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勉強会に行ってみた!第52回「大手を辞めた後の、“キャリアアップ”の事実」
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勉強会に行ってみた!第52回
「大手を辞めた後の、“キャリアアップ”の事実」

2017.07.19

 
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大企業とベンチャー企業の両方で働いたことのある人たちが、それぞれのメリットとデメリットを話すという勉強会。大手を辞めてベンチャーに行く、という話はたまに聞きますがその後のリアルはどうなのか? いろいろ気になります。

三土たつお

会場は渋谷にある朝日新聞メディアラボ渋谷分室。

アーバンリサーチストアが入っているビルの4階です。さすがに渋谷だとビル自体がおしゃれな感じがしますね。

会場は満員。勉強会を主催したサムライトが朝日新聞のグループ会社である関係で、この会場になったようです。

登壇するのはこちらの4名

大久保徳彦さん
Crevo株式会社 経営企画部 ゼネラルマネージャー
DeNAでの長期インターン、ソフトバンクを経て現職。社内の財務経理や人事を統括。

佐々木正将さん
株式会社スペースマーケット コーポレート部 部長
上場企業2社で財務・人事を担当した後、ベンチャーを経て現職。

椎葉育美さん
株式会社モンスター・ラボ 人事部長兼ブランディング統括
グローバルCCO
在外の日本大使館、外資系ホテルで広報を担当したのち現職。

池戸聡さん
サムライト株式会社代表取締役
セプテーニでマネージャーを務めたのち退職、世界一周などの充電期間を経て現在の会社の立ち上げメンバーとして参画。

司会は同じくサムライトの取締役、大石雅彦さんです。

「ベンチャー企業、面白い!」ってなる瞬間は?

イベントは、司会の大石さんがいくつかの質問をして、登壇者がそれに順番に答えるという形で進められました。

まず最初の質問ですが、ベンチャー企業が面白いと思う瞬間はどんなときでしょうか?

やりたい事が簡単にできるということですね。例えば創立記念日に、11国籍の社員分、11種の恵方巻きを用意してバースデイカードも作りました。そういう事は大きな会社ではかなり大変だと思う。前職が役所だったので制約が多かったので、やりたい時にやりたい事ができるのは楽しいですね。

初めてお客様から売上を立てられた時。自分たちのプロダクトが認められて報酬を得た瞬間というのがテンションがあがりました。ただ今思うと30万くらい価値のあるものを3万くらいで提供していたので、それは受け入れられるわ!という話でもあるのですが(笑)。

他の二人も、主に組織が小さいということによるメリットを答えていました。

ベンチャー企業での一番の失敗は?

次の質問ですが、ベンチャー企業の中で会社としての失敗や、自分の仕事でのミスとかの体験談を教えてください。

うちの会社は経理の担当者がいなくて、日々の銀行振込などは私がやっていたりするのですが、給与の振込日にバタバタしてしまって3時までに銀行にいけず給料日に給与が振り込まれない、みたいな事をやってしまった事があります。社員の皆さんに謝って許してもらったんですけど、ちっちゃい規模のスタートアップだとそういったバックオフィスの面とかが整っていなかったりするので、大企業にいるとまさか、というような事が普通に起きたりします。

前の会社であったことですが、社長と社員の間に溝があるなと感じた時にそこでちょっとうやむやにしちゃって、私はあまり手出ししなかったんですけど、退職につながってしまうということがあった。やっぱりちょっとおかしいなと思ったらミドルマネージメントとしてはすぐに手を出してアクションすることが特にベンチャーでは求められるのかなという風に思います。

ミドルマネージメントってなにかなと思ったら中間管理職のことなんですね!なんかかっこいいのでそのうち使おうと思いました。

ここまでの話を聞いて、会場からなにか質問はありますか?

会場:率直に伺いたいのですが、収入は大企業にいるときと比べてどうですか?

他の登壇者とも話したんですが、全員下がったみたいです。私のケースだと数百万単位で下がってます。でもやりがいのほうが上回ると思っています。ストックオプションで取り戻すということを思ったりしています。

(ベンチャーに行くと収入下がる、について)補足したいんですが、会社がどれだけ利益を出しているかのフェーズによっても、収入は何百万円と違うと思います。

大企業とベンチャー企業の違いは?

続いては、活躍する人材の違いの話になりました。

大企業とベンチャー企業で、活躍する人材の違いはありますか?

空気の読めない奴が活躍します。大企業だと社内の政治とか協調性とかのストッパーがありますが、ベンチャーだとそんなこと関係なしに突破していく力が強烈な価値になります。

そんなに変わらないと思います。わたしの会社のメンバーが大企業で活躍できないとは思わないし、大企業で活躍していなかった人を採用したいとも思わない。ただ、大企業の場合は学歴や性別、国籍によって活躍の場を与えられないようなこともあるので、そのような人たちがうちの会社で活躍している例はあります。

ベンチャーのほうが、純粋に業務に対する能力をみて採用されることが多いようですね。

どうしてベンチャーに転職しようと思ったのか?

大企業からベンチャー企業に転職するにあたって考えたこと、動機を教えてください。

今までに7社経験しています。20代の頃はスキルを磨くことを重視していました。会社に残ったほうがスキルが伸びるか、出たほうが伸びるか。後者だと思った瞬間に転職しました。

世の中のためになるサービスを作りたい。たとえば以前いたソフトバンクでの仕事は、月額8,000円の利用料だとして、8,200円使ってもらう方法を考えるようなものだった。大企業だとどうしても既存のベースのうえで効率をあげるみたいになる。個人レベルでもうちょっと世の中のためになる仕事があるんじゃないかと思った。

キャリアアップの軸は?

会場からの事前アンケートで多かった質問が、キャリアップの軸です。個人的に大事だと思う軸について教えてもらえないでしょうか。

10年後とかに自分がどうなっていたいかという姿を持つ、というのが大事かなと思います。私の場合は経営に近い立場になりたかった。前職の大企業では十年単位の時間がかかると思ったので、転職のきっかけになりました。

キャリアは掛け合わせだと思っています。たとえば財務だけで勝負するとなると世の中には40年選手とかがいて、勝てない。でも営業が得意な財務、となると一気にマーケットが狭まる。キャリアの掛け合わせを自分の強みとして勝負したほうがいいですね。

まとめ

大企業とベンチャー企業のメリットとデメリットという話でした。ベンチャーでの活躍を期して大企業をやめた後のリアルはどうなのか?
話を聞いて思ったのは、大企業かベンチャーか、ではないということです。自分のやりたいことは何なのか、それを実現するために最適な場所が、今日登壇された方にとってはベンチャーだったんですね。
そのほうが自分のスキルを磨ける、世の中のためになるサービスを自分の手で作れる、経営に近い立場に立てる、と思えばベンチャーに行けばいいと。逆に大企業じゃないとできないこともあるでしょう。
個人的には大企業での社内政治とかはちょっと勘弁ですね。いまは小さい会社にいますが、そっちのほうが気が楽なので、向いていそうです。

なお、主催のサムライトでは、ベンチャーの実態を体感してもらう場としてインターンを募集中とのことです!詳しくはこちらをご覧ください → http://somewrite.com/recruit/

今回行った勉強会:「【未来をつくるスゴいベンチャー101選出企業が登壇】大手を辞めた後の、“キャリアアップ”の事実」
http://peatix.com/event/262386

原稿:三土たつお
1976年生まれ。プログラマー、ライター。プログラマーとしてはふだんPHPを書いてます。ライターとしてはニフティのデイリーポータルZとかで書いてます。近著「街角図鑑」(実業之日本社)。
http://mitsuchi.net/

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