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次世代通信技術5Gとは?そのメリット・デメリットを紹介
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次世代通信技術5Gとは?そのメリット・デメリットを紹介

2017.07.18

 
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次世代の通信技術である5Gは、現行の通信規格であるLTEよりも超高速で大容量通信が可能です。日本でも実用化に向けて開発・研究が進められており、実現されれば私たちの生活を変えるほど、大きな可能性を秘めていると言えます。
ここでは、5Gの概要や実現するための要件、メリット・デメリットについて解説していきます。

ヤマタカ

5Gとは

5G(5th Generation)は第5世代移動通信システムと呼ばれており、LTEやLTE-Advanced(4G)の次世代規格に位置づけられています。
最高速度は10Gbps(ギガビット毎秒)以上の通信速度で、現行の規格であるLTEの約1,000倍に達すると言われています。
5Gは今後確実に普及していくIoT(モノのインターネット)に最適化された通信で、エンドツーエンドで1ミリ秒の低遅延、99.999%の高い信頼性を目標としています。
2017年中の仕様策定に向けて進行中であり、日本ではNTTドコモが2020年までに、サービスを提供するために研究及び実証実験が続けられており、ソフトバンクも「5G Project」によるMassive MIMOなどの技術を提供するための取り組みが行われています。

5Gの要件

5Gの普及に向けて、研究が進められているNTTドコモでは、5Gに求められる要件として、「高速化」「大容量化」「大量の端末への同時接続」「低遅延化・高信頼性」「低コスト化・省電力化」を目標としています。

出典:NTTドコモ:https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/tech/5g/5g01/02/02.html

現在提供されている通信規格であるLTE(※)やLTE-Advanced(4G)より、高速であることはもちろんですが、超高速化するだけではなく、どのような場所でも高速な通信速度が可能であることを挙げています。そのため、災害時などの超多数端末への同時接続時にも通信が途切れないように対応する必要もあります。
また、スマートフォンやIoT機器の普及に伴う通信トラフィックの増加や、移動通信システムに対応するため、通信の大容量化も図られています。

低コスト化・省電力化は、今後のIoTの普及に向けて大きな課題であり、大量の端末からの同時接続へ対応する必要があるため、実現が求められています。
わずかな通信の遅延が、重大な事故を引き起こす可能性もある自動運転技術や機器の自動制御を実現するためには低遅延化・高信頼性も欠かせません。

(※ LTEとは、Long Term Evolutionの略称で、無線通信技術の一つ。LTEは第3世代携帯電話のデータ通信を高度に発展させた技術で、次世代の通信規格であるIMT-Advancedに至る手前の無線通信技術であることから3.9Gとも位置付けられていたが、ITU (国際電気通信連合)が2010年12月にLTEなどを一般的に4Gと呼称することについて認めたため、欧米をはじめとした各国の通信事業者はLTEのサービス名称として4Gの用語を用いている。(出典:KDDI) )

5Gのメリット・デメリット

5Gのメリット

  • 1.5Gの次世代高速通信により、従来のLTEの1,000倍の通信速度に達するため、4K/8Kなどの高画質な動画配信や、インターネットの閲覧が今よりも快適になります。
  • 2.通信の大容量化により、通信トラフィックの増大に伴う遅延やネットワーク障害に対応し、通信コストも削減できます。
  • 3.多接続性により現行の規格より同時接続可能な端末数が100倍になります。そのため、人が多く集まる場所でも快適に通信できるようになり、今後普及するIoT(モノのインターネット)にも対応可能です。
  • 4.低遅延化・高信頼性により自動運転の精度が向上し、遠隔治療・遠隔手術などが可能になります。

5Gのデメリット

  • 1.5Gの高速通信により、インターネットに接続する端末が今後も増えれば、その分セキュリティやプライバシーのリスクも高まります。2017年には「BrickerBot」と呼ばれるIoT機器を破壊するマルウェアが猛威を奮っており、対策が求められています。
  • 2.5Gは未だ世界標準規格が定まっておらず、2020年のサービス開始に間に合わない場合もあります。
  • 3.古い端末は5Gに対応できない可能性があり、5Gの恩恵を受けるには、端末を買い換える必要性が出てくるおそれがあります。
  • 4.現行の規格でも問題なく通信は可能であること、また5Gの認知度はまだまだ低く、普及には時間を要する可能性もあります。

まとめ

ここでは5Gの特徴や必要な要件、メリットやデメリットについて紹介しました。5Gを実現するにはまだまだ課題が多いと言えます。しかし、5Gによる超高速通信や大容量化が実現されれば、私達の生活はより利便性を増し、大きなインパクトを与えることは間違いありません。

原稿: ヤマタカ
フリーランスエンジニア。ITに関わるさまざまなコンテンツの企画・制作も行う。 ITに関してはノウハウ系、ライフハック系、トレンド系など、幅広い分野の制作実績を持つ。

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