IT・エンジニアの職種図鑑

サーバーエンジニア

平均年収

429万円

サーバーエンジニアの男性

サーバーの設計、構築、運用、保守を担う技術職。サーバーを動かすアプリケーションを担当します。

  • 活かせる資格

    MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)、LPIC(Linux技術者認定資格)、CCNA、CCNPなど

サーバーエンジニアとは?

インターネット時代に欠かすことのできないサーバーを、ゼロから構築・設計し、管理保守をするのが「サーバーエンジニア」の仕事です。

「ネットワークエンジニア」と混同されがちな職種ですが、サーバーエンジニアは、サーバーを動かすアプリケーションを担当しており、ネットワークとつなぐアプリケーションを担当するネットワークエンジニアとは、仕事のフィールドが異なります。

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サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの仕事は、構築業務と保守業務に分かれます。

  1. 構築業務

    運用に必要なサーバーのスペックや処理能力、必要台数などを検討します。

    一口にサーバーといっても、「Webサーバー」や「ファイルサーバー」「メールサーバー」などがありますので、コストはもちろん、設置場所の通信速度や施設の電源容量など、さまざまな要素を考慮して設計しなければいけません。場合によってはプログラマーなど、関係者との打ち合わせも行います。

    設計が済んだら、購入(またはリース)した機材をサーバーラックなどに配置します。もちろん、ケーブルの配線もサーバーエンジニアの役割となります。最後にサーバー用のOSをインストールし、運用に必要なアプリケーションをインストールします。

  2. 保守業務

    保守業務は、サーバーの監視、セキュリティチェック、バックアップなど多岐にわたります。

    通常は、アプリケーションのバージョンアップに伴う設定や負荷対策のためのチューニング、万が一のときのためのバックアップやウィルス対策がおもな仕事です。監視しているサーバーに障害が発生すれば、解決するまで昼夜を問わず復旧作業を行います。

サーバーエンジニアに求められるもの

サーバーエンジニアの仕事で必要になるのは、「OS」に関する知識です。「Windows Server」「Mac OS」「Linux」「UNIX」といったOSについての深い知識が必要で、しかも、どれかひとつだけではなく、どのOSに対しても広く知識を習得していることが望まれます。

また、サーバー用のアプリケーションはもちろん、ネットワーク全体についての知識も求められます。

セキュリティスキルはあったほうが良い

セキュリティスキル

サーバーエンジニアにとって、あったほうが良いとされているのが「セキュリティ」に関するスキルです。サーバーエンジニアの仕事がネットワークの保守管理という役割もある以上、そのセキュリティ対策に関する知識は、当然必要になってきます。

ITの進化とともにハッキングやウィルスなどの脅威も増えている状況において、そういった脅威からサーバーを守るのはもちろん、万が一、被害が出たときにはそれを最小限に抑える対処法や復旧技術も習得しておくといいでしょう。

サーバーエンジニアの年収

サーバーエンジニアの平均年収は429万円です。

20代の平均年収が387万円、また、30代のサーバーエンジニアの平均年収は509万円となり、他のIT職種と比較してもちょうど中間程度の印象です。

サーバーサイドだけでなく、フロントエンド、データベースなど、広く知識やスキルを付けていくことが、年収アップのためには重要となるでしょう。

年齢 サーバーエンジニア
20代 387万円
30代 509万円

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サーバーエンジニアの役職

規模にもよりますが、サーバーの構築はチームを組んで行うことが一般的です。経験の浅いうちは、上司のサポートを受けながら、与えられた職務をこなします。

経験を積んでいくと、顧客の要求から仕様を決定し、大まかな設計をする工程(上流工程)に関わることが増えるでしょう。そうなれば、必然的に部門別のリーダーやチームリーダーといった役職に昇格します。

サーバーエンジニアにおすすめの資格

サーバーエンジニアに関連する資格を取得することで、OSやネットワークについての知識を深めることができます。

サーバーエンジニア関連の資格は国家資格ではなくベンダー資格(企業が自社製品に関する知識や、技能が一定水準以上であることを認定してくれる民間資格)が多いので、目標を設定して複数の資格を取得することをおすすめします。

MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)

マイクロソフト社の製品についての認定資格です。世界中で実施されている、情報システム関連のエンジニア向けの資格です。

LPIC(Linux技術者認定資格)

MCP同様、世界的に通用するLinux技術者の認定資格です。

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

シスコ社の製品を扱う認定資格です。ネットワークの導入や運営、トラブルシューティングの知識を証明できます。知名度も高いので転職の際に有利です。

CCNP(Cisco Certified Network Professional)

CCNAのワンランク上の資格といえます。取得者は、ネットワークエンジニア、サポートエンジニア、システムエンジニア、ネットワーク技術者などのスキルを証明できます。

サーバーエンジニアのキャリアパス

サーバーエンジニアは、専門分野を極めてスペシャリスト的なポジションになるか、管理職としてチームリーダーになるかの選択肢があります。

また、チームリーダーとして活躍してきた有能なエンジニアは、ITコンサルタントへのキャリアパスも用意されています。

いずれにしても、サーバー関連のスキルや資格のみならず、IT関係のさまざまな資格を多く持つことで、上司やクライアントからの信頼も厚くなります。日々の経験とともに、できる限り幅広く勉強をするよう心掛けましょう。

サーバーエンジニアに向いている人は?

サーバーエンジニアに向いている人

サーバーエンジニアに向いているのは、メカニックが好きな人とよくいわれます。

さまざまなメーカーの膨大な量の機器と接し、それらに関する知識を常に取り入れた上で、サーバーにどれだけの負荷がかかるか予測をしたり、必要なメモリーの割り当てを考えたり、CPUの稼働率に気を配ったりしながら全体のバランスを見る。

そして、それが成立するために必要なサーバーの同時接続数はいくつかを見極めて、コストを最小限に抑える。これはパソコンを自分で作るなど、メカニックが好きな人向きの仕事といえます。

また、トラブルが付き物の仕事なので、トラブル解消に向けてスピードを持って挑み、解消することによって達成感を楽しめる人が向いています。

サーバーエンジニアへの転職は実現しやすい?

ネット社会の中で、サーバーエンジニアは常に需要があり、今後も必要とされるでしょう。

需要が多い状況ですから、特定のスキルや資格がない人でも少しずつ案件をこなしながら知識を深め、成長できる環境が用意されている分野といえます。経験者を求める求人は多いですが、未経験の人でも十分チャレンジができる可能性のある業界です。

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この記事の監修者


この記事の監修者

大原 直人

前職は大手メーカー系SIerにて要件定義から実装・導入まで幅広く担当し、現在は関西圏のIT領域責任者を担当しております。エンジニアとしての現場知識を活かし、コンサルタント・SI・WEB系・社内SEなど、ご希望に対する適切な提案を強みとしております。

前職は大手メーカー系SIerにて要件定義から実装・導入まで幅広く担当し、現在は関西圏のIT領域責任者を担当しております。エンジニアとしての現場知識を活かし、コンサルタント・SI・WEB系・社内SEなど、ご希望に対する適切な提案を強みとしております。

調査概要

【平均年収 調査対象者】2020年1月から2020年12月の間でマイナビエージェントに登録いただいた方

よくあるご質問

  • サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの違いは何ですか?

    サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築・管理を行い、サーバーを適切に稼働させる事が仕事です。
    ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築・保守と運営です。サーバー同士をネットワークでつなげる事が主な仕事です。

  • サーバーエンジニアに必要な資格はありますか?

    サーバーエンジニアになるために、必要な資格はありません。しかし、ITの知識を有していると第三者に示す事ができたり、資格によっては「資格手当制度」を設けている企業もあるため、資格を取得して損はありません。

  • 未経験からサーバーエンジニアになれますか?

    未経験から活躍している方も多数いらっしゃいます。しかし、IT業界とサーバーに関する深い知識が必須ですので、業界未経験でいきなり活躍する事は難しいかもしれません。