(笑)。

石川:他人とコミュニケーション取ることは好きな方なので。入社した当初、もういろいろな人とコミュニケーション取って、いろんなこと知りたいなってのがあったので、ムッチャ声かけてました(笑)。

平山:ですよね。ありがとうございます。坂尾さんはどうですか。出社というところも含めて。

坂尾:そうですね。バランスと柔軟性が大事なのかなと思っていて。私個人の好みとしては、リモートで働くことで集中できることは一つメリットなのかなと感じているんですが、一方で出社することのメリットも確実にあって。出社してチームの人と話すとレスポンスが遅延がなく行えるところは、明らかに業務効率につながっているところなので、そこはそのメリットがあります。

これは、会社の方針でどういう比率にするかは決まっていくわけですけども、そこにそれぞれの従業員の生産性に関わってくる働き方なので、そこを柔軟に、その人ごとにある程度決められていくと、それは会社全体としての生産性が上がることなので。そういうふうになっていったらいいのかなと思っています。

平山:ありがとうございます。確かにそうですよね。集中して業務をやる時はリモートがいい時もあれば、でもコミュニケーションを取る時明らかに目の前にいたほうが生産性高い、早いことってありますもんね。

僕もよく社内を散歩することが多いんで。いろいろな方と話して、Slack打ってるあの数分間が無駄になるぐらい。直接の会話は大事ですよね。マイナビさんもそんなところはありますか?

天野:そうですね。わりかしこう、部署内で話す、コミュニケーション取るが大事になってきてはいます。もちろん個人に委ねられてはいますが、出社してそのタイミングでリクルーティングアドバイザーの方とか同じくキャリアアドバイザーをやっている人と話すのはあるかな、と。

平山:確かに。お二人の連携はメチャクチャ大事ですもんね。

佐藤大輔氏(以下、佐藤):はい。そうですね。もう同じフロアに出社しているので、進捗というかこの候補者さまがこの企業さまも受けてるとか、他の企業さんも受けてるという細かい話をもう対面で話をして進めていくことができるので、本来伝えられなかった情報が限りなく少なくなるような状況ではやっています。

平山:確かに。情報量がぜんぜん変わりますもんね。

「残業時間は?給与は?」聞きにくい本音をオファー面談で解消する方法



平山:じゃあちょっとそんな二人の連携も踏まえて、おうかがいしたいんですけども。この入社前後のギャップという観点だと、たぶんマイナビ転職エージェントさんの立場からしてもムチャクチャ大事じゃないですか。

実際、候補者の方の入社前後のギャップをなくすために、それぞれの立場からやられているところ。どんなことをやられているか、ぜひおうかがいしたいんですけど。ではまず、天野さんからおうかがいしてもよろしいですか。

天野:そうですね。やはり求人票だけでは読み取れないところって本当に多くあるかなとは思っています。それを内定を承諾するまでの間にいかに情報を取ってこれるかとか、ご本人さまがそれを知れるかどうかが、一番大事だなとは思っているので。

実際に選考を進めて面接の中で現場の人が出てくることってけっこうエンジニアは多いんですけど、その時にその人と相性どうなのかどうかとか、社風が合うかどうかの判断をしていただいたりとか。内定になってからの条件面談、オファー面談みたいなものって「できれば言ってくださいね」というかたちで、設定をすることが多いんですけど。

そこで、面接で聞けなかったこと「残業時間、どのぐらいですか」とかあとは「実際給料ってどのぐらい上がりますか」とか、ぶっちゃけた話をできるのってそういった面談の場かなとは思っているので。そういう機会を設けて、そこで聞きたいところはもう全部聞いてもらって。

その上で、その会社で長く働けるのか、納得して転職活動できるのかを判断いただくようにはしています。その結果として、ギャップがあんまりない状態を作れているとか、あってもいいギャップのほうにつながっているのかなという印象はあります。

