ITエンジニアのための勉強会・イベントレポート情報メディア

未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(5)IT業界の未来を考える
skill

未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(5)
IT業界の未来を考える

2019.04.16

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回は、最近メディア等でもよく取り上げられているAIなど、IT業界をにぎわせているテクノロジーからIT業界の未来を私なりに語っていくことにする。

古川正寿

ハードウェアの高速化と小型化に加え、
インターネットとクラウドの普及で
AIテクノロジーに光

AI(Artificial Intelligence)は人間の頭脳が持つ能力をコンピュータで再現できないかというテーマで60年以上前から研究が始まった。始まった当初はチェスや簡単な図形の認識をするプログラムが開発され試行錯誤の結果、ある程度の成果をあげることが出来たが、処理能力が大きな問題だった。チェスの場合、対戦相手の打った手を解析し答えを出すために、時には何時間も処理が行われやっと答えが出るという程度で、とても人間には及ばないレベルだった。

その後も何度かAIブームがあったが一時的なもので終わってしまい、具体的な成果が出ないまま低迷していった。

しかし今、世界レベルでの状況の変化によって再びAIテクノロジーに光が差した。スマホなどに代表されるハードウェアの高速化と小型化に加え、インターネットとクラウドの普及により膨大な情報を集めることが可能になったからだ。

AIを進化させるには様々な知識から適切な解を導き出すために、知識となる情報が膨大に必要となる。インターネットが無い時代には人力で大量の情報を集める必要があった。そうなると、膨大な時間と予算が必要になり、現実的には不可能であった。

インターネットが世界的に普及するとともに、誰もが様々な情報をSNSなどで送受信できるようになり、情報がクラウドに大量に集められることで、情報収集が大変容易になったのだ。つまり、AI技術を発達させるための基盤となる環境が整ったのだ。情報には日常生活や企業活動に関する情報などの一般的な情報から、とても専門的で非一般的な情報まで多岐にわたる。これらの情報を知識として、様々なAI技術を使った試みが可能になるとともに、成果もどんどん出てくるようになったのである。

AI時代に活躍できる人材とは?

インターネットを通して大量に集められた膨大な情報を『ビッグデータ』と言うことを知識の1つとして付け加えておこう。AIは今後、身近なところでどんどん利用されるようになり、インターネットやクラウド、スマホなどのように、私たちの生活になくてはならない存在に進化していくことは間違いないだろう。このような状況の中で多くの人が気にすることがある。それは、AIが私たちの仕事を奪ってしまうのではないかということ。間違いなくAIは様々な職業や仕事に影響を与え、その中にはAIによって役割を終えてしまう者も出てくるだろう。実際に金融業界など一部の業界のある業種は既にAIによって置き換えられ始めている。また、人事、採用や労務など企業の定型業務のAIも登場してきている。試験的ではあるが、新卒採用面接でAIを使い始めた企業を私は何社か知っている。IT業界にも良きにつけ、悪しきにつけ多大な影響があることは間違いない。AIが浸透し使われるようになると、消える職業もあれば新しく生まれる職業もあると言われている。ここでは、どのような人が活躍できるかを考えいくことにしよう。

現在利用されているAIは基本的に数学の確率と統計を基本としている。つまり数値で表現出来るというところにポイントがあると私は思っている。言い換えれば数字で結果を評価するとか、ある決まったパターンが存在する仕事がAIに置き換わっていく可能性が高いと思う。IT業界の仕事の中にも上記の仕事が多く存在する。現在、プログラミングは人間にしか出来ない作業だが、パターンとして捉えられるものはAIに取って代わるかもしれない。

不安になることばかり述べてきたが、どのような人が活躍できるかを私なりに述べていこうと思う。AIはプログラムで出来ているので、使用目的に合ったAIを作れる能力を持った人がまず思い浮かぶ。そして、AIを使いこなせる人もAI時代に活躍する人と考えられる。



数値やパターンで表せるものはAIに任せてしまい、そこから導き出された結果から、新しい商品を発案したり新しいビジネスモデルやシステムを考案したりとクリエイティビティ(創造性)の高いスキルを持っているかどうかが重要なポイントになる。

現在でもクリエイティビティという能力は重要視されているが、仕事をしていく上でのスキルとしてさらに重要性を増していくだろう。クリエイティビティなスキルを高めるためには前回、話の中で登場した「情報整理能力」や「情報分析能力」がとても大事な基礎能力になると思う。

ITの世界で生み出されているものは私たちの生活を劇的に便利にしてくれるが、その反面、私たちの働き方や社会で活躍していくために必要とされるスキルのあり方も変えてしまう。この変化に柔軟に対応してレベルアップしていける人が活躍する人になるのではないだろうか。

IT業界は今後もどんどん新しいテクノロジーが登場し変化していくだろう。IT業界の最も重要なエネルギー源は変化と進化だと私は思っている。これを読むあなたにも時代の変化を楽しみながら自身を進化させていって欲しい。

原稿:古川正寿(ふるかわ まさとし)

1964年4月3日生まれ。
株式会社フルネス 代表取締役CEO
https://www.fullness.co.jp/
【略歴】1997年、有限会社フルネスを設立。当初はフリーランスのSEとして、システム開発から技術コンサルティング、書籍執筆、雑誌への寄稿、セミナー活動など幅広く手がけていたが “現場任せの教育”に異議を唱え「忙しい日本のエンジニアに、もっと学びの場を」と、次第に教育研修をメイン事業に。
2003年、株式会社に組織変更。現在のメイン事業はIT研修とシステム開発。多数の有名大手企業に、幅広いジャンルの教育研修を展開。
特にSpring4、Go、Python等最新の技術についは注力し研修を行っている。

【フルネス紹介動画】https://youtu.be/jrajYySsMrY

未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(5)IT業界の未来を考える

この記事はどうでしたか?

おすすめの記事

キャリアを考える

BACK TO TOP ∧

FOLLOW