ネットワークエンジニアに転職する際の志望動機の書き方のコツと例|求人・転職エージェント

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更新日:2022/05/23

IT業界

ネットワークエンジニアに転職する際の志望動機の書き方のコツと例

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この記事のまとめ

  • ネットワークエンジニアの志望動機を作成する際は、まず自分自身の背景をきちんと把握することが大切。
  • 未経験の場合は、志望理由と熱意が伝わるように工夫する。
  • 経験者の場合は、過去の実績と、なぜ同じ職種なのに転職したいのかを伝える。

ネットワークエンジニアとして転職をしたいという気持ちが強くあっても、いざ志望動機を書こうとすると、どうまとめていいか迷う方も多いと思います。

ここでは、「ネットワークエンジニアの仕事内容とは?」「インフラエンジニアとの違いは?」といった疑問の解説とともに、ネットワークエンジニアとしての志望動機の書き方のコツやポイントをご紹介します。

目次

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ネットワークエンジニアの志望動機のコツやポイント

ネットワークエンジニアに転職するための志望動機は、いきなり書き始めてはいけません。
自分自身の背景をきちんと把握した上で文章をまとめ、採用担当者により良い印象を与えられるものにしましょう。
志望動機を作成する際には、次に挙げるポイントを箇条書きにしてまとめていきます。

なぜネットワークエンジニアを目指すのか

数あるIT関連の職種の中から、ネットワークエンジニアを選んだということは、きっかけになったことがあるはずです。

  • インターネットが障害を起こしたときに、対応してくれたネットワークエンジニアの仕事を間近に見て興味を持った
  • ネットワークエンジニアの友人から話を聞き、仕事にしてみたいと感じた
  • 学生時代からIT業界に興味があり、独学でプログラミング言語などを学習していた
  • 別の業界で仕事に就いたが、将来を考え、特に通信技術に携わってみたいと思った

上記のように、自身が感じたことを、自分の言葉で正直に書き出してみましょう。

なぜその企業を志望するのか

ネットワークエンジニアの仕事ができるのであれば、どのような企業でもいいというわけではないでしょう。
なぜ、その会社にネットワークエンジニアとして入りたいと考えたのでしょうか。
具体的にその企業に感じた魅力を伝えられるといいでしょう。

  • 強みとする技術を持っている企業である。
  • 技術を磨きながら、段階的に高度な業務に携われる社風である。

その企業でなければならない理由を述べるためには、Webサイトなどでしっかりと企業研究を行うことが必須です。

入社後にどのようなネットワークエンジニアになりたいのか

転職は決してゴールではなく、その後のビジョンを持つことが大切です。
入社後にネットワークエンジニアとしてどのような仕事をしたいのか、将来的にはどのようなネットワークエンジニアを目指したいのかを、できるだけ具体的に言語化します。

未経験・経験者でアピールできるポイント

次に、経験の有無別にアピールすべき内容を紹介します。

未経験者:熱意や意欲、経験、取得資格など

IT関連の仕事に就いたことのない未経験者は、実務経験や専門性の高い知識や技術の面でのアピールは望めません。

しかし、最近のIT業界では、未経験者であっても社会人としての経験を積み、伸びしろのある人材を歓迎する傾向があります。

未経験であっても、入社後、どのように会社に貢献できるのかを伝えられるよう、今後、役立ちそうな前職での経験やこれからネットワークエンジニアとして働いていきたいという意欲を具体的にまとめてみましょう。

また、実務経験がなくても、IT関連の資格を取るための学習をしていることなどを伝えることで、仕事に対する熱意を伝えることもできます。

経験者:資格・経験、スキル

ネットワークエンジニアとして働いていた、あるいはIT業界での実務経験のある方は、これまでの経験や担当した案件、成果物、取得資格などをまとめます。

漠然とした内容ではなく、できるだけ具体的なエピソードに落とし込んで、採用担当者がイメージしやすいものにしておきましょう。

ネットワークエンジニアの志望動機を書く際の具体的な流れ

志望動機を書くための準備ができたら、次のような流れで実際に文章に起こしていきましょう。

1.なぜその企業でネットワークエンジニアになりたいのか

志望動機は、「なぜその会社でネットワークエンジニアとして働きたいのか」という結論から伝えましょう。
簡潔に結論を伝えることで、採用担当者にその企業を志望する強い気持ちがストレートに伝わります。

