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生体認証(バイオメトリクス認証)、もっとも安全性の高い認証は?
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生体認証(バイオメトリクス認証)、もっとも安全性の高い認証は?

2020.06.29

 
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生体的特徴によって個人を識別する「生体認証」の普及が進んでいます。スマートフォンやノートパソコンの指紋認証機能は標準になりつつあります。指紋以外の生体認証も増え、用途によって生体認証を使い分ける時代が近づいています。(Misa)

生体認証のメリット・デメリット

生体認証は、バイオメトリクス認証(Biometrics authentication)とも言われ、個人の生体的特徴を利用した認証方法です。

生体認証の強みは、従来のパスワードやICカードなどと比較した場合、盗難や紛失、それに伴う不正使用リスクの低さにあります。生体認証の鍵となるのは個人の身体の一部ですので、盗難や紛失はありません。同時に、使用者がパスワードやICカードを管理する手間も省かれます。ICカードのように家に置き忘れてくるということもありません。

ただし、事故や病気などで認証部位が欠損してしまうと、認証できなくなるという可能性はありますので、そうした場合の代替手段を用意しておく必要があります。

また、認証部位の盗難や紛失はなくても、認証時に照合するためにサーバー内で保管しているデータが盗まれる可能性はあります。生体認証に限らず、認証システムには必ず付随するリスクです。この照合データの流出は、生体認証システムにとっては最大のリスクといえるかもしれません。記号に過ぎないパスワードやICカードはいくらでも代替できますが、生体である認証部位の代替は難しい場合があります。また、生体情報はセンシティブな個人情報にあたりますので、個人情報保護の見地からもより厳重な管理が必要になります。

生体認証の種類と特徴

もっとも普及している指紋認証のほか、声紋、静脈、瞳の虹彩などを使ったさまざまな認証の実用化が始まっています。生体認証の中では、虹彩認証、耳介認証は認証精度が高いと言われています。特に耳介認証はイヤホンを装着している間は継続して認証を行うことができますので、入退出後の行動把握にも利用できます。





認証部位 特徴
指紋 指紋の形状で識別。皮膚の水分量や傷により影響を受ける。
顔の輪郭および目、鼻、口の配置で認証。マスクやサングラスなどの着用、髪型の変更に対応できない場合がある。
虹彩 瞳の虹彩の模様で識別。認証精度は非常に高いが識別装置の小型化が難しい。
静脈(手のひら) 静脈パターン(静脈内を流れる還元ヘモグロビンの画像)で識別。
声紋 音声の特徴で識別。ほかの認証部位と比較すると変動しやすく、認証精度が低い。
耳介(耳音響) イヤホンから耳穴(外耳道)に検査音を出し、耳の穴から頭蓋内の形状による反射音の違いで識別。認証精度が高い。


目的にあった生体認証システムを

生体認証は定着しつつありますが、それぞれに課題はあります。たとえば、顔認証や声紋認証などは、一卵性双生児のような酷似した人物を見分けることが難しい場合があります。微細な違いを識別するように精度をあげると、体調などの変化まで識別してしまい、本人でも認証されなくなる可能性が高まります。

生体認証が普及してパスワードやカードキーが必要なくなれば、ユーザーの利便性は向上します。導入目的や使用される環境によって、最適な認証方法を使い分けることで、セキュリティと利便性の両方を向上させることができるでしょう。

原稿:Misa

ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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