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新型コロナ研究にスパコン「富岳」活用、前倒しで運用開始
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新型コロナ研究にスパコン「富岳」活用、前倒しで運用開始

2020.05.13

 
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理化学研究所(理研)はこのほど、新型コロナウイルス対策に貢献する研究開発に活用するため、開発中の次世代スーパーコンピュータ「富岳」の試験利用を前倒しで開始すると発表しました。

富岳は、2019年に運用を終えたスーパーコンピュータ「京(けい)」の後継機で、完成時の計算速度は最大で「京」の約100倍を目指しています。富岳は2021年度の運用開始を目指し、開発・整備が進められているところですが、このたびの新型コロナウイルスの感染拡大を受け、一部の機能や設備にて試行的利用を前倒しで開始します。



(スーパーコンピュータ「富岳」(開発・整備中)(出典:理研Webサイト))

具体的には、開発・整備に支障がない範囲で富岳の計算資源を優先して提供するとともに、実施される研究開発を技術的にサポートします。研究開発の実施課題は、「新型コロナウイルスの性質を明らかにする課題」「新型コロナウイルスの治療薬となりえる物質を探索する課題」「新型コロナウイルス診断法や治療法を向上させうる課題」「新型コロナウイルスの感染拡大及びその社会経済的影響を明らかにする課題」などを想定しています。

既に以下の4つの研究開発に富岳の利用を提供する予定で、これらの実施課題で得られた成果は、課題実施者や関係機関などと連携しつつ、国内外に広く公開するとしています。

① 新型コロナウイルス治療薬候補同定(課題代表者:理化学研究所/京都大学 奥野恭史氏)

② 新型コロナウイルス表面のタンパク質動的構造予測(課題代表者:理化学研究所 杉田有治氏)

③ パンデミック現象および対策のシミュレーション解析(課題代表者:理化学研究所 伊藤伸泰氏)

④ 新型コロナウイルス関連タンパク質に対するフラグメント分子軌道計算(課題代表者:立教大学 望月祐志氏)

【出典】「新型コロナウイルス対策を目的としたスーパーコンピュータ「富岳」の優先的な試行的利用について」(理化学研究所)

【出典】「ポスト「京」の名称 「富岳(ふがく)」に決定」(理化学研究所)

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