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未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(3)自分流IT技術の習得法
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未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(3)
自分流IT技術の習得法

2019.01.22

 
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今回の内容はIT業界で活躍していくための知識をどのように習得すべきなのか、私だけでなく私の友人の経験を含めて、話をしていく。重要になるのは、IT業界なりの頭の使い方に慣れることと、IT業界特有の知識の身につけ方である。

古川正寿

この業界で活躍していくには他の業界とは比べものにならない程の様々な知識が必要とされ、その知識を使いこなしていかなければならない。また、それらの知識はお互いにリンクし合うことが多い。どのようなことでも新しい知識を学んでいくためには継続的に学習していくことと、何を学習しているのかという目的意識が重要になる。

IT業界のすべての仕事を網羅することはできないのでスマホのアプリやWebなどのシステムを作っていく仕事について見ていくことにしよう。

これがすべてではないが、システムを作っていく上で必要になる知識は図のように分類することができる。すべてを述べることはできないのでプログラミングに関わることを中心に話をしていくことにしよう。



IT知識の基本要素

プログラミングとは、特定のプログラミング言語を利用してゲームなどのプログラムを作ることだが、プログラミングム言語には様々なものがあり、それぞれに固有の特徴を持ち、用途も異なっている。

どのプログラミング言語を習得するにせよ、必要なのはプログラミング言語が用意している命令を理解することと、命令を正しく記述することである。”正しく”とは、想定していた動きをしてくれるかということであり、ゲームであればキャラクターが予め想定していた動きをしてくれないといけない。問題は、正しく動くプログラムを作るにはどうするかである。プログラミング言語が提供する命令はとても単純なものが多い。例えば、文字を画面に表示させるとか、数字を足したり引いたりといったものだ。プログラムを作るということは、これらの単純な命令を組み合わせることで複雑な動きをするゲームを作ったり、難しい事象を判断するAIのようなプログラムを作ことになる。このため、プログラムの始めから終わりまで単純な命令をどのような順番で記述すれば良いかを、きちんと把握して作っていかなければならない。

その能力を養っていくには、最初はとにかくたくさんのプログラムを読み取り、自身で書いて動かしてみることを繰り返し行っていくことだ。サッカーなどに例えてみれば、パスやシュートも何度も練習することで上手くなっていくのと同様である。時間が掛かることだが、書籍などのサンプルプログラムには、ひとつひとつが何を命令するのか解説している書籍なども多数あるので、しっかりと理解し、プログラムを書いて動かして結果を確かめることでプログラミングに慣れ親しんでいくことである。

さらに理解を深めていくためには、プログラムを別な表現方法に変換してみることである。この連載でも度々話をするとこになると思うが、別なものへの変換には図を利用する。



どれにも変換できるようになる

プログラムを図として表現する方法として昔から利用されているのがフローチャートである。

たくさんのプログラムを書いて慣れ親しむだけでなく、プログラムを別な表現方法に変換することができるようになれば、さらに理解を深めることになり、どの命令をどの順番で書いていくことで目的のプログラムを書いていくことができるかを頭の中で想像することができるようになる。フローチャートなどの図の書き方などの情報も、ネットや書籍があるので、それらを参考にするといい。さらに理解が深まれば普通の文書で書かれた課題をフローチャートに変換したり、プログラムに変換したりすることが頭の中で瞬時にできるようになる。これがITエンジニア的な頭の使い方ということになるのだ。

私はプログラミングとはまったく無縁な世界からIT業界に飛び込んだので、とにかくサンプルで提示されたプログラムを書いては動かしを繰り返しながら慣れ親しんでいった記憶がある。

今では笑い話になっているが、私の友人で、パソコンにプログラムを入力して動かすことを知らず、購入した書籍に載っているプログラムを半年間ノートにひたすら書いていて、ある時パソコンで入力して動かさないといけないことを教えられて呆然としていたという話がある。ただ、その友人はとにかく猛勉強し、今では誰もが知っている世界的なIT企業から仕事の依頼を受け活躍している。

初めてのことは何でも難しい。しかし諦めず、時間をかけてコツコツ努力することが重要であることを、友人と話をしていて改めて感じる。この能力を鍛えていくと、記憶する能力も刺激されるのか覚えるスピードがどんどん早くなっていくことを感じる。

ITの基礎となる知識を全般的に学ぶには、ITパスポートや基本情報処理試験などの資格が有効だ。

知識として理解すべき事柄から、フローチャートのように頭の使い方を鍛えることで身についた能力が問われる問題も出てくる。知識として学ぶものは参考書や関連書籍などを何度も読んで理解を深めていくことが重要になってくるが、パソコンなどで実際に動かしてみることが出来れば、より理解は深まるだろう。

学生時代に試験前に一夜漬けして臨んだ経験はないだろうか、それは単なる試験対策であり、知識としては身につかない。私の場合は通勤電車の中で毎日1ページだけ何度も読み返してノートに書き出すということを続けて、知識として吸収できるようにした。最初は1つの知識だが二日たち三日たちしていくうちに、色々な知識がついてくる。最初は点のような知識が、どんどん増えていくことで、それが線になり、やがて面になることで、1つ1つの知識は独立しているように見えて、実は関係しあっていることが多々あることに気が付く。この段階に来ると知識の吸収スピードは格段にあがる。私のとった方法は多少時間が掛かり、遠回りにはなるが、自分のペースで1つ1つをしっかり学んでいくことが出来る。

ITの知識に一夜漬けは通用しないし、近道もないことを覚えておいて欲しい。

結局は、地味でもしっかり努力を積み重ねた人が最後に笑うことになる。これを読んでいるあなたも自分のペースを作ってコツコツ頑張って自分流の学び方を創って欲しいと思う。

おそらくそれはあなたにとって一生の宝物になるだろうし、その経験が色々な場面で活きるのではないかと思う。

原稿:古川正寿(ふるかわ まさとし)

1964年4月3日生まれ。
株式会社フルネス 代表取締役CEO
https://www.fullness.co.jp/
【略歴】1997年、有限会社フルネスを設立。当初はフリーランスのSEとして、システム開発から技術コンサルティング、書籍執筆、雑誌への寄稿、セミナー活動など幅広く手がけていたが “現場任せの教育”に異議を唱え「忙しい日本のエンジニアに、もっと学びの場を」と、次第に教育研修をメイン事業に。
2003年、株式会社に組織変更。現在のメイン事業はIT研修とシステム開発。多数の有名大手企業に、幅広いジャンルの教育研修を展開。
特にSpring4、Go、Python等最新の技術についは注力し研修を行っている。

【会社紹介動画】https://youtu.be/jrajYySsMrY

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