ITエンジニアのための勉強会・イベントレポート情報メディア

「超高速開発ツール」が普及へ 、ITエンジニアの過重労働減少の切り札に!?
trend

「超高速開発ツール」が普及へ 、ITエンジニアの過重労働減少の切り札に!?

2018.10.16

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

少子高齢化による人手不足への対策として、さまざまな業種業界で、ロボットやAI導入が注目されています。慢性的な人材不足で悩むIT業界でも、開発工数を削減するソリューションとして「超高速開発ツール」が徐々に普及しはじめています。

Misa

開発工数を大幅削減する
「超高速開発ツール」とは

開発現場が抱える課題への解決策として、「超高速開発ツール」が注目されています。超高速開発ツールとは、業務アプリケーションの開発工数を短縮する開発支援ツールや開発手法のことをいいます。当初はソースコードの自動生成を中心とする単一機能が主流でしたが、最近では、プログラム自動生成はもちろん、テストケースの自動作成および自動実行、業務要件から設計を自動生成する機能やバッチ処理の高速化など、開発工程全般を支援する超高速開発ツールも登場しています。

超高速開発ツールの特徴のひとつは、必要最小限の情報入力を起点とする一元管理です。一元管理によって情報の整合性が保たれ、さらに仕様変更などが発生した場合にも関連する情報を一括で修正できるので、ドキュメント作成にかかる労力を大幅に軽減できます。

超高速開発ツール選定のポイントと主な機能

「超高速開発ツールを導入すれば、どんな現場も簡単に工数を削減できる」とは限りません。超高速開発ツールが提供する機能は、あくまで開発者の作業支援であり、全工程を自動化するものではないからです。類似した環境に導入しても、利用者の意識や使い方によって導入効果に差異が出る可能性もあります。安価なソリューションではありませんので、マッチしない製品を選択した場合の損失は大きくなります。選定に失敗しないための留意点と、超高速開発ツールでできることを確認しておきましょう。

<超高速ツールを選定する際の留意点>
(1) 現状の課題をきちんと把握し、導入の目的を明確にしておく。
省力化したい工程、作業など改善したい点について優先順位をつけておく。
(2) 投資効果を判断するための指標を設定する。
工数の削減目標、収益目標などを試算しておく。
(3) 現状のリソースや開発環境を標準化しておく。
属人的な仕様をなくし、社内で統一する。導入するツールにあわせるのも可。
(4) 自社の要件を満たす超高速開発ツールを選択する。
機能の多さではなく、(1)の課題解決を実現できる機能を優先する。
(5) 費用対効果(導入後の投資効果)で選択する。
低価格でも効果がなければ購入費用はムダになる。価格の比較ではなく、(2)の指標をもとにして、費用対効果を比較検討する。

<超高速ツールの主な機能>
●仕様管理
業務仕様をデータベースやリポジトリに格納して一元管理しての、変更管理・世代管理・履歴管理など。仕様変更時の一括修正なども。
●ソースコードの生成
ソースコードの生成には2つのタイプがあります。
①コード自動生成型
業務仕様情報に基づき、システムの設計からソースコードを自動生成。
②実行エンジン型(※ツール独自)
アプリケーションのメタデータ情報から実行エンジンで生成。
●テストの自動化
テストケース設計から実施、テスト結果の精査を自動実行。
●ドキュメント作成
データベースやリポジトリで管理する情報からドキュメントを自動生成。
要件定義書、仕様書、設計書、テスト仕様書などの成果物にも対応。

超高速開発ツールでITエンジニアの価値は変わるか

超高速開発ツールの導入で開発工数が削減され、エンジニアの過重労働が減少することが期待できます。品質と生産性を向上させる超高速開発ツールの普及は、慢性的な人手不足で苦しんできたIT業界の既定路線となるかもしれません。

その一方で、OA化やシステム導入が事務職の人員削減を促進したのと同じ状況を、超高速開発ツールがITエンジニアにもたらす可能性も否定できません。これからのITエンジニアは、超高速開発ツールでは対応できない高度なナレッジや、より付加価値の高い業務への対応が求められるようになっていくのではないでしょうか。

原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

「超高速開発ツール」が普及へ 、ITエンジニアの過重労働減少の切り札に!?

この記事はどうでしたか?

おすすめの記事

キャリアを考える

BACK TO TOP ∧

FOLLOW