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Adobeの「Flash」が2020年にサポート終了を発表〜果たしてきた役割とFlashに変わるものとは?〜
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Adobeの「Flash」が2020年にサポート終了を発表
〜果たしてきた役割とFlashに変わるものとは?〜

2017.11.28

 
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米Adobe Systemsが2020年末に「Flash 」の開発を中止すると発表しました。Flashは1996年に登場し、Webブラウザ上で動くさまざまなコンテンツが開発されてきましたが、その技術も24年の生涯を閉じることになります。
本記事ではFlashが果たしてきた役割やFlashに変わるものについて解説していきます。

ヤマタカ

Flashとは

ここでは、簡単にFlashについておさらいしておきましょう。
Adobe Flash(アドビ・フラッシュ)は画像や音声を使用したコンテンツを作成するための規格で、1996年にMacromedia Flash(マクロメディア・フラッシュ)としてリリースされたのが始まりです。
その後バージョンアップを重ねて、Flashを再生できるWebブラウザ用のプラグインであるFlash Player(フラッシュ・プレイヤー)の普及に伴いFlashの需要も伸びていきました。Flashは直感的で分かりやすいインターフェースが特徴で動画やゲームの開発、バナー広告などWebブラウザのさまざまな場面で使われてきました。

Flashが果たしてきた役割は多大であり、2000年代には普及率が100%となりました。インタラクティブで軽量なコンテンツやアニメーションを簡単に作れるFlashは、あらゆる企業やサイトで採用され、開発者やデザイナーによって様々なコンテンツが作られました。

Adobe「Flash」を2020年末に終了を発表

Adobe Systemsが2017年7月25日に発表した内容では、Flash Playerのアップデートや配布を2020年末には中止するとしています。

理由としてFlashのプラグインはセキュリティ上の問題も多く、その脆弱性の故にたびたびマルウェアの発生やハッカーの攻撃対象になることやFlashに置き換わる技術の登場などが挙げられます。

そのような問題もありAppleの故スティーブ・ジョブズ氏は2010年に既にFlashのセキュリティの脆弱さやメモリを大量に消費することからiPhoneではFlashをサポートしていません。これはFlashを批判した2010年の公開書簡「Thoughts on Flash」が有名です。
https://www.apple.com/hotnews/thoughts-on-flash/

Androidも2012年からFlashを組み込むことを中止していますし、Googleでは2015年9月よりFlashの広告を自動的にブロックし、再生するにはクリックしてユーザーに判断を委ねるようになりました。
FirefoxもFlashの要素をブロックし始めており、IE(Internet Explorer)も2019年にはFlashを無効にするとしています。
また、最近のブラウザでは標準でFlashの機能が盛り込んでいるため、必ずしもFlashのプラグインを必要とはしていませんでした。

Flashに変わるものとは

2020年のFlashサポート終了後は、Web上のインタラクティブコンテンツのプラットフォームは「HTML5」やブラウザ上で3次元コンピュータグラフィックスが表示できる「WebGL」、ブラウザ上で動的アプリケーションが開発できる「WebAssembly」などに移行することになります。
これらの新しいプラットフォームに移植するよう、大手テック系企業であるApple、Google、Microsoft、Facebook、Mozillaなどと協力してFlashを使用している企業に別の規格へ移行するよう推奨しています。
また、AdobeもHTML5やWebAssemblyなどWeb開発のためのツールとして「Animate CC」「Premiere Pro CC」などを開発者やデザイナー向けに提供を続けて、引き続き関与をする意向を示しています

まとめ

Webブラウザ上のコンテンツ開発の役割を担っていたAdobeのFlashですが、Flashに替わる新技術の登場やセキュリティ上の問題から、2020年にはついにその24年の生涯に幕を閉じることになります。
FlashはWebブラウザ上でインタラクティブなコンテンツが制作できることから、表現の幅が広がり企業や開発者の圧倒的な指示を得ました。
続々と新技術が登場し、古いものが新しいものに置き換えられることはよくあることですが、Flashに思い入れの深い開発者の方もたくさんいるのではないでしょうか?
Adobeは今後もWebコンテンツ制作のためのサポートはしていくとのことですので、今後も動向を見守っていきたいものです。

原稿: ヤマタカ
フリーランスエンジニア。ITに関わるさまざまなコンテンツの企画・制作も行う。 ITに関してはノウハウ系、ライフハック系、トレンド系など、幅広い分野の制作実績を持つ。

Adobeの「Flash」が2020年にサポート終了を発表〜果たしてきた役割とFlashに変わるものとは?〜

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