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世界の億万長者トップ100人、はじめの一歩は?
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世界の億万長者トップ100人、はじめの一歩は?

2018.01.25

 
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億万長者になる方法というと「相続」、「起業の成功」、「株式投資・不動産投資」等々、その資産は「運」と「成功」の結果とつい決め込んでしまいます。ところが、世界の富豪トップ100人のキャリアのスタートを調べてみると、最も多いのは「会社員」です。普通の人たちと同じように普通の仕事に就き、しかしそこから大きな成功へのキャリアアップを果たしています。

山下洋一

会社員から億万長者に

億万長者はどのようにしてお金持ちになったのでしょうか?

FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は20代の時に「最年少の億万長者」として話題になりました。同氏は大学時代に開発したソーシャルネットワーキングサービスの大成功によって、若くして巨万の富を得ました。そして昨年、ティーンエイジャーの億万長者がノルウェーで誕生していたことが明らかになりました。アレクサンドラ・アンデルセン氏です。ノルウェーでは未成年でも家族経営の事業に関わることができ、財産も譲渡されます。事業への関わりが公表された昨年時点でアンデルセン氏は19歳でしたが、実際に財産譲渡を受けた年齢は10歳だったそうです。

億万長者への道として、何代にもわたる成功の積み重ねの相続、または起業の成功、不動産投資や株式投資などが考えられます。裕福な家庭に生まれたり、リスクを取って勝負して大きな成功をつかむなど、莫大な富を得るには“運”が不可欠と考えるのが一般的ではないでしょうか。普通の会社員には縁遠い成功と思うかもしれません。ところが、現在の世界の大富豪の上位100人で最も多いのは「会社員」出身なのです。

億万長者がキャリアをスタートさせた仕事は?

リクルート会社の英Aaron Wallisが世界の富豪トップ100人の最初のキャリアを分析したレポート「億万長者を生み出すのは? 億万長者の最初のステップ」を公開しました。世界のトップ100になると資産の規模が桁違いで、100人で世界の富の1.3%を保有しています。

そのキャリアを「相続/家族所有」から得た人は17%。残る83%のうち「起業」でキャリアをスタートさせた人が30%。そして「会社員」が53%で最大でした。普通にキャリアをスタートさせて、億万長者に達した成功者が過半数です。

億万長者は特別な存在というイメージが強いものの、世界の富豪トップ100の53%が元「会社員」です(出典:Aaron Wallis)。

レポートはさらに会社員からスタートした53人の最初の職種を調べています。そのトップ5の内訳は以下の通りです。

  • 1. 営業(10人)
  • 2. 株式トレーダー(9人)
  • 3. ソフトウェア開発者(5人)
  • 3. エンジニア(5人)
  • 5. アナリスト(4人)

また、トップ100人のうち学位取得者は75人。専攻のトップ5は以下の通りです。

  • 1. エンジニアリング
  • 2. ビジネス
  • 3. 金融・経済
  • 4. 法律
  • 5. コンピュータ科学

大学に進んで学んだ知識は武器であり、エンジニアリングが成功の近道という傾向が読み取れます。でも、意外性と共に目立つのは「会社員」出身と「営業」出身の二つが一位になっていることです。

早く学び、早く成長する

この分析から浮き彫りになるのは、学んで成長することの重要性です。一代で億万長者になった人たちは、米国で「セルフ・メイド・ビリオネア(self-made billionaires)」と呼ばれています。エンターテインメント企業2929 EntertainmentやNBAのダラス・マーベリックスのオーナーであるマーク・キューバン氏は、セルフ・メイド・ビリオネアを実現する方法として次のようにアドバイスしています。

「あなたの趣味、興味、熱意を持っていることが何であれ、自分が本当に好きなものを見つけること、そしてそれをサポートするビジネスで仕事を得ることだ」

その仕事は、エンジニアかもしれないし、セールスマン、または銀行マンかもしれません。また、それは自分が求める完璧な仕事ではないかもしれません。むしろ、その可能性の方が高いでしょう。でも、誰もが社会に出る過程でビジネスを学ばなければなりません。自分の能力を開花させられるように、能力を伸ばしていくキャリアプランを早い段階で持つことが、将来、自分の好きな分野で成功する礎になります。大学も、そうした学びの機会を与えてくれます。しかし、実社会でビジネスを体験し、自分で稼いで、失敗もしながら学ぶことが人の成長を加速させると明言しています。

世界の富豪トップ100人の中で、会社員からキャリアをスタートさせた53人が最初に就いた職。「営業」が最多で10人(データ:Aaron Wallis)。

Aaron Wallisのレポートでは、営業マンが多いことについて、キャリアの早い時期にビジネスの仕組みを知る経験、ビジネス契約をまとめる交渉術やコミュニケーション能力を身に付けることが、将来に大きな契約やプロジェクトを成功させる能力につながると指摘しています。ビジネスや社会を学ぶという考え方でキャリアをスタートさせるのが重要なのは、ビジネスパーソンはもちろん、エンジニアも例外ではありません。トップ100の29位であるジョージ・ソロス氏は、若い頃に玩具やギフトを売り歩く卸売業のセールスマンを体験してから投資家/投機家に転身しました。IT企業Dellの創業者であるマイケル・デル氏も、同氏は学生起業で知られますが、創業資金を貯める過程で新聞の電話販売員を体験しています。

億万長者の持つ資産の数字を見ると、つい「お金持ち」というフィルターで見てしまいます。でも、その多くは普通の人たちと同じようにキャリアをスタートさせています。違いがあるとしたら、同じ仕事から何を学び、そして成長につなげられるかです。

原稿:山下洋一
サブカルチャーとテクノロジーの交差点に軸足を置いて、人や会社、文化、時事問題など幅広く取材しています。シリコンバレーで暮らし始めて10数年。PC産業の街がウェブ・ITの一大拠点に姿を変えるのを目の当たりにしてきました。ダイナミズムと人の面白さに魅了されて、このカリフォルニアの田舎街から離れられずにいます。

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