2.具体的な理由付け

続いて、「なぜ働きたいか」を具体的なエピソードを挙げて説明します。
どうしてその企業でなければならないのかを、企業研究で得たことや自身の経験などに基づいて述べましょう。

3.入社後どのように活躍したいか

それから、入社後のビジョンを伝えます。
ネットワークエンジニアとしてどのような業務に就きたいのか、10年後、20年後にどのようなネットワークエンジニアになり、どう働いていきたいのか。
そして、自身が入社することで、その企業にどのようなメリットを与えることができるのかを伝えられるといいでしょう。

4.活かせるスキルや能力・持っている資格

志望した企業で活躍できることを示すため、前職から活かせるスキルを説明します。できれば前職で活躍した実績もともに示すと、説得力が増すのでおすすめです。

その他、取得している資格や役立つ能力があればここでアピールしておきましょう。

5.入社に向けての熱意

入社に向けての熱意を述べます。
たとえ技術的には未熟であったとしても、これからネットワークエンジニアとしてしっかり働いていきたいという熱い思いを伝えましょう。

ネットワークエンジニアの志望動機の例文

最後に、ネットワークエンジニアの志望動機の例文をご紹介します。
IT業界での仕事が未経験の場合、経験がある場合、また同職種で転職する場合の3パターンを見てみましょう。

IT業界未経験者の場合

【例文】
システムインテグレータとして長い歴史と技術を持ち、社員のスキルアップにも力を入れている貴社に大きな魅力を感じ志望しました。

前職は総務で働いていましたが、社内のネットワークが障害を起こしたときに、サポートに来てくれたネットワークエンジニアの的確な仕事の様子に感銘を受け、ネットワークエンジニアの仕事に興味を持ちました。
ネットワークシステムに関するスキルはありませんが、現在、独学で資格を取るための学習を進めています。

前職で培った、人と関わりながら業務全体を見渡して仕事を進めていく力を活かしつつ、技術的なスキルアップを目指し、貴社の長い歴史に恥じないネットワークエンジニアとして貢献していきたいと考えています。


【良い点】
IT業界に興味を持ったきっかけが書かれており、業務内容もある程度理解していることが伝わる点が良いです。また、独学で転職準備をしているのも、本気度が伝わるため良いでしょう。

IT業界経験者の場合

【例文】
業界内での高い技術と大きなプロジェクトを数多く成功させている点に惹かれて、貴社を志望しました。

これまでは、IT関連のヘルプデスクの仕事をしてきましたが、もっとお客様と深く関わり、ネットワークシステムを通して、さまざまなお手伝いがしたく、ネットワークエンジニアとして働きたいと考えております。

貴社がシステム構築されている案件はいずれも規模が大きく、そのような案件に関わることで、技術と知識を高めていきたいと思います。

いずれは、システム設計から運用までを任せて頂けるような高い技術を持ったネットワークエンジニアとなり、貴社の事業に貢献していきたいと考えています。


【良い点】
IT業界の経験を伝えつつ、なぜ転職をしたいのかが伝わります。また、業界の中でもなぜ志望企業を選んだのかもかかれており、独自のものになっている点も良いです。

ネットワークエンジニアから他社に転職する場合

【例文】
公共系の案件が多く、社会貢献性が高い点に惹かれて貴社を志望しました。

現在は社内のネットワークエンジニアとして4年業務に携わり、主にセキュリティ対策の推進と日々のメンテナンスを行っています。

しかし、現職では自社のインフラ整備にとどまっており、よりさまざまな場所で自身の能力を用いて活躍したいと思い貴社に興味を持ちました。

上記の実務経験に加え、2年間は新卒・中途採用者の教育も行ってきたので、将来的には新人育成の場でも貢献できると考えております。


【良い点】
同職種で転職を考えた理由に触れられている点が良いです。ここで納得できる理由を書かないと、「不満があるとすぐ辞めてしまうかもしれない」という不安を面接者に抱かせてしまいます。

経験者の場合は、前向きな理由で、前職でできなかったことを達成したいとステップアップの意思を見せることが大切です。

ネットワークエンジニアの志望動機NG例

ここでは悪い印象を与えてしまう可能性のある志望動機の例も示します。ご自身に当てはまっていないかどうか注意してご覧ください。

【NG例文】
私は世の中の人により多くの便利なシステムを届けたいと思い、貴社を志望しました。現在はIT化が進んでおり、日常生活の中でもICT機器に触れる機会が増えています。そんななかで、ネットワークエンジニアとして活躍する社会的な意義は大きいと考えます。

IT業界の経験はありませんが、前職で身につけたコミュニケーション能力を用いて、クライアントの要望を丁寧にヒアリングして貢献していきます。


【悪い点】
この例では、志望企業である必要性が語られていません。どの企業でも使い回せる一般的な内容しか書かれていないからです。

また、ネットワークエンジニアに興味を持った具体的な話もありません。この内容であればエンジニア全般に当てはまってしまうため、さらに深堀りした情報を伝えましょう。

志望動機の前にネットワークエンジニアの仕事内容を把握しておこう

ネットワークエンジニアの志望動機を書くために、ネットワークエンジニアの仕事内容を今一度確認しておきましょう。
仕事内容の正しい把握は、適切な志望動機を書くために必要なことです。
ネットワークエンジニアとは、ネットワークのシステム構築や監視・運用など、ネットワーク関連に特化したエンジニアで、大きく分けて3つの業務に分かれます。

1. ネットワーク設計

ヒアリングにより、クライアントがどのようなネットワークシステムを希望しているのかを明らかにし、要件をまとめて詳細設計に落とし込みます。

要件に応じて、必要なネットワーク機器の種類や使用する回線を選択するため、機器の予算や回線費用など運用後のネットワークの維持費のほか、構築までのスケジュールを考慮します。

セキュリティやOS、サーバーなど、システム関連の高度な専門知識とともに、クライアントの意向を正確に活かせる理解力や提案能力、プロジェクト全体を進める推進能力など、幅広い力が求められます。

2. ネットワーク構築

作成した設計書とスケジュールに基づき、機器や回線の設置を行い、ネットワークを実際に構築していきます。
ネットワーク構築では、物理的なケーブリングや機器の設置に関する知識も必要とされます。

構築後はテストを行い、問題なくデータ共有や情報処理を行えることを確認後、ネットワークシステムの運用が始まります。

3. ネットワーク監視・運用

ネットワークの運用が開始されて終わりではありません。
運用を始めてからも機器の設定を変更したり、構成の変更が必要になったりと臨機応変な対応が必要になります。

トラブルが起きたときには、最小限に抑え、安定したネットワークの運用を維持させることもネットワークエンジニアの大切な仕事です。
場合によっては、顧客企業に常駐してネットワークの監視業務を行うこともあります。

プロジェクトやネットワークの規模によって、これら3つの業務を一人で一貫して行うこともあれば、複数人で分担して行う場合もあります。

ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違い

前述のとおりネットワークエンジニアは、ネットワークシステムに特化したエンジニアです。
一方、インフラエンジニアはシステムインフラ全体の設計、構築、保守管理などを行います。

インフラエンジニアの業務の領域は、ネットワークシステム、サーバーを含むインフラ環境全般を対象としています。

さらに、システム構築の際にはハードウェア機器の設置、パソコンのセットアップなども行うこともあり、業務範囲は幅広くなります。

ただし、ネットワークエンジニア、インフラエンジニア、さらにはサーバーエンジニアに対する認識が、企業やエンジニアによって異なっているのが現状であり、それぞれの違いは曖昧です。

ネットワークエンジニアとしての求人であっても、企業によって業務内容の考え方に違いがある場合がありますので、応募の際は、よく確認することをおすすめします。

ネットワークエンジニアに求められるスキルや適性

では、ネットワーク環境全体の専門家であるネットワークエンジニアは、どのようなスキルや適性が求められるのでしょうか。
いくつか詳しくご紹介します。

ネットワークやサーバーに関する知識

幅広いネットワークやサーバーについての知識が必須となるネットワークエンジニア。
まず押さえておきたいのは、TCP/IP全般の知識とOSI参照モデルの知識です。
TCP/IPとは、インターネット・イントラネットで標準的に使われている通信プロトコル(通信方法)のこと。
このTCP/IPを構成するプロトコルには、IP、ICMP、TCP/UDP、SMTP、Telnet、SSH、HTTPなどがあります。
OSI参照モデルとは、さまざまな機器をネットワークに接続するために、コンピューターなどの通信機器の機能を分割して階層化したものとなります。

