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クリプタクト、暗号資産(仮想通貨)のオプション市場創設目指し実証実験開始
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クリプタクト、暗号資産(仮想通貨)のオプション市場創設目指し実証実験開始

2019.03.06

 
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暗号資産管理プラットフォーム「grid@cryptact」を提供するクリプタクトは、 暗号資産のオプション販売子会社『Protoption』(プロトプション)を設立しました。投資家にとって暗号資産保有の課題である価格変動リスクへの回避手段の提供を目指し、実証実験を開始します。「日本発のグローバル企業として暗号資産の健全な発展に貢献する」(クリプタクト)としています。

暗号資産(仮想通貨)市場では既に数千種類の資産が誕生し、革新的な利用法が次々と考案されています。一方、さらなる発展への課題として、暗号資産価格のボラティリティ(価格変動率)の大きさが当初より指摘されてきました。大きなボラティリティは暗号資産を長期保有する上での障害であり、機関投資家を含めた幅広い層の投資家の参入を阻む一因となっています。

伝統的な金融市場ではオプションを始め様々なデリバティブ(金融派生商品)が発達しており、原資産の価格変動リスクを回避する手段が数多くあります。クリプタクトでは、創業メンバーが持つヘッジファンドでのデリバティブ運用・リスク管理の経験をもとに、暗号資産におけるオプション市場を創設し、ボラティリティの抑制や価格変動リスクの回避手段の提供を目指します。

事業概要は以下の通りです。

(1)暗号資産オプションの組成・販売

暗号資産のオプションを組成・販売に向けて実証実験を開始します。オプションの購入者は、満期日における原資産の価格によって、清算金を受け取ることが可能です。「購入者の最大損失は、オプションの購入価格のみであるため非常に限定的です」(クリプタクト)。

(2)暗号資産デリバティブのスマートコントラクト開発

ブロックチェーンを活用し、オプション取引を円滑に行うためのスマートコントラクトの研究開発を行います。スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で自動実行される契約のことで、オプション取引へ導入することにより、事務作業の効率化やカウンターパーティーリスクの低減が期待されます。

伝統的な金融市場では、ISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)が作成した基本契約書をベースに、個々の取引で「取引明細(内容確認書:コンファメーション)」を交わすことで、取引全体の契約書として機能させています。暗号資産市場においても、このISDAの機能及びルールに相当するものを策定する必要があり、「これに加えて実際のオプションの売買、満期日における清算などを表現したスマートコントラクトを開発する」(同社)としています。



『Protoption』(プロトプション)代表取締役の斎藤岳氏のコメントは以下の通りです。

「暗号資産(仮想通貨)は取引量の拡大と共に、様々なルール作りが行われてきておりますが、金融市場には存在しない取引が数多くあり、安心して取引や利用を行うためのルール作りも日々更新されていくと思います。一方で、ルール作りが進んでも価格変動リスクが高い状態では、多くの投資家が安心して取引ができません。金融市場では、こういったリスクをヘッジする手段としてデリバティブ取引が非常に活発に行われていますが、暗号資産の市場ではまだ発展していないことに当社は注目しております。暗号資産におけるデリバティブは、現時点では専ら投機を助長するような仕組みが多く、本来デリバティブの最大の社会的意義である「ヘッジ手段の提供」が十分になされておりません。当社は、ヘッジ手段を提供することで機関投資家を含めた投資家層の拡大を促し、その結果暗号資産そのもののボラティリティの低下を実現し、人々が安心して暗号資産を保有できる健全な市場発展に貢献したいと考えております」。

クリプタクトの共同創業者 代表取締役のアミン アズムデ氏へのインタビュー記事は「こちら」。

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