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未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(2)活躍するにはITスキルとコミュニケーション能力が重要
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未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(2)
活躍するにはITスキルとコミュニケーション能力が重要

2018.12.17

 
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前回はIT業界の仕事について大まかに話をした。今回は業界で活躍していくにはどんなスキルが必要なのか。未来をどのように切り開いていくかを中心にする。

古川正寿

自分の理想となり尊敬できる人と
出会えるかという事も重要な要素

現在の自分を創っていくために不可欠で大変尊敬しているエンジニアの先輩が2人いた。私は2人からIT知識の面だけでなく社会人として必要な要素を数多く学ばせて頂いたと思っている。2人に共通するのはITの知識だけでなく、とても幅広い知識や見識を持っていることだ。仕事が終わって居酒屋などに行ってみんなで呑んでいるとき、当然ITテクノロジーや業界についての話もたくさんするのだが、哲学、宗教、歴史、経済など幅広い分野のことをよく知っているし、深い知識を有していることが話をしていてすぐに分かる。私も小さい頃から読書が好きで、かなり色々な分野の知識を持っているつもりでいたが、彼らの知識の広さと深さには驚かされることが多かった。私は2人に憧れ、”理想のエンジニア”というよりも”理想とする人間”として捉え、一層の努力をし始めたことを今でもはっきり覚えている。

スキルを身につけるための学習や訓練というのは大変重要になるが、自分の理想となり尊敬できる人と出会えるかという事もスキルアップするためのモテベーションとして重要な要素だと思う。あなたの周りに理想となり尊敬できる人はいるだろうか。年齢の上下などは関係無い、そのような人たちが身近にいたら、是非色々なことを学べる人間関係を創って頂きたい。今回のテーマにコミュニケーション能力を掲げているのだが、前向きな人間関係を創っていくことはコミュニケーション能力を向上させる、とても簡単な方法の1つだと思う。この業界で30年以上生きてきたが、素晴らしいエンジニアは、洋の東西を問わず、みんなコミュニケーション能力が高く、ITに限らず色々な分野の知識を豊富に持っていて、気さくで前向きに仕事を楽しんでいる。

知識や情報をいかに
参加メンバーと共有していくか

コミュニケーション能力は会話や人間関係だけでは無い。ITの仕事は多くの関係者と1つの仕事を役割分担して進めることが多い。その時に重要なのが知識や情報をいかに参加メンバーと共有していくかだ。会話は意思疎通にはとても有効な手段になるが、意思疎通だけでは仕事は進まない。どのようなシステムを創るのか、どのように創っていくのかを共有しなければ仕事は進まないし、会話だけではそれを理解し共有することができないケースが多い。なぜなら、情報量が膨大かつ複雑だからだ。

建築や機械の世界でもそうだが、目的を達成するための情報共有には設計図が用いられる。IT業界も同じで設計書によって参加メンバーと情報共有し、意思疎通するケースが多い。分かりやすく言えば図式化していくわけだ。ITの世界では設計書を「モデル」といい、設計書を作成することをモデリングという。モデリングする方法はテーマによって複数存在し、それを使い分けていく。表現する内容が異なるため、図式化するルールや図形や記号なども異なっている。モデリングの方法を理解し、与えられたテーマに対して正確にモデリング作業を行ってモデルを作成し参加メンバーと共有して仕事を進めていく。IT業界で求められるもう1つのコミュケーション能力は、言葉や文書で伝えられた課題をモデリング作業によって図式化し、多くの人たちと共有していく能力だ。一般的にシステムエンジニア(SE)と呼ばれる職種の人が担当することが多い。余談だが、システムエンジニアという言葉は日本で作られた造語であり、海外には存在しない言葉である。

基礎知識として
マスターすべき3つのテーマとは!?

話をスキルの方に変えていこう。特にこれからIT知識を学んで行くあなたにハッキリと言い切りたい。とにもかくにも基礎知識を徹底的に学んでマスターして欲しい。なぜなら、テクノロジーのすべては基礎の応用だからである。学校での勉強でも基礎の問題が解けなければ応用問題が解けないのと同じである。基礎知識が偏っている人は必ず伸び悩むことが多いし、さらなるスキルの向上を目指すことなく途中で挫折してしまう人も多い。その逆に基礎知識をしっかりマスターし、向上心のある人はどんどん伸びていき活躍していく。今回はシステムを創るエンジニアにテーマを絞ってスキルについて話していきたいと思うが、私の基礎知識として3つのキーワードをあげたいと思う。



1.ネットワーク

スマホなどの携帯端末は誰しもが普段使っているツールだが、クラウドなどの様々なシステムとネットワークで繋がることで、情報を発信したり取得したりすることができる。このため、ネットワークの知識は不可欠な基礎知識になる。私は年間延べ400人~500人の生徒(受講生)に様々な分野のITテクノロジーを教えているかが、プログラムを創ることを職業にしているエンジニアで、ネットワークの知識を有していないか、曖昧な知識しか持っていない人が多いことに驚かされる。

2. データベース

大量の情報を高速で検索でき、効率よく管理するための仕組みがデータベースである。ITの世界では情報管理にデータベースを利用することは常識になっているので、その仕組みや使い方を基礎知識としてしっかりマスターすることは大変重要になる。余談だが、今日用いられているネットワークは軍事技術として考案されたものであり、データベースは宇宙開発プロジェクトの中で考案されたものである。前回も述べたが、歴史的な背景からITを知っていくのも面白いと思う。プログラムを創るにはプログラミング言語を習得する必要がある。書店やネットを調べれば様々な種類のプログラミング言語があることが分かると思う。プログラミング言語を学ぶ事も重要なのだが、その前にアルゴリズムを徹底的に学んで欲しい。

3. アルゴリズム

アルゴリズムは一般的に「問題を解決するための方法や手順のこと」と紹介されている。プログラムは与えられた情報を適切に処理して答えを出すためにある。処理というところにアルゴリズムの知識が必要になってくるのだ。私は理系の人間ではなかったためIT知識を学習するときに最初に難しさを感じたのがアルゴリズムである。今でも文系卒でIT業界に入った人たちが最初に躓くのがアルゴリズムだ。

与えられた課題を解決のするための手順を数式のように考えいく必要があるので、頭をアルゴリズムに慣れさせるための訓練が必要になる。コツが掴めればどんどん理解することができるが、いつまでもコツが掴めず悩んでしまう人も多い。人間の脳には色々な能力があるが、あまり使っていない能力を向上させるためには時間と根気が必要なのだ。アルゴリズムに頭が慣れた状態でプログラミング言語を学ぶか、アルゴリズムに慣れない状態でプログラミング言語を学ぶかでは習得レベルがまったく異なってくる。是非、アルゴリズムにチャレンジしてからプログラミング言語を学んで欲しい。

原稿:古川正寿(ふるかわ まさとし)

1964年4月3日生まれ。
株式会社フルネス 代表取締役CEO
https://www.fullness.co.jp/
【略歴】1997年、有限会社フルネスを設立。当初はフリーランスのSEとして、システム開発から技術コンサルティング、書籍執筆、雑誌への寄稿、セミナー活動など幅広く手がけていたが “現場任せの教育”に異議を唱え「忙しい日本のエンジニアに、もっと学びの場を」と、次第に教育研修をメイン事業に。
2003年、株式会社に組織変更。現在のメイン事業はIT研修とシステム開発。多数の有名大手企業に、幅広いジャンルの教育研修を展開。
特にSpring4、Go、Python等最新の技術についは注力し研修を行っている。

【会社紹介動画】https://youtu.be/jrajYySsMrY

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