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マイナビが社外向けエンジニア勉強会『マイナビTech Night #1』を開催!【前編】
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マイナビが社外向けエンジニア勉強会『マイナビTech Night #1』を開催!【前編】

2019.07.02

 
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5月24日、東京竹橋マイナビ本社マイナビルームにおいて、マイナビTech Night #1が開催された。現役エンジニア、エンジニア志望の方に向けて、マイナビの4人のエンジニアが業務内容をプレゼンテーションするイベントだ。

マイナビは、就職、転職、進学情報、人材紹介の事業が有名だが、ウエディング、住まい、トラベル、農業などの生活に密着したライフスタイルメディアポータルも多数運営している。24事業部、50を超えるサービスを1万人の社員が支え、そこでは多くのエンジニアが活躍している。

社外エンジニアを招いての開催はマイナビとしては初の試みで50人を超えるエンジニア、エンジニア志望者が集まった。また、アルコール類を含め、フリードリンク、フリーフードも提供され、マイナビのエンジニアと直接話せる交流会も盛り上がった。

前編では2人のエンジニアのプレゼンテーション「マイナビ学生の窓口半内製化の取り組み」「マイナビ社内のRPA取り組み」を紹介する。

なお、プレゼンテーションに使用された資料は「マイナビエンジニアブログ」(https://engineerblog.mynavi.jp/report/mynavitechinght1/)より閲覧できる。

「マイナビ学生の窓口半内製化の取り組み」(福間雄基氏)



福間氏は「マイナビ学生の窓口」を担当しているエンジニア。そのサイト開発の半内製化に取り組んだ経験をプレゼンした。以前は完全外注体制であったため、開発速度が遅い、社内にノウハウが蓄積していかないなどの問題があった。この課題を解消するために、内製化を進めたという内容だ。





マイナビは人材系だけでなく、ライフスタイル系のメディアも数多く運営している。その中で福間氏は「マイナビ学生の窓口」を担当している。月間PVは2100万を超えるメディアだ。



「マイナビ学生の窓口」は、117万人の利用者がいて、大学生の3人に1人が使っている大学生向けポータル。福間氏はこのサービスの半内製化を担当した。



上記は福間氏が普段使っている言語やツール類。開発のメイン言語はRubyになる。

福間氏が2018年4月に入社した時は、「マイナビ学生の窓口」は完全外注体制で、社内エンジニアは存在しなかった。当然、コード、リポジトリは外注側が管理をしている。福間氏は入社してすぐこの体制を変えようと考えた。

小さな変更であっても、協力会社に伝えてから作業が始まるので時間がかかる。さらに、すべては協力会社が行うので、社内にノウハウが蓄積していかないのも問題だと感じた。





しかし、半内製化への道は簡単ではなかった。社内エンジニアのリソースでは、完全内製化は現時点では不可能であるため、協力会社との共同開発体制を模索するが、協力会社が難色を示してきた。

福間氏は、思い切って協力会社の切り替えを検討、共同開発体制が取れる協力会社を探すことにした。しかし、協力会社を変えるのであれば、契約の関係から6ヶ月以内に新しい体制を構築しなければならない。



しかも、まずは社内の役員の了解を得るところから始めなければならなかった。さらには協力会社の引き継ぎもある。4月から6月までは準備期間、7月から9月までが実際の作業期間と極めてタイトなスケジュールでの作業となった。





しかし、半内製化した効果は大きかった。以前は開発内容を協力会社に伝えて、さらにその協力会社が実際の開発作業を行う会社に伝えるという伝言ゲームになっていたが、新しい体制ではIT戦略事業部内のエンジニア(福間氏)と協力会社がコミュニケーションを取りながら開発を行えるようになった。



期待通りに開発速度が向上した。従来の何段階にもわたるコミュニケーションがなくなり、コミュニケーションコストが削減できたのが最大の要因だ。

さらに、開発プロセスにもさまざまな工夫を取り入れている。タスクの状態を可視化する「カンバン」、期間ごとの目標設定をするスプリント方式、共同でソースコードを査読するコードレビューなど、開発速度を上げながら同時に品質を高める手法を取り入れていった。



開発速度が速くなり最大の効果は、「3時間毎にディレクターが悲鳴をあげる」ことだ。社内ディレクターが「開発スピードがあがりすぎてディレクターがおいつかない・・・」とスラックで悲鳴をあげたというのだ。(ちなみにこのメッセージには「めでたい」というレスポンスがついている。)



同時に品質を上げるための手法も積極的に取り入れいったため、ウェブトランザクション時間が150msから100msへと約30%も短縮された。

成功できた要因は「小さな成功体験の積み重ね」だったという。開発体制を変える、協力会社を切り替える、開発手法を変えるという大きな変革をする中では、先が見えずモチベーションが下がりがちになる。そのため、小さな成功体験をひとつひとつ積み重ねていけるようにプロジェクトを進めていった。これが最終的な成果に結びついたと福間氏は感じている。

「マイナビ社内のRPA取り組み」(生沼健志氏)



生沼氏は現在RPA推進チームのエンジニア。RPA(Robotics Process Automation)は、PC上の操作を記録し、それを実行するソフトウェアロボット。わかりやすいところでは、反復作業の多い経理、事務作業の自動化に導入されている。





マイナビでは、全社員、全事業部へのRPA導入を、9名のプロジェクトチームで推進をしている。使用しているRPAツールはUiPath。すべてを内製開発するのではなく、業務の影響規模や緊急度に応じて、内製開発と外注開発の切り分けをしている。





外注開発の場合は、要件確定まではコンサル主導、開発は開発ベンダー、テスト稼動段階になって再びコンサル主導で行い、マイナビエンジニアはその全体工程を管理する立場になる。内製の場合は、マイナビが全体工程を担当する。



実際の作業は、計画、設計、実装、テストのフェーズサイクルを常に回し続けながら進めていく。



計画では、まず一連の業務フローを分解していく。リスク、作業頻度、業務作業工数などを評価、見積もりし、どのプロセスからRPA化していくかを検討する。



RPA化する作業は、登場人物の操作(ここでは営業、営業補佐、求職者)、基幹システムとの連携を図式化し、業務フローを作成することから始まる。





業務フローに基づいて、RPAの処理フローを作成し、開発を進めながらより詳細な処理に落とし込んでいく。



上記は効果測定シートのサンプル。
テスト稼動を行い、導入後のRPAについて定性効果、定量効果の両方から評価を行う。RPA導入に関しては、長期化しやすいウォーターフォール型開発ではなく、短期間でサイクルを回しながら進めていくアジャイル型開発が向いていると生沼氏は感じているという。

後編では、2人のエンジニアのプレゼンテーション「マイナビのサービスを支えるインフラ業務の取り組み」「マイナビ転職のプログラム言語刷新とAPI化した話」を紹介する。

マイナビが社外向けエンジニア勉強会『マイナビTech Night #1』を開催!【前編】

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