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初心者のためのプログラミング入門第1回「順番」と「分岐」だけわかればプログラミング思考ができる
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初心者のためのプログラミング入門第1回
「順番」と「分岐」だけわかればプログラミング思考ができる

2019.02.20

 
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2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されます。と言っても、プログラミングをするかどうかは各学校に委ねられています。求められているのは、各教科の中で、プログラミング思考をさせて、より教科の理解を深めることです。

社会人もプログラミングはもはや必須スキルといっても過言ではありません。IT企業でなくても、ITツールを使うのが当たり前になっている現代では、プログラミング思考ができなければ仕事になりません。

プログラミング思考とは!?

では、このプログラミング思考というのはどういうものでしょうか。決して、バリバリとコードを書いて、プログラムが組める能力のことではありません。実際にプログラムを組むのは専門家であるITエンジニアに任せることができますが、どのようなプログラムにするかはエンジニアとともに議論をする必要があります。

つまり、プログラミングそのものはできなくてもかまいませんが、企業内の共通言語としてプログラミングを理解しておく必要があります。これが理解できている人がプログラミング思考ができる人です。

ほとんどの人がすでに
プログラミング思考をしている

プログラミング思考は難しいものではありません。なぜなら、ほとんどの人がすでにプログラミング思考をしているはずだからです。

多くの人が、朝、仕事を始める前に、その日のうちにやるべきことを書き出すでしょう。例えば、こんな感じです。



1日でできる仕事の数はそうは多くないので、このままパソコンのモニターに貼り付けて、それを見ながら仕事を勧める方も多いでしょう。ここからさらに、やる順番に並べ替える人もいます。



最初の棒線は昼食休憩です。次の棒線は退勤時間のことで、経費精算書は、隙間時間が生まれたらその間にやってしまうつもりです。また、午後は客先訪問に充てますが、企画書の作成が午前中に終わらなかったら、帰社後に続きをするつもりです。これが難航すると、残業をしなければならないことになります。

これはもうプログラミングになっています。プログラミングの本質とは、やるべきこと(命令)をやるべき順番に並べたリストのことだからです。あなたが普段使っているアプリから銀行の大規模な勘定システムまで、プログラムはすべて「やるべき命令をやるべき順番に並べたもの」なのです。

「分岐」という考え方

ただし、やる順番に並べただけでは、プログラムは単純なことしかできません。そこで、「分岐」という考え方が登場します。プログラミングの入門書を見ると、条件分岐や繰り返し処理(ループ)という言葉が出てきて、条件分岐ではif分岐、switch-case分岐、ループではforループ、whileループ、repeatループなどたくさんの用語が登場して、ここでプログラミングがわからなくなったり、学習するのが億劫になったりする人も多いでしょう。

しかし、安心してください。これらの条件分岐やループは、すべて「分岐」のバリエーションにすぎないのです。なので、実際にプログラミンをするのではなく、IT社会の基礎スキルとして「プログラミング思考」を身に付けたいのであれば、「順番に並べる」と「分岐」だけ覚えておけばじゅうぶんです。と言うより、この2つがプログラムの核心なのです。

例えば、◯◯社の客先訪問を考えてみましょう。いきなり訪問するわけにはいかないので、事前に先方の担当者の都合を電話などで尋ねるはずです。やることリストはこうなります。



当たり前のことのようですが、ある条件を判断して、それにより行動を変えることが「分岐」です。これにより世の中のプログラムは複雑な処理ができるのです。例えば「口座残高が支払額よりも大きければ支払う。そうでなければ、残高不足エラーを表示する」などです。

ループも分岐の一種

ループもこの分岐の一種です。



これがループになっていることがお分かりでしょうか。もし、あなたの企画書作成能力が低かったり、上司が厳しい人でOKとなかなか言わない人であれば、あなたはこのループを永遠に繰り返さなければなりません。

いかがでしょうか。「プログラムとは、やるべきことをやるべき順番に並べたもの」であり、「分岐を使って複雑な処理を行う」ものであるということを覚えてください。もちろん、これだけわかっても実際のプログラミングはできません。でも、それでいいのです。プログラミング思考ができているので、ITエンジニアの人との共通言語になります。これが重要なのです。

原稿:牧野武文(まきの・たけふみ)

テクノロジーと生活の関係を考えるITジャーナリスト。著書に「Macの知恵の実」「ゼロからわかるインドの数学」「Googleの正体」「論語なう」「街角スローガンから見た中国人民の常識」「レトロハッカーズ」「横井軍平伝」など。

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