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「キャッシュレスでお年玉 」はアリ?日本でキャッシュレス化が進まない理由とは
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「キャッシュレスでお年玉 」はアリ?
日本でキャッシュレス化が進まない理由とは

2019.02.25

 
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新しい電子決済サービスが次々と生まれています。テレビCMや広告の急増、ポイント還元などの特典で、電子決済(キャッシュレス決済)に関心を持つ人は増えています。しかし、電子決済サービスへの不安感を捨てきれない人も少なくないようです。

Misa

キャッシュレスでお年玉を渡した人は
わずか4%

日本ファイナンシャルアカデミーが、子どもがいる男女300人を対象に行った「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」では、親世代の6割はキャッシュレス派であるにも関わらず、お年玉をキャッシュレス化している人は4%程度という結果が出たそうです。さらに、約7割の人がお年玉のキャッシュレス化を「良いと思わない」と回答しています。その理由としては「ありがたみが感じられないのでは」「お金の大切さが伝わらないと思う」「お金をもらった感覚がないのでは」などが挙がっています。たしかに形のない電子マネーは現実感を持ちづらいのも事実です。そのためか、電子決済について、自分では使う分には良いけれど、子どもに使わせることに慎重になる親御さんも多いといえるでしょう。



日本のキャッシュレス化が
進まない理由

中国の春節(旧正月)には、日本のお年玉と同じように「紅包」という風習があります。目上の人から未成年者や子どもに赤い紙で包んだお金をあげていたことが名前の由来です。幸運の象徴と言われる赤い色に目下の者に幸運を与えるという意味があり、お金は子どもを喜ばせるため、つまり、お金より赤い包み紙がメインだった訳です。この紅包を、中国の人口の過半数に相当する6億8,800万人が、「微信」という通信アプリで送ったという発表がありました。キャッシュレス化が進んでいる中国では、お年玉も着実にキャッシュレス化しているんですね。

先進国の中でもキャッシュレス化が進んでいない日本ですが、前項の「キャッシュレスとお年玉に関する意識調査」では、7割以上の人がキャッシュレス化によって、子どもへの金融教育がさらに重要になると回答しています。日本では、キャッシュレスの利便性よりも、事故や事件のリスクに対する懸念が勝っているようです。



キャッシュレス化の促進に必要なこと

政府は、2020年までにキャッシュレス比率を40%に引き上げる方針を掲げています。新しい電子決済サービスが増え、知名度の高い有名企業もどんどんこの分野に参入しています。その一方、高額なポイント還元で話題を集めた新サービスの不正利用なども起きています。マイナス材料というほどではないかもしれませんが、電子決済サービスに慎重な方は、より消極的になるかもしれません。

しかし、現金でも盗難や紛失などの事件・事故は起こります。むしろ履歴の残らない現金の方がリスクは大きいという考え方もできます。電子決済サービスには、システムエラーや不正利用による損失をカバーする補償も用意されています。利用履歴が残しやすい電子決済サービスは、むしろ管理しやすいとも考えられます。

しかしその半面、そうした利便性は「お金を簡単に使える」ことにもつながります。若年層のみならず、子どもが電子決済サービスを利用するのも当たり前の時代がすぐそこまで来ています。子どもへの金融教育が必要という調査結果のとおり、子どもにお金や経済のしくみを教えるカリキュラムの導入が急がれると考えています。

原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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