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IoTとは?いまさら聞けないトレンドワード解説その3
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IoTとは?いまさら聞けないトレンドワード解説その3

2017.06.07

 
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ITの分野で、今後私たちの生活をより便利にすると言われているのがIoT(モノのインターネット)です。
インターネット上にあらゆるモノが繋がることで、生活の利便性を実現するIoTですが、市場規模や危険性、今後どのような分野でIoTの活躍が期待できるのでしょうか?
ここでは、IoTが可能にする技術についてご説明します。

ヤマタカ

IoTとは

IoTとは「Internet of Things」の略で、モノのインターネットを意味します。パソコンやスマートフォン以外の、あらゆる家電などの製品がインターネットに繋がることで、私たちの生活が便利になったり、ビジネスチャンスが生まれることが期待されています。

さまざまなインターネットに繋がるモノと、それを使う人間が増えれば、使用情報などのデータが収集しやすくなります。いわゆるビックデータと呼ばれる巨大なデータを収集して解析すれば、さまざまな問題の解決や、生活の利便性向上に役立つと言われており、この流れは今後ますます加速していくでしょう。

また、IoTを実現するためには、高速通信や膨大なデータを高速に処理するサーバーも重要となります。

IoTはインターネットに接続できることが大前提となります。そのため、IoTデバイスを制御し、推進していくことを目標として策定された、次世代高速通信と言われる5G(第5世代通信システム)の超高速通信についてもサービス提供に向けて、取り組みが行われています。

サーバーも高速で的確に処理をする必要があり、IoTで活躍が期待されるサーバーとして「エッジサーバー」があります。
エッジサーバーとは、境界ネットワークに設置するサーバーを、ユーザーと物理的に近い位置に小規模なサーバーを分散させて、距離を短縮することで通信の遅延を防ぎ、短縮を図ることを目的としており「エッジコンピューティング」とも呼ばれています。

IoTの市場規模

IoTの市場規模はGartner社の試算によれば、2020年にはIoTによるインターネットに繋がるデバイスは260億ユニットとなり、世界中で3,000億ドル(日本円で約33兆円)と予測しています。

日本の場合、野村総合研究所(NRI)の試算によると、2022年度のソリューション市場ではネットワークの高速化やデータ分析技術の発展により、IoTが大きく拡大していくとされ、市場規模は3.2兆円まで拡大されることを予測しています。

そのため、世界中の企業がIoTが生み出すビジネスチャンスを求めて多額の投資や資金調達を行い、研究が進められています。

総務省によると、日本企業は他国企業に比べて、IoT関連の市場に対する見方は低い水準となっていますが、2017年現在では家電・自動運転技術や医療・ヘルスケア、農業の分野など実用化に向けて研究が進められています。

IoTの危険性

IoTによるビジネスが加速し、家電製品や医療機器などの、さまざまなデバイスが今後ネットワークを介してインターネット上に繋がることが予想されます。

IoTによって、企業はユーザーの利用状況やニーズを知ることができますし、ユーザーもリモートでデバイスを操作できることにより、生活の利便性を増すことができます。
IoTはこれからの私たちの暮らしに、大きな恩恵をもたらすことは間違いありませんが、一方で大きなセキュリティ上のリスクも存在します。

インターネットに繋がるということは、パソコンと同じく、あらゆるウイルスやマルウェアに感染する危険性もあります。何も対策を取らないと個人情報が漏洩したり、デバイスを不正に操作されて、悪用されてしまう可能性も十分にあります。

専門家によると、実際に世界中でインターネットに繋がれているIoT機器のうち、130万台がマルウェアに感染しているという報告があります。
もし、インフラなどの重要な設備が感染して乗っ取られた場合、テロなