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もう英語を学ぶ必要はなくなった!? 通じる英文メールをGoogle翻訳で書く7つのテクニック
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もう英語を学ぶ必要はなくなった!? 通じる英文メールをGoogle翻訳で書く7つのテクニック

2019.06.18

 
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業務でやり取りする程度の
英文メールであれば、
Google翻訳を使えば十分に書ける

英語を公用語に定める企業が増えています。そこまでいかなくても、外国人が普通に同僚にいる、英文メールでのやり取りがあるという企業も多く、英語が苦手な人にとってはつらい時代になりました。

毎日英語を使わざるを得ないというのであれば、腹をくくって猛勉強をする以外ないのですが、月に何回か英文メールを書かなければならないという程度であれば、英語の得意な人に任せて、自分は逃げ回ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そんな方に朗報です。業務でやり取りする程度の英文メールであれば、Google翻訳を使えばじゅうぶん書けます。高校1年生ぐらいの英語力さえあればなんとかなります。

長い間、機械翻訳は使い物にならない。誤訳が多いと言われてきました。しかし、今のGoogle翻訳は違います。深層学習の技術が応用されて、日本人がどんな文を書くかまで学習しているので、Google翻訳にほぼお任せで、意味が通じる英文が作れます。

例えば、こんな文章は、機械翻訳に向かないと言われていました。

———————————-

「来週の電話会議は、リスケしていただけないでしょうか。」
Could you please reschedule next week's conference call?

———————————-

———————————-

「御社のプロダクトについて、ウェブサイトのカタログを拝見しました。」
I saw a website catalog for your product.

———————————-

機械翻訳に向かない理由として、「主語が明確になっていない」「リスケ、御社、拝見という日常用語ではない言葉が使われている」という点が挙げられます。

ところがGoogle翻訳は、日本語の文を学習し、意味を解釈して、通じる英文に翻訳してくれます。よほど特殊な文章でない限り、日本語でメールを書いて、Google翻訳にかけ、一部を添削する方法で英文メールを送ることができます。

もちろん、公式な英文メールには向きません。契約や法律が絡むような公式文章は、専門家にお願いをすべきです。しかし、エンジニア同士で、日常の業務メールをやり取りするのであれば、この方法でじゅうぶん間に合います。

Tips1
日本語で中間言語メールを最初に書く

まず、英文に翻訳されることを意識して、日本語メールを書きます。難しいことは考えず、結論を先に言って、簡潔に書くことを心がけます。

———————————-(悪い例)

いきなりメールする失礼をご容赦ください。
私は、A社の山田太郎と申します。
御社のホームページを拝見し、メールをお送りしました。
商品カタログと価格表をお送りいただけると助かります。
また、こちらの商品を注文した場合にかかる送料についてもご教示ください。
何卒、よろしくお願いいたします。

———————————-

日本ではありがちなメールですが、これをそのまま英文に翻訳すると読みづらいものになってしまいます。

修正するポイントは、「結論や要求を件名に書く」「余計な表現は省く」です。

———————————-

件名:御社の商品カタログと価格表を送ってください。
御社のホームページを拝見しました。商品カタログと価格表をお送りください。
また、送料についても教えてください。
よろしくお願いします。

Subject: Please send us your product catalog and price list.
I saw your company's website. Please send us your product catalog and price list.
Also, please tell me about shipping costs.
Thank you.

———————————-

あまりにも素っ気ないメールですが、意味は十分に伝わります。メールを書くときいまだに手紙を書く感覚を意識してしまう人がいますが、すでに便箋の手紙を書いたことがない世代が社会に出てきている時代です。手紙ではなく、SNSに書く感覚でメールを書けばいいのです。

このSNS感覚を身につけると、英文メールだけでなく、日本語のメールもすっきりするようになっていきます。



Tips2
外国人であることを伝える

メールの最後に、このような文を挿入しておくことをお勧めします。

———————————-

私は、英語能力があまり高くありません。Google翻訳を使って、このメールを書いています。

I am not very skilled at English. I am writing this email using Google Translate.

———————————-

恥ずかしいなどと考えてはいけません。英語が苦手なのは事実なのですから、それを相手に伝えないのは不誠実です。Google翻訳を使った英文では、英語圏の人にとっては失礼な表現、不自然な表現が残ってしまうことが避けられません。しかし、このように断っておけば、相手も考慮して読んでくれますし、返信も日本人にも分かりやすい表現を使ってくれるようになります。

Tips3
主語、述語はさほど意識しなくてもOK

英文メールの書き方の教科書で、必ず出てくるのが「私は」「私たちは」といった主語を必ず入れなさいという話です。日本語では主語を省くことが多く、そのままだと受け身形に翻訳されてしまうからです。英語では、主語が不明確な受け身形は不自然な表現になります。

しかし、Google翻訳を使うのであれば、ここはあまり気にすることはありません。Google翻訳が「私は」などの適切な主語を補ってくれるからです。

———————————-

メールを昨日受け取りました。

I received an email yesterday.

