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【APIとは】APIを活用する3つのメリットと使い方
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【APIとは】APIを活用する3つのメリットと使い方

「API」という単語は聞いた事があっても、何の略称でどんな使い方をするのか、詳しくは知らない、という方もいると思います。今回はAPIの意味から、活用するメリット、使い方などについて解説します。

【関連記事】「【ローコード開発とは】身近な事例や開発におけるメリット・デメリット」

目次

1.APIとは?

APIとは、Application Programing Interfaceの略です。技術系の人と話をしていると「GoogleのAPIを叩いて…」などという話が出てきます。

これは大手のIT企業が、自社のサービスの機能の一部を公開しているものです。APIを利用すると、自分が開発をしたアプリやウェブの中から、そのサービスの一部を利用することができます。例えば、Googleマップの地図表示のAPIは公開をされています。これを利用すると、自社開発のアプリやウェブにGoogleマップを表示することができます。

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2.APIを使うメリット

(1)開発効率が圧倒的に上がる

例えば、先ほどのGoogleマップのAPIの場合、自社で地図を制作して使用するとなると莫大な費用と時間がかかります。それをGoogleマップのAPIを利用することで、自社のアプリやウェブに地図を表示することができます。

(2)ユーザーの利便性があがる

アプリやウェブにログインする時に、FacebookやYahoo、Google、Twitter、LINEなどのアカウントでログインできることがあります。これは各社がそのサービスに対して、ログイン用のAPIの使用を許可しているからできることです。他社のAPIを利用することにより、自社開発のアプリやウェブのユーザーの利便性を高めることが可能になります。

(3)多彩なサービスが実現できる

APIをうまく利用すると、多彩なサービスを実現することができます。例えば、飛行機のチケットをアプリやウェブで予約した時に、搭乗時刻に合わせた空港バスのチケットもついでに購入できると便利です。しかし、航空会社とバス会社は別の会社です。このような時、2つの会社が提携をして、互いのAPIを公開し合うと、飛行機の予約アプリの中から空港バスの予約もできるようになります。

また、ECで商品を注文すると、宅配便で送られてきますが、ECの会社と宅配便は別の会社です。このような時にも、2つの会社が提携をして、互いのAPIを公開し合うと、ECアプリの中から宅配便の配送状況が見られるようになります。

サービスの利便性を上げることで、両方の企業にとってメリットが生まれます。

3.APIの公開の仕方

APIというのは、自社のサービスの一部分を他の人にも使わせるというものなので、ただ公開することは何の意味もありません。自社のサービスを普及させる、使用料を取るなど、公開する側にも何らかのメリットが必要です。

これにより公開の仕方は、3つに大別することができます。

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(1)プライベートAPI

他社には公開せず、自社内だけで利用する方法です。多くのIT企業では、APIをプライベートにして、自社サービスの中で使っています。

(2)パートナーAPI

特定のパートナーにのみ使用を許可するというものです。先程の航空会社と空港バス会社、ECと宅配便など、サービスを提携することにより、サービスの質が上がったり、利用者に高い利便性を提供したりすることが目的です。

(3)パブリックAPI

パブリックといっても、誰でも自由に使えるものから、申請をして許可を与えられた人だけが使えるなどさまざまありますが、基本的にできるだけ多くの人に使ってもらえるようにしているのがパブリックAPIです。主に大手のIT企業がこの方法をとっています。

ひとつのねらいは自社サービスの普及です。GoogleマップはAPIを公開することにより、多くのアプリやウェブで使われることになり、マップシステムのスタンダードの地位を築きました。

もうひとつのねらいが、自社サービスを多くの人に使ってもらうことで、新たなイノベーションが起きることを期待できることです。例えば、GoogleマップのAPIを使った「ポケモンGo」は世界中で大ヒットをしました。地図を使って、外を歩いて楽しむゲームという、それまでなかったゲームの楽しみ方を生み出しました。

4.APIの使い方

具体的なAPIの利用方法は、利用したい企業のAPI一覧ページを探し、そこに開発しているアプリなどを登録して、APIキー(アカウントやパスワードに相当)を発行してもらいうと言うのが一般的です。

パブリックAPIの場合は、利用方法やプログラムの中での記述方法などのリファレンスも充実しているので、それを読み、要求された通りに、開発中のコードに記述をしていきます。

実例として、楽天ウェブサービスのAPIを挙げておきます。

日本語情報なので理解しやすいことと、テストフォームが用意されていて、登録などをする前に、APIの機能がどのようなものであるかを気軽に試してみることができます。

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(楽天のAPIは登録をすれば利用できるが、その前にテストフォームが用意されている。登録をしなくても、APIを使ったテストができる。APIの具体的な挙動を確かめることができる。(【出典】楽天ウェブサービスのAPI))

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5.まとめ

API(Application Programming Interface)は、自社開発のアプリやウェブの中かから、他社のサービスの一部の機能を利用できる仕組みです。アプリやウェブの機能を広げたり、シナジー効果のある企業のAPIを利用したりすることで、より利便性の高いサービスを実現することができます。また、自社サービスのAPIを公開することで、思わぬ利用方法をされ、イノベーションが起きることもしばしばあります。

多くの場合、他社のAPIを利用するには、アプリなどを登録して、APIキーを発行してもらうことが必要になります。 具体的な実装方法などは、ITエンジニアの知識領域のことですが、非エンジニアであっても、「APIを利用すれば他社サービスの一部を、自社開発のアプリ、ウェブで利用することができる」ということは頭に入れておく必要があります。近年では、大手IT企業のAPIを利用することを前提としたサービスの設計も行われるようになっているからです。

原稿:牧野武文(まきの・たけふみ)
テクノロジーと生活の関係を考えるITジャーナリスト。著書に「Macの知恵の実」「ゼロからわかるインドの数学」「Googleの正体」「論語なう」「街角スローガンから見た中国人民の常識」「レトロハッカーズ」「横井軍平伝」など。

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