平山:なるほど。1つはこの現場の方が出てくる面接、そこで人柄とか社風を感じるみたいなところと。

天野:そうですね。

平山:もう一つがオファー面談。選考中には聞けないあんなことやこんなことを聞いちゃってくださいと。そんな感じですね。

天野:聞いちゃってほしいですね。もう面接ってどうしてもこう、うわべでしか……。

平山:まぁ、そうですよねぇ……。

天野:お互いさまだと思うんですけど、企業さんも本人もなかなかそこは話せなかったところでは、あると思うので。

ただそれって、意思決定するにはかなり大事なポイントです。リモートの頻度とか「逆にそこを柔軟にできますか」みたいなところって、わからないと転職できないと思っているので、そのあたりは確認をもちろん私もしますし、ご本人さんと企業さんでもすり合わせてもらって、というかたちですかね。

平山:初めて転職活動される方には、ぜひ覚えておいてほしいですよね。

天野:そうですね。大事なポイントだとは思います。

平山:確かに選考中に「給与がどれぐらい上がりますか」って聞いちゃったら、ちょっとまずいですもんね。

天野:なかなか、やっぱり。

平山:でも、それ聞かないと決めらんないですよね。

天野:決められないので。

平山:だからもうタイミング考えろと(笑)。

天野:(笑)。

平山:選考中はしっかりと社風とかを見て。

天野:もちろん選考中でも、私とかマイナビの中の人に聞いてくれれば、回収はできたりはするんですけど。

平山:あ、そうか。

天野:やっぱりこう、生の情報、企業さんからの直接の声の詳細が聞けたほうが、よりいいものにはなるかなとは思うので。

平山:なるほど。

天野:そのあたりですかね。

平山:坂尾さんも、そんなアドバイスを天野さんからされていたと。

坂尾:そうですね。やっぱり「聞きづらいことはこちらから聞いてみるので、何でも言ってください」というふうには言っていただいていました。

平山:なるほどね。直接坂尾さんから、Sansanの面接官には聞きにくいから、天野さんを通して聞いてもらっていたと。

坂尾:はい。そうですね。それで、かなり聞きにくいことを代わりに聞いていただいてました。

平山:(笑)。なるほど、ありがとうございます。

「かなり聞きにくいことを代わりに」元エンジニアCAと企業担当の連携価値



平山:じゃあ続いて佐藤さん。企業担当という立場から、入社前後のギャップをなくすという意味では、どんなことをされてるんですか。

佐藤:そうですね。うまくまとめられないんですけど、個人的に大事にしてるのは、私が企業の現場の方々とお会いして情報を集めて、その情報をいいことも悪いことも候補者さまに、面接対策のタイミングでお伝えしていたりしますね。

平山:なるほど。良いことも、悪いことも。

佐藤:そう。悪いというとあれですけど、なんかこう私が実際に現場のエンジニアの方々と話して「この人、本当にサービスのこと好きなんだな」だったり「技術好きなんだな」だったり、楽しく働いてるなという人ってけっこう話せば伝わってくるじゃないですか。

でも中にはそうではない方もいらっしゃるわけで。……ってなると「本当にこの企業さまを推薦していいのかな、推していいのかな」って思ったりすることもありますし。

逆に候補者さま視点だと、私が面接対策に入って必ずする質問がいくつかあって。「理想のエンジニア像ってなんですか」「それを思った理由はなんですか」「エンジニアやってて喜び、やりがいを感じた瞬間ってなんですか」「それってどうしてそう思いますか」みたいなことを質問しています。それによって、そのエンジニアの方の志向性みたいなものが見えてくる。

2つに分けると、それがプロダクト志向なのか、もしくは技術志向なのかみたいなところで。Sansanさまに限っては技術をより伸ばしていくというのも大事ですけど、やっぱり技術を手段として使ってSansanのプロダクトをどう伸ばしていくかってことを考えることが、すごく重要だったりもします。

なので、そういう思いを持っていなければ、もしかしたらこの企業じゃないかもしれない、他の企業のほうがいいかもしれない、みたいな話はけっこうしますね。ただ、お二人はもうピンポイントというかなんかSansanさま以外ないんじゃないかなということで、もうごり押しをずっとしてました。

平山:本当ですか(笑)。ありがとうございます。でも今の話、けっこう意外です。悪いところというか、ひょっとしたら合わないかもしれない、ギャップが出るかもしれないって。僕も人事担当として(そういうところを)すごく大事にしているので、面接とかでもそういうことはできるだけオープンに伝えるようにしているんですけど。

意外だったのが、マイナビ転職エージェントさんで、しかも佐藤さんの企業側の担当の方が候補者の方の適性って言うんですか、エンジニアとしての思考をちゃんと聞いてマッチングしていること。

