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ITのスペシャリスト「ハッカー」、クラッカーとの違いや働き方
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ITのスペシャリスト「ハッカー」、クラッカーとの違いや働き方

2018.03.22

 
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映画やコミックでハッカーと呼ばれる技術者が活躍する一方、ハッカーによる不正アクセスや金融詐欺などのサイバー犯罪の報道もされています。正義の味方か、犯罪者か?高いレベルの知識とスキルをもったITスペシャリスト「ハッカー」についてご紹介します。

Misa

正しく理解されていないハッカーという呼称

たとえば、あまりITに縁のない高齢の方や子供たちに「ハッカーってどんなヒト?」という質問をしてみます。すると「他人のコンピュータに侵入する人」とか「ものすごくコンピュータに強い人」という答えが返ってくるのではないでしょうか。そして、その答えが細部はともかく、おおむね正解に近いことも予想できます。では、この質問を「システムエンジニア」に変えたらどうでしょう?「システムの設計や開発をする人」という答えが返ってくることは、残念ながら少ないと思われます。
ハッカーは、より身近な存在であるシステムエンジニア以上に認知度が高いのですが、映画やコミックの影響で、最上級のハッカーが「ウィザード」と呼ばれることを知っている人は意外にいても、職業としてのハッカーや「クラッカー」との違いを正しく理解している人は少ないのではないでしょうか。

ハッカー本来の意味、クラッカーとの違いとは

ハッカーは、ほかのIT系職種と同じように、日本工業規格(JIS X 0001-1994)によって情報処理用語として、以下のように定義されています。

01.07.03  (1)ハッカー 高度の技術をもった計算機のマニア。
01.07.04  (2)ハッカー 高度の技術をもった計算機のマニアであって,知識と手段を駆使


して,保護された資源に権限をもたずにアクセスする人

本来、ハッカー (hacker)とは、非常に高いレベルのコンピュータやネットワークの知識を持ち、常人にはできない技術的な課題をクリアする人をさす言葉でしたが、マスメディアでは好奇心や興味本位で機密情報にアクセスしたり、悪意ある侵入行為を行ったりする犯罪者の呼称として使用され、広く定着しています。不正アクセスや破壊行為を伴う犯罪者を「クラッカー(cracker)」と呼ぶことが提案されましたが、あまり浸透していないようです。ハッカーは高度な知識や技術を持つ人に限定して使われる呼称ですが、クラッカーは不正行為を行う者全般を意味し、必ずしも高度な知識や技術を持っている者とは限定されません。
最近では、善意のハッカーは「ホワイトハッカー」「エシカルハッカー」などと呼ばれています。善意のハッカーの多くは、主に企業や公的機関のセキュリティ担当、警察のサイバーポリスなどの職種で活躍しています。増加するサイバー犯罪に対応するため、日本でもハッカーは職種として定着しつつあり、警察や警備会社はもちろん、セキュリティ担当としてハッカーを求める企業が増え、注目されています。

ハッカーを目指すには

職種としてのハッカーは、悪意あるハッキングを阻止することが主な役割です。あらゆる方向からの攻撃に対処するためには、コンピュータ全般すなわち、ハードウェア、プログラム、ネットワークなどの垣根のない知識と技術、それらを生かす創造性や発想力が必要です。セキュリティ人材の需要を受け、日本でもハッカーを養成する講座(EC-Councilセキュリティエンジニア養成講座)が開催されています。この講座は厚生労働省の人材開発支援助成金(旧 キャリア形成促進助成金)の対象になっています。

・認定ネットワークディフェンダー(Certified Network Defender:CND) 3日間/398,000円
予測可能な防御スキル、事後対応の方法、インシデントに対する遡及的対応の3つの観点からネットワークセキュリティ技術者を育成する。

・認定ホワイトハッカー(Certified Ethical Hacker:CHE) 5日間/498,000円
サイバー攻撃を実践的に学習し、サイバー攻撃に対抗できる人材を育成する。

ハッキング技術やハッカーになるための勉強法を紹介する書籍も多数出版されています。興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。

原稿: Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。

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