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AIの専門家の不足が深刻!文系出身エンジニアにもチャンスが
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AIの専門家の不足が深刻!文系出身エンジニアにもチャンスが

2018.07.24

 
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AI(人工知能)は幾度かの冬の時代を乗り越え、2006年頃から「第3次AIブーム」を迎えています。しかし、AI活用が本格化するにつれ、AIを扱うスキルをもった人材の不足がグローバル規模で深刻化しているといわれています。

Misa

注目のAI(人工知能)を扱う人材が不足している

「第3次AIブーム」と言われる昨今、AIの実用化が急速に進んだ背景には、機械学習やディープラーニング(深層学習)の登場があります。

「第2次AIブーム」は人間の作業でAIに知識を教えこむ手法がネックとなり、終えんを迎えましたが、その後のインターネットやスマートデバイスの普及でデータ流通量が急激に増加し、これらを背景に「機械学習」の時代が幕を開けました。AI自身が知識を習得する機械学習とディープラーニングにより、AIは飛躍的ともいえる進化を遂げたのです。

しかし、肝心のAIを扱える人材はまだまだ圧倒的に少なく、AI技術の先駆的存在であるGoogle、Amazonは自社が抱えるAI人材を顧客に貸し出すサービスを行っているほどです。狙いは、AI普及による自社ビジネスの拡大であり、両社とも、自社のクラウド・サービスに機械学習機能を組み入れています。マイクロソフトのクラウド・サービス「Azure」でも機械学習のライブラリ「Gluon」が提供されています。

さほど遠くない将来、どのようなシステムにも機械学習が組み込まれるのが当然になる日が来るかもしれません。

将来的にグローバルで不足するAI人材は、70万人とも80万人ともいわれます。AI人材数の調査ではアメリカが断然多く、アメリカと優位を競う中国が追いかけ、この2ヵ国を中心に、世界規模で熾烈な人材獲得競争が繰り広げられています。日本は9位に甘んじており、残念ながら、AI人材の確保と育成については後塵を拝しているといえるでしょう。

日本国内のAI人材の実態とAI人材育成の制度

さらに、日本国内で求められるAI人材が2020年には4万8,000人不足するという調査結果もあり、国としてもAI人材の育成が急務となっています。東京オリンピックに向けた社会インフラの整備や、少子化による人手不足をAIの利活用で補おうとする取り組み、AI導入で競争力を維持しようとする企業など、各分野におけるAI導入の需要が高まっており、対応しきれない事態が起こりつつあるのです。

こうした状況を受け、政府や関連団体がAI人材育成への取り組みを始めています。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2017年からの3年間で2億円あまりの予算を投じ、AIの即戦力人材を育成する特別講座「AIデータフロンティアコース」を、大阪大学(吹田キャンパス)と東京大学(本郷キャンパス)に開設しています。これは、電機や機械などの製造業を中心に250人以上のAI人材育成を目標としています。さらに2025年までに年間数万人規模でAI人材を育成する取り組みが明記された「統合イノベーション戦略」が2018年6月に閣議決定されています。

また、2018年4月に公開された「AI人材育成について」では、大学生・大学院への教育、小・中・高校でのデータサイエンスやプログラミング教育などと並び、リカレント教育(社会人の学び直し)が重視されています。

文系出身のエンジニアにもチャンスはある

今後、ますます各分野でAI人材の求人が本格化していくことを見据えて、国策としてAI人材を育成する環境が整えられつつあります。

AI人材を育成しようとする企業が活用できる助成金や、経済産業省と厚生労働省が認定する講座の受講費用について、最大7割(上限は年間56万円)まで補助される「第四次産業革命スキル習得講座認定制度(通称:Reスキル講座)」という給付金があります。この制度では現役技術者向けの実践的な講座が認定されています。AI人材へのキャリアップをめざす方にはまさにチャンス到来です。

文系出身者でもAI人材への転換は可能といわれています。こうした制度を活用して、AI人材へのキャリアチェンジに挑戦してみるのはいかがでしょうか。

原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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