佐藤:あ、でも、これは私だけではなくって、マイナビの企業担当はかなりもうそれくらい企業さまに入り込ませていただいて、情報収集をして、それをお伝えしていくことはしていたりもする。

ただ、キャリアアドバイザーがそれをできていないというわけではなくって、2つの視点で向き合うことによって、やっぱり見る角度が変わってくると、見えるものも変わってくるので。そこで良し悪しというのはあんまりこの企業は良くないよということって少ないとは思うんですけど、そこはけっこう大事にする。それが入社前後のギャップをなくすことにつながってくるのかな、とは思っています。

平山:なるほど。ありがとうございます。キャリアアドバイザーの天野さんの視点から見た合う・合わないももちろん見るし。

天野:そうですね。

平山:企業側を見てる佐藤さんも合う・合わないを見て、また二人ですり合わせしながらアドバイスしていく。

天野:そうです。そうです。やっぱり横の連携がすごく強いエージェントかなとは思っているので、そこは大事にしてますね。

平山:なるほど。ありがとうございます。

AI時代に求められるのは「意思決定経験」と「AIを使いこなす能力」



平山:それではお時間も、そろそろ残り10分ぐらいになってきたので、今日のタイトルの本題にもあるこんなテーマでちょっと4人からお話しいただきたいと思うのですが。

エンジニアとして成長し続けるための次のステップというところで、特に今、生成AI中心にエンジニアに求められる役割も変わってきていると思いますし、当然それによって転職市場とか大きく変わってくると思うんですけれども。

なんか次のステップ、いわゆる成長というところも含めて、今転職活動とか、もしくはキャリア、さらになんかステップアップしたいって考えられてる方に、ちょっとそれぞれの立場からアドバイス、コメントいただきたいと思うんですけれども。じゃあまずは石川さんからお願いいたします。

石川:はい。アドバイスになるのかわからないんですけど、私の考えとしては、AIは今後絶対、仕事で使っていくものだと思っています。その中で何かを作るとか何かを調査するとか、壁打ちの相手というところは、すごいAI使いやすいなって思う反面、何かを決定するというところはなかなか人間から離れないんじゃないかなって、すごい思っています。

なので、キャリアを築き上げる中で、この仕事においてこの重大な意思決定をしたみたいなところを積み上げていくと、今後につながりやすいのかなと考えています。

平山:確かに意思決定は人間がやる仕事だと。この意思決定の経験を積み重ねるのが成長だと。ありがとうございます。じゃあ続いて坂尾さん、いかがでしょう。

坂尾:はい。そうですね。AIを使用した業務が一般化してきている中で、AIをただ使うんではなくて、価値のあるアウトプットにしていくために重要なのはAIを使っている人の能力だと思っています。

それはどういうことかというと、AIをどう使うかによってまったくアウトプットが変わってくるのは、技術者として何をAIに与えるかなんですよね。与えるものは自分の中にある経験だったり、知識なので。まずそれを、AIがあるから勉強しなくていいというわけではなくて、むしろAIを使って今まで以上に学習を加速していって、そういった技術を身につけていくということと、それを転職活動の中でどうアピールしていくかというところだと思っていて。

アピールに関しては、「こんなことができます」というだけじゃなくて、やっぱり何か見えるものがあるといいと思います。AIを使って例えばアプリケーションを作ってみたとか、そういう何か目に見える成果物というものを出していくと、企業からすると、「AIは本当に使える人材なんだな」ってことがわかるので、かなり採用につながるのかなと思っています。

平山:ありがとうございます。AIを使う側の能力とか腕が大事だと。ちなみにAIを使うための腕を上げていくために、こういうことやるといいよというのは、先ほどモノを作るというのもありましたけど、その手前のインプットみたいなのもなんかあるんですか。

坂尾:私がしているのは、今までだったら書籍だったり、インターネットを使って何か学んでいくことが多かったんですけど、そこにAIを絡めていくのが重要だと思っていて。

AIに、例えばアシスタントのように横に置いておいて、学習する中でわからないことはすぐ尋ねて。今までは学習を進めるために調べるというコストがかかった行為だと思うんですけど。それをAIにさせることで、そこのコスト・ハードルが下がっていくので、それによる学習のスピードアップは可能なのかなと思っています。

平山:勉強するところも、今までだったら本とかだったけど、そこをAIを使いながら自分に知識入れていって、自分の力を上げて。その上でAIを使って物を作ってみるみたいな。こういうことをやると、企業からも評価されやすいし、エンジニアとしての腕も上がるぞと。なるほど、ありがとうございます。

「知的好奇心を止める会社は変えるべき」エージェントが語るAI時代の成長戦略



平山:ではちょっと立場を変えて、天野さんないしはマイナビ転職エージェントさんの立場から見て、なんかこのAI時代、エンジニアに向けたアドバイスみたいなものがあれば、ぜひお願いいたします。

天野:私もアドバイスという大層なものはできないのかなとは思っているんですけど、やっぱり市場観を見ていると、AIにとって変わってしまう仕事っていくつかあるのかなと思っていて。やはり単純作業はAIに変わってしまいがちなので、例えばコードを書くのみとか、そういった作業って、もうドンドン取って変わってしまうのかなというのは肌でも感じているので。

そこからのステップアップというか、どの方向でもいいとは思うんですけど、もう少し上流のほうにいくにしても、別の技術の知見を身につけてそれを組み合わせるのでもいいとは思うんですが。

なんかそのあたりの知見を深めたりとか、ステップを上げていったりとか、そういった方向性での転職を考えられると、エンジニアとしての市場価値ってところも高まってくるのかなとは思いますね。

平山:AIを使う側、使いこなす側というんですかね。

天野:そうですね。使われるじゃなくて使いこなすほうに。

平山:使われるじゃなくて使いこなして、ちょっと上流にいくみたいな。

天野:……というキャリアを目指していただけると、より良いのではないかなと思います。

平山:なるほど。ありがとうございます。では最後に佐藤さん、お願いいたします。

佐藤:はい。エンジニアとして成長し続けるための次のステップ、AIを絡めて、というところだと、個人的には知的好奇心だったり興味を持ち続けて、かつそれを行動に移すことが、次のステップにつながるのかなと思っています。

なので、その知的好奇心だったり興味というものを「持つな」だったり、持つことを否定されている環境にもし身を置いているのであれば、そこの環境を見直したほうがいいかもしれないです。もしそういうのを持てていないってことであれば、じゃあどうやったら持てるのかなというところを考えなければいけないと思います。

逆に、もうそういうのに興味を持っている、知的好奇心を持っている、AIを使っているという方であれば、それをどのように難易度の高いものを使ってやっているところがあるのかを探すことが、次のステップにつながるのかなとは思います。

平山:ありがとうございます。知的好奇心ですね。

佐藤:そうです。なんかよく、私が見るエンジニアの方たちが「知的好奇心」って言ってるので、ちょっと真似していってみたいなと思って(笑)。

平山:(笑)。

佐藤:かっこよく言っちゃったんですけど、そこかなって思いますね。

平山:なるほど。確かに自分が知的好奇心を持ってチャレンジするということと、あとは万が一その自分が働いている職場が知的好奇心を止める、ブレーキをかけるようなところだったら変えたほうがいいかもね、と。

佐藤:そうですね。なんかそういう環境であった場合には、我々にでも相談していただければ、どうすればいいのかという答えに近づける、そのアドバイスみたいなものはできるかもしれないですし。

平山:そうですよね、佐藤さんなんか、「知的好奇心が高い会社はここだぞ~!」みたいなのがいっぱいあるわけですね。

佐藤:そうです。Sansanさまをはじめ、いろんな会社さんがあるんで。

平山:ということでみなさん、ぜひ転職活動に迷ったらマイナビ転職エージェントさんに相談いただけると、知的好奇心に溢れる会社をたくさん紹介していただけます。また、Sansanもログミーもエンジニアをたくさん募集していますので、ぜひキャリアに迷った方がいらっしゃいましたら、マイナビ転職エージェントさんに登録して、Sansan、ログミーの話も聞いていただきたいなと思います。

ということで、まだまだみなさんのお話をおうかがいしていきたいところなんですけれども、お時間となりましたので、本日のセミナーはここまでとさせていただきたいと思います。ご覧のみなさま、ありがとうございました。
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