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未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(1)IT業界の仕事と必要な知識
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未経験からITエンジニアへの転職に役立つIT基礎知識(1)
IT業界の仕事と必要な知識

2018.11.09

 
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これから6回にわたり、IT業界への転職あるいはIT業界への就職を考えているであろう、あなたに向けてIT業界がどんな世界か、どんな職種があり、どのようにスキルを身につけ活躍してゆくべきかを伝えていく。この連載では33年間IT業界で働いてきた筆者の経験的な内容も多く含まれている。この連載の中であなたを「ワクワク」させたり、「考えさせたり」、「落ち込ませたり」と、いろいろな感情を経験して欲しいと思っている。

古川正寿

なぜあなたはIT業界に興味を持ったのか?

本題に入るにあたり、あなたにちょっと簡単な課題をお願いしようと思う。まず、なぜあなたはIT業界に興味を持ち仕事をしたみたいと思ったのだろう、そもそもの動機はなんだろう。

私の場合はデザイナーを目指していたとき、たまたまコンピュータグラフィックを紹介するテレビを観て、将来は鉛筆でデザイン画を描くのではなく、コンピュータグラフックを使う時代が必ず来ると直感したからだ。30数年前だから、今から思えばとても粗末なものだったが、若い私は大変興奮しワクワクしたことを覚えている。私はテレビを観て得た興奮のまま下調べもろくにせず、私を採用してくれる企業を探して就職した。入ってすぐに自分の想像と現実とのギャップに戸惑ったことを今でも鮮明に覚えている。

普通であれば嫌になってデザイナーの世界にUターンしそうだが、それは一度も無かった。なぜなら、最初に感じたギャップよりも数ヶ月後に感じたITの持つ可能性や奥深さ、面白さに魅了されてしまったからである。動機や思いを大事にして欲しいのは、様々な経験をして成長している自分を実感する機会を作って欲しいからだ。

変化や成長を実感できると、モチベーションがさらに上がって成長のスピードを上げることができる。

スマホやパソコン以外で
IT技術が使われているものは?

もう1つ、あなたが普段使っているスマホやパソコン以外でIT技術が使われていると思われるものをどれだけ知っているだろうか。普段の生活の中で使っているものや利用しているものを思い出してみて欲しい。外に出かけたらちょっとだけ注意深く周りを観察して見ることで世の中のあらゆるところでITが関わっていることが分かると思うし、IT無しでは私たちの生活は成り立たないことも感じ取れると思う。興味を持った業界なのだからその存在を広い視点で身近に感じて欲しいと思う。余裕があればITの歴史を調べてみてもいいと思う。歴史を紐解くと、どのような変化を遂げて今があるかがよく分かる。

初回はIT業界の職種や活躍していくために必要な知識などを掻い摘んで紹介していく。友人や家族など、身近にIT業界の人がいれば多少は聞いたことがある方もいると思うが、業界の仕事は大きく分けて次の2つの仕事に分類できる。「創る仕事」と「支える仕事」である。それぞれ全く異なる仕事ではなくお互いに交差し合い共通するとこも多い。

「創る」仕事とは?

これから「創る」をテーマに話を進めていくことにする。「ものづくり」という言葉は誰もがきいたことがあると思うが、特にソフトウェアに絞って話をしていくことにする。

あなたが使っているスマホのアプリやPCのアプリは誰かが様々な知識やノウハウを結集して作成したものだ。アプリのようなソフトウェアを創り出すにはかなり高度な知識やノウハウが要求される。ソフトウェアを創るにはプログラミング言語を使って目的の動きをするプログラムを作っていくことになる。それにはどのようなプログラムを創り出すべきかの指示情報が必要になる。



指示情報は一般的に設計書と呼ばれ、文書で書かれているケースもあれば図式化されるケースもある。アプリを創るためには指示情報を正しく理解し、それをプログラミング言語に変換していく必要がある。このため、ただプログラミング言語を習得しただけでは仕事をすることができない、設計書を正しく読み取ってプログラムに変換していく能力が求められる。

ただ設計書通りに動けば良いというものでも無い。アプリを利用してみて動きが遅くて使いづらいとか、画面が分かりづらくて使い難いと誰も利用してくれないので、見た目やスピードにも考慮する必要がある。アプリは創ったら終わりというものではない。利用者の要望など様々な情報を集めてプログラムを改善しバージョンアップしていく。規模の大きなシステムではバージョンアップ作業は数十年という単位で続くのだ。

適切にバージョンアップしてプログラムを進化させていくのもエンジニアの重要な仕事になる。適切にバージョンアップさせていくには書かれているプログラムが分かりやすくて直しやすくなっている必要がある。汚い字で殴り書きされたメモやノートは誰も見たくないし、読み取るのに時間がかかる経験は誰もがしていると思うが、それと同じである。

これは私の経験的な持論だが、アプリを創る仕事をしたいと考えているのであれば、プログラミング言語を学びながら、文書や図を読み取ることも学んで欲しいと思う。一般的に「アルゴリズム」と呼ばれたりしている。書籍もあるしネットの情報もある。「アルゴリズム」を学ぶと「論理的な思考力」の向上につながる。ITエンジニアに求められる能力の1つに「思考力」をあげておく。学校の教育では「記憶力」の訓練は多分にしているが、「思考力」の訓練が少ない気がする。是非、アルゴリズムを学んで欲しい。

原稿:古川正寿(ふるかわ まさとし)

1964年4月3日生まれ。
株式会社フルネス 代表取締役CEO
https://www.fullness.co.jp/
【略歴】1997年、有限会社フルネスを設立。当初はフリーランスのSEとして、システム開発から技術コンサルティング、書籍執筆、雑誌への寄稿、セミナー活動など幅広く手がけていたが “現場任せの教育”に異議を唱え「忙しい日本のエンジニアに、もっと学びの場を」と、次第に教育研修をメイン事業に。
2003年、株式会社に組織変更。現在のメイン事業はIT研修とシステム開発。多数の有名大手企業に、幅広いジャンルの教育研修を展開。特にSpring4、Go、Python等最新の技術についは注力し研修を行っている。

【フルネス紹介動画】https://youtu.be/jrajYySsMrY

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