OSI参照モデルは7つの階層構造に分割したものであり、ネットワークシステムを設計構築する際には、ほとんどがこのOSI参照モデルをベースに行っています。
7つの階層は第1層の物理層から始まり、第7層のアプリケーション層まで、各階層で技術的に必要とされるものは異なります。
ネットワークエンジニアとして仕事をするのであれば最低限、第1層の物理層から第2層のデータリンク層、第3層のネットワーク層、第4層のトランスポート層までは理解しておくといいでしょう。

また、近頃はクラウドサービスの普及により、今後はSDNなどを用いたネットワークの仮想化が進むと考えられています。
これまでネットワーク機器の追加や変更をするために行っていた、機器の追加やケーブルの抜き差し、ルーター・スイッチの変更といった物理的な作業を行うことなく、ネットワーク機能の変更が可能になります。
ネットワーク仮想化に対応するためには、SDNやネットワーク制御に用いられるOpen Flowの知識が必要になってきます。
ネットワーク仮想化で使われるRuby、Java、Pythonなどのスクリプト言語も扱えるようになっておくといいでしょう。

コミュニケーション能力

ネットワークエンジニアの仕事のスタートは、クライアントへのヒアリングです。

クライアントの要望や意向を正確にくみ取り、設計に結び付けていくためには相手の言葉をうまく引き出し、的確に理解しなければなりません。

設計を提案する際、あるいはネットワークの運用後のトラブル時など、クライアントやユーザーに説明が必要なこともあるでしょう。
説明する相手にIT関連の専門知識が少ない場合もありますので、理解しやすい言葉で伝えられる能力も求められます。

また、ネットワークシステムの構築のために、複数の人員でプロジェクトを組むこともあります。
計画に沿って円滑に業務を進めるには、メンバーとの円滑な関係づくりも欠かせません。

つまり、ネットワークエンジニアとして仕事を進める際、人との関わりは避けては通れません。

コミュニケーション能力は、ネットワークエンジニアにとっては大切なスキルといえます。

責任を持って業務に取り組める能力

ネットワークに不具合や障害などのトラブルが起きると、大きな影響が出ます。

ネットワークは正常に動作しているのが当たり前のように思われがちですが、当たり前に動かすために、ネットワークエンジニアは、目に見えない裏側で緻密かつ正確な作業を行うことが求められます。

特に、運用後にはクライアントのもとに常駐しての監視作業の形になることも多く、常に問題なく動作させ続けるために粘り強い監視が必要です。

最後まで責任を持ち、忍耐強く業務に向き合えるというのは、ネットワークエンジニアにとってかなり重要な適性といえます。

新しい知識を吸収する能力

ネットワークエンジニアに限らず、IT業界は技術の進歩がとても早いです。そのため、常に最新の情報を求め続けることが求められます。
好奇心旺盛で新しい知識を吸収するのが得意であれば、適性があるといえます。

ネットワークエンジニアに転職するならマイナビITエージェントの利用がおすすめ

ネットワークに特化した技術者であるネットワークエンジニア。
クラウドサービスの発達などの技術進歩により、常に新しい技術を貪欲に取り入れ、ネットワークのスムーズな運用を目指す業務は、縁の下の力持ちともいえる仕事です。

転職でネットワークエンジニアを目指そうと考えているけれども、志望動機の書き方で迷うことも多いかと思います。
そんなときは、マイナビエージェントにご相談ください。専門職種にも強い、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

マイナビエージェントには、IT業界への転職サポート実績が数多くあります。
応募前の「審査書類の添削」や「面接対策」など、転職に関するさまざまなお悩みについてキャリアアドバイザーが手厚くフォローさせていただきます。

みなさまの将来の選択肢を広げるお手伝いをさせて頂けたらと思いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

まとめ

ネットワークエンジニアの志望動機を書く際には、その企業であるべき理由やなぜネットワークエンジニアが良いのかをわかりやすく伝える必要があります。

特に未経験の場合は、志望理由と熱意が伝わるように工夫しましょう。一方、経験者の場合は、過去の実績と、なぜ同じ職種なのに転職したいのかを伝えることが大切です。

ぜひ、志望動機を見直し、ネットワークエンジニアへの転職を成功させましょう。

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マイナビエージェント編集部

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