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会社から有線ネットワークが消える? ローカル5G実現へ
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会社から有線ネットワークが消える? ローカル5G実現へ

2019.12.02

 
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2020年は東京オリンピックの年であると同時に、次世代移動体通信システム「5G」の実用化が実現するともいわれています。実際に、商用サービスを開始したと発表している国や、商用化の具体的なスケジュールを示している国もあります。5Gがもたらす変革の一例をご紹介します。

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次世代モバイル通信"5G"

ご存じのとおり、「5G(Fifth Generation、第5世代移動通信システム)」は、2020年には実用化されるといわれています。キャリア各社の実証実験や展示会のデモンストレーションなどで、従来の4Gとの違いを体験された方も多いと思います。

5Gの実用化によって、「通信の大容量化」、「高速化」、「低遅延」、そしてLTEの100倍と言われる「同時多接続」が実現され、「IoT」が新しいサービスやソリューションの主流になるといいます。「低遅延」を例に挙げると、4Gでは、Skypeなどのビデオ通話の際に、ズレを感じる場合があります。それに対して、5Gの「ネットワーク遅延1000分の1秒以下」は、人間の触覚と認知の速度に匹敵するとされます。論理上は、人間が指先で触れたと感じるのと、同じタイミングで情報伝達することが可能になるということです。

<5Gの特長>





高速大容量 通信速度:最大20Gbps(毎秒)
※4G(LTE)0.1Gbps~1Gbpsの20倍以上
低遅延 ネットワーク遅延 1000分の1秒以下
同時多接続 1平方キロメートル内の接続機器数:100万個以上

5Gの企業内ネットワークが実現する

5Gは、仕様策定の段階でさまざまなユースケース(利用場面)が想定されています。移動体通信だけでなく、高速通信、低遅延、高レベルの安定性が求められる工場内ロボットなどの産業機械や遠隔医療での利用を視野に入れ、汎用性の高いネットワークとして利用できるように設計されています。



その一例が、大手通信事業者(キャリア)以外の一般企業や自治体などが個別のニーズに応じて構築する、局所的な5Gネットワーク「ローカル5G」です。一般企業も、ローカル5Gを導入するための「ローカル5G専用の周波数帯域」の割り当てを受けることができるようになります。それによって、企業内のWi-Fi、有線LANを、自営設備で5Gを構築する「ローカル5G」に置き換えることが可能になります。無料で利用できる企業内ネットワークと違い、ローカル5Gの通信は有料になりますが、工場や物流拠点、オフィスでのIoT活用への後押しとなるでしょう。

5Gのポテンシャル

5Gは、モバイル通信として考えるだけでもすばらしい技術革新ですが、実際にはモバイルにとどまらない、2020年代のネットワークを支える技術となるでしょう。5GによるIoTソリューションが普及すれば、オフィスや住宅の形態が劇的に変わることも想像できます。それがオフィスワークの変化につながり、基幹系や業務系システムの概念にも影響してくる可能性があります。テレワークの普及はその一端ですが、さらに劇的なイノベーションすらありえるでしょう。

インフラ技術の革新が、不可能と思われた斬新なアイデアを実現させることは、過去にも数多くの例があります。5Gのローカルネットワークとしての活用は、より新しいサービスやビジネスモデルを生み出す可能性も含んでいるのです。5Gの実用化がイノベーションを加速し、私たちの社会や生活に、SFの世界観が近づいてくるのかもしれません。

原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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