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ITから”モノ”の世界へと広がる「サブスク」とは!?
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ITから”モノ”の世界へと広がる「サブスク」とは!?

2019.03.05

 
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話題の「サブスク」とは!?

「映像のサブスクサービスの加入者が急増している」。

「最近は、モノのサブスクがトレンドになっている」。

このような会話を、ビジネスシーンで耳にすることがあるかと思います。

サブスクとは、サブスクリプションサービスの略語で、

Subscription:定期購読

Service:サービス

の意味です。



電気、ガス、水道は、使った量に応じて料金を支払いますが、サブスクは、使った期間に応じて料金を支払う仕組みです。いわゆる「月定額◯◯円で使い放題」のサービスです。

音楽ではApple Music、Amazon Music、Spotifyなど、映像ではNetflixやAmazon Prime Videoなどのサブスクに加入をしている方も多いでしょう。決まった月額料金または年間料金を支払うことで、使い放題になるというサービスです。

「モノのサブスク」がトレンドに

このようなサブスクは、デジタルコンテンツの世界から普及をしましたが、現在では自動車や服といった「モノのサブスク」がトレンドになっています。なぜなら、サブスクは消費者側にも運営企業側にもメリットがあるからです。

消費者側のメリットとしては、次の3つが主なものです。

1)月定額なので、支出の管理がしやすい。
2)使い放題サービスが多いので、選択の自由度が広がる
3)モノのサブスクでは、所有にまつわる煩わしさがない



1)の支出メリットを感じるのは、音楽や映像のサブスクでしょう。今までは、CDやDVD、BD、データを購入またはレンタルしてしましたが、利用量に応じて料金がかかるため、月によっては使いすぎてしまうことがあります。欲しいBDがあるのに、価格を考え我慢をするといったこともありました。しかし、サブスクでは月定額なので、料金のことを気にせずに、音楽や映像を思う存分楽しむことができます。

また、コンタクレンズのメニコンもサブスクサービス「メルスプラン」を提供しています。月定額を支払うと、使用しているコンタクトレンズが汚れたり、破損した場合でも、店頭ですぐに新しいコンタクトレンズに交換をしてくれます。コンタクトレンズには2週間から3ヶ月の交換時期がありますが、購入をした場合、少しでも支出を抑えようとして、交換時期を過ぎても使い、それが眼を傷つけてしまうようなことがありました。サブスクにすると、交換時期を守って使うようになります。

2)の選択の自由度のメリットを感じるのは、airClosetでしょう。月9800円のレギュラープランでは、1ボックス分であれば、好きなだけ何着でも好みの服をレンタルすることができます。自分で好きな服を選ぶことができますし、スタイリストが個別にお勧めもしてくれます。いずれでも、300以上のブランドから服を選ぶことができます。

また、良品計画やIKEAなどが家具のサブスクを始めるのではないかという観測が報道されています。実現すると、ライフスタイルの変化や気分の変化に合わせて、家具が交換できるサービスになるでしょう。購入やレンタルの場合は、1つに決めなくてはなりませんが、サブスクでは多数の商品の中から選ぶことができます。試してみて、合わないと感じたら、別の商品をまた試してみることができます。

3)の所有の煩わしさがないメリットはモノのサブスクで感じるはずです。先ほどのairClosetでは、着た服をクリーニングする必要はありません。返却をするだけで、airCloset側がクリーニングをしてくれます。

また、トヨタ自動車は自動車のサブスク「KINTO」を始めました。「3年間で6台のレクサスに乗れる」と話題になっているサービスです(この他に、プリウスなどを3年間で1台利用できるリーズナブルなプランもある)。月定額は税込19万4400円となかなかの額ですが、ここには登録諸費用、自動車税、車検費用、さらには任意保険の料金まで含まれています。所有者はあくまでもKINTOで、利用者はそれを借りて利用する形になるので、役所関係の手続きの多くが不要になります。通常の故障であればメンテナンスもやってくれます。利用者は駐車場を確保したら、あとはガソリン代を払うだけでいいのです。

若者の車離れは、自動車という商品が高額であるということだけでなく、所有をすると役所関係の手続きや車検、メンテナンスなどの費用と手間が煩わしいという点も嫌われる原因のひとつになっています。これを解消して、車を多くの方に気軽に使ってもらおうという試みです。

提供企業側のメリットは!?

提供企業側のメリットとしては、次の3つが主なものです。

1)収益を安定化できる
2)新規顧客を獲得しやすい
3)様々なデータが取得できる



サブスクは会員制ビジネスなので、人数×月定額の料金が毎月入ってきます。会員数の増減はありますが、それも緩やかなもので、いきなり1/10になってしまうなどということはまず考えられません。企業としては、収益が安定し、財務体質を強くすることができます。

また、10万円の商品を購入してもらうのは大変なことですが、月額980円のサブスクであれば消費者は気軽に加入してくれます。自動車を買うには、かなりの資金が必要になりますが、月額料金であれば支払えるという人も多く、そのような人が新規顧客になってくれる可能性があります。

また、会員の個人情報や利用データなどが取得できるのも大きなメリットです。ひとつのサブスクが成功したら、その会員に対して、別の関連商品のサブスクを展開できるようになりますし、「買取」という形の販売を展開することも可能になり、ビジネス展開の選択肢が増えます。また、詳細な利用データを取得することも可能で、開発にフィードバックして、商品の品質向上につなげることも可能になってきます。

なお、レンタルやリースと混同されることもあるので、注意しておきましょう。利用期間に応じて利用料を支払う点はサブスクと同じですが、レンタルやリースは、いずれも、原則的には「1つの商品を利用する」ことです。サブスクは原則的に「同じカテゴリーに属する多数の商品の内、希望のものを利用する」ことです。

ITから”モノ”の世界へと広がる「サブスク」とは!?

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