
ソルフレアのエンジニアに聞いた!(2)
「ITの経験が少なくても、文章能力が高い人はエンジニアになれる」
O2Oクラウドサービス「RUNWAY」の提供やレビューメディア「ZIGSOW」の運営を行っているソルフレア株式会社。IT業界を変える企業として注目を集めている同社のエンジニア専用オフィスを訪ね、エンジニアの方々3人にインタビューした内容を紹介する連載の第2回。今回話していただいたのは、フロントエンドエンジニアの岡村睦行さんだ。
機能に特化した開発を行う
フロントエンドエンジニアとして働く
私も、工藤と同じフロントエンドエンジニアですが、工藤とは守備範囲がずいぶんと違っています。工藤がどちらかというとデザイナーに近いエンジニアリングを担当しているのに対し、私は機能に特化した開発をすることが多いですね。
必然的に業務システムが多くなります。例えば、営業担当者がお客様とコミュニケーションを取るツール。お客様はスマホアプリで、営業担当者はPCのウェブアプリを使う。そこでLINEのような感覚でコミュニケーションをとる。
また、百貨店の投稿メディアの開発もしました。ある百貨店のテナントに入っているショップが簡単に写真付きメッセージを発信できる。ただし、どんな投稿でも勝手にできるというわけではなく、百貨店の担当者が承認してから公開されるというフローを実装しました。

アプリなどの開発では、デザイナーや工藤とチームを組んで開発しますが、業務ツールであれば、企画・提案からデザイン、クライアントサイドの開発までをひとりでやってしまうこともあります。ブラウザーをベースにして、プロフェッショナルの方が日常的に使う業務ツールというのがなんとなく私の守備範囲になっています。
総合職として就職した後、
ウェブエンジニアとしてはほぼ未経験で
ソルフレアに
元々、私は総合職として特殊法人に就職し、システム部門で共済年金システムの開発・運用をしていました。その後、社会人学生として建築デザインを勉強し、それがきっかけで小さなスタートアップの立ち上げに参加しました。ウェブサービスの開発はその時がはじめてでした。
転職活動で面接した時点ではウェブエンジニアとしての経験は少なかったのですが、それ以外の紆余曲折の経験をソルフレアはプラス評価してくれました。
また、SF的なスケールで面白いことができる予感がしたことが入社するきっかけとして大きかったです。

ソルフレアでは、ゼロから物作りをして
最後までやれる喜びを感じる
ゼロから物作りをして最後までやれる喜びは大きいです。企画、仕様、開発、テスト、納品。そのすべてのプロセスに関わることができます。エンジニアといっても、大きな企業になると、このプロセスの一部しか関わることができず、次第に自分は全体のプロジェクトのどこの部分を担当しているんだろうかと、全体の目的を見失いがちです。
それがソルフレアではすべてに関わることができる。会社の規模がこのサイズだからできることかもしれませんが、かといって短い期間で使い捨てになるような小さな案件ではなく、長期間にわたって多数のユーザーが利用するアプリケーションの開発です。責任も大きいですが、その分やりがいも大きいですね。これは、私の知る範囲では、他の企業ではなかなか経験できないことではないかと思います。
また、新しい技術に積極的にチャレンジしていくことも魅力です。まだ使っていない未経験、未使用のツールやライブラリでも積極的に取り入れていく空気があります。むしろ、ソルフレアのクライアントの方々が最新のウェブのトレンドをよく知っていて、「今話題の新しい技術は利用できないの?」と相談されることが多いのです。最新技術に尻込みをしていると、クライアントの要望に応えることができません。

未経験の技術にチャレンジしていくのは、もちろん大変です。でも、今のエンジニアチームはそれを苦労とは考えずに、むしろ面白がっている人ばかりで、ストレスは感じていないと思いますね。むしろ、それでモチベーションが上がっているところがあります。特にフロントエンドエンジニアは、ブラウザーがどんどんアップデートされていくので、それに追いつき対応するために最新技術をキャッチアップしていかなければなりません。チャレンジしていく社風は、むしろありがたいですね。
本人にやる気があって、周囲からも評価をされていれば、入社年数や場合によっては経験がなくても、大きな案件をどんどん任せてもらえます。やりがいはものすごく大きいと思いますし、いろいろな経験を積みやすい会社だと思います。
自分の守備範囲をしっかり守っていれば、
攻撃はどこまで出ていってもいい
弊社には「自分の守備範囲をしっかり守っていれば、攻撃はどこまで出ていってもいい」という考え方があります。なので、エンジニアリングだけやりたいというよりも、領域をまたいだ仕事をしたいと考えている方に向いていると思います。例えば、フロントエンドエンジニアなんだけど、デザイナーとしての仕事をやってみたいとか。開発もやりながら、ディレクションもしてみたいとか。ただ、そのためには本人に猛勉強してもらう必要があります。今の守備範囲70、将来のために30ではなく、守備範囲を100きちんとこなした上で、さらに新しい領域にチャレンジできる人であれば、ソルフレアでは面白い仕事ができていくようになると思います。
これは勤務時間の話ではなく、あくまでも心構えの問題です。業務のための調査や勉強会・セミナーへの参加であればもちろん業務時間として認定されます。また、そういう向上心のあるエンジニアに対しては、知っていることであればなんでも教える雰囲気もあります。私たちエンジニアは、新人に早く育ってもらって、戦力になってほしいという気持ちがあるからです。
そういう自分の将来の可能性を広げたいと考えている人にとっては、とてもいい職場環境ではないかと思います。

私自身も採用面接に立ち会うことが多くなりましたが、個人的には、今、会社にいないタイプの人を積極的に採用したいと考えています。
UX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインタフェース)を検討するとき、様々な感性を持った人の意見が貴重になります。自分と異なる性別や年代の人、例えばものごころついたときからPCではなくスマホからデジタルデバイスを使うようになった世代の人は、同じものを見たときにどう見えるのか気になります。今のメンバーとは異なる視点を持った人が加わり多様性が増すと、より強力なチームになると思います。
個人の能力としては、資格のようなものは基本的に見ません。その人本人の能力、人柄が重要です。
これも私個人の見方ですが、文章能力が高い人がいいですね。てにをはの使い方が雑な人、論旨がよくわからない文章を書く人はネガティブに見ます。主語を明確にする、多少冗長であっても相手に誤解を生じさせない文章を書く人を採用します。
仕事のやりとりは、ほぼチャットツールやタスク管理ツールを使って、テキストでやり取りをします。ここに誤解が生まれると仕事にならない。

また、例えばドキュメント内でJavaScriptとjavascriptで表記が混在してしまう人も残念な気がします。表記の問題は、いろいろ主張はあるかと思いますが、文章内で異なる表記法が混在しているのは問題です。1文字間違うだけでプログラムは動きません。普段からそういう神経が使える人でないと、いいプログラムは書けないと思います。特に、応募書類でそういう雑な表記をしているのを見てしまうと、どうしてもエンジニアとしての基本的な意識を疑いたくなってしまいます。
エンジニアの最終選考では、エンジニアチーム全員との質問の時間を作るようにしています。エンジニア全員で、応募者の人柄を判断するなどという上目線のものではなく、ざっくばらんに雑談をする時間で、応募者にもエンジニアチームの雰囲気を知ってもらう時間です。そこで、こういう人たちと一緒に働きたいと感じる方もいれば、ちょっと難しいかなと感じる方もいらっしゃるでしょう。こちらが選ぶだけでなく、応募する方にも選んでもらいたい。そういうやり方をしているので、入社してくる方は、チームに馴染みやすく、お互いにストレスなく一緒に仕事ができます。
エンジニアチームは、仕事中は静かに自分の仕事に集中をしていますが、助け合う気持ちにあふれています。それぞれが自分を成長させたいと思っているので、向上心のある方ならすぐに仲間になれると思います。そういう方に、どんどん応募していただきたいと思います。