———————————-

あまり意識せずに書いて、英文を読み返したときに、受け身形になってしまっているところだけ、「私は」などを補うだけで間に合います。

Tips4
都合の悪い話は、受け身形をあえて残す

相手にとって都合の悪い話をしなければならない時は、受け身形の方がかえって都合がよくなります。

———————————-

そのプロジェクトはまだ承認されていません。まだ着手しないでください。

The project has not been approved yet. Please do not start yet.

———————————-

———————————-(悪い例)

我々はそのプロジェクトをまだ承認してません。
We have not yet approved the project.

———————————-

「我々は」と主語をつけてしまうと、言い方がきつくなります。相手にとって都合の悪い話をする時は受け身形のままの方が「先方の判断以外にもいろいろな事情があるのかも」と勝手に憶測してくれます。主語を省くことでなんとなく曖昧にして、表現を柔らかくするというのは、日本でも英語圏でも変わりありません。

Tips5
「、」ではなく、「。」で文を切る

———————————-(悪い例)

あなたのご提案を弊社で協議しましたが、今回は却下するしかないという意見、継続協議したいという意見もあり、お手数ですが、一度打ち合わせをさせていただけないでしょうか。

We discussed your proposal at our company, but there is an opinion that we can only reject it this time, and an opinion that we would like to continue the discussion, sorry to trouble you, but would you like to have a meeting once?

———————————-

日本語も読みづらいですし、英文はもっと読みづらい。「、」で切って文章をつなげるのでなく、「。」で文章を切ってください。

———————————-

あなたのご提案を弊社で協議しました。却下すべきという意見もありました。また、継続協議すべきという意見もありました。この件について、一度打ち合わせをさせていただけないでしょうか。

We discussed your proposal. There was also an opinion that it should be rejected. In addition, there was also an opinion that we should continue discussions. Could you give me a meeting about this matter once?

———————————-

だいぶ読みやすくなりました。複数の項目を伝える時は箇条書きなどを使うといいでしょう。文を短くすることで、誤訳のリスクも減ります。

Tips6
できるだけ漢字を使って書く

日本語には同音異義語がたくさんあります。ひらがな表記をすると、Google翻訳では文の構造によって別に意味に訳してしまうことがあります。できるだけ漢字表記にしておくと、確実に翻訳してくれます。

———————————-(悪い例)

やさしく、おすすめの教材はないでしょうか。

Isn't there a kind of recommended teaching material?

———————————-

———————————-

易しく、お薦めの教材はないでしょうか。

Are there easy and recommended teaching materials?

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Tips7
最後は相手がしてくれたことに感謝する

結語というのは手紙での習慣ですが、電子メールでも重要です。決まり切った結語を入れることで、そこで本文が終わることが相手に伝わるからです。

———————————-(悪い例)

引き続きよろしくお願いします。

Thank you, continue.

———————————-

この結語は、それぞれの文化での習慣なので、そのまま翻訳するとおかしなことになってしまいます。

英語で最も一般的な結語は、Thank you for~というフレーズなので、「◯◯してくれてありがとうざいます」と書いておくといいでしょう。

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お読みくださり、ありがとうございます。

Thank you for reading.

情報を共有していただき、ありがとうございます。

Thank you for sharing the information.

———————————-

Google翻訳は驚くほど優秀になりました。「~していただけますでしょうか?」などという日本語でも少し過剰な敬語表現も、ちゃんと「Could you ~」という英語の敬語表現に翻訳してくれます。

ここでご紹介したTipsを守って日本語メールを書き、それをGoogle翻訳にかけて、英文をチェックしてから送信するというやり方で、ほぼ問題なく英語圏の人と業務上のやり取りをすることができます。優れた英文に翻訳される日本語メールを書くことは、日本人に日本語メールを書く時にも役に立つスキルです。言語に限らず、グローバルなメールの書き方というのができてきて、それをGoogle翻訳で相手の言語に変換して送信する時代が始まっています。

英語に苦手意識を持っている方は、ぜひGoogle翻訳を活用してみてください。

原稿:牧野武文(まきの・たけふみ)

テクノロジーと生活の関係を考えるITジャーナリスト。著書に「Macの知恵の実」「ゼロからわかるインドの数学」「Googleの正体」「論語なう」「街角スローガンから見た中国人民の常識」「レトロハッカーズ」「横井軍平伝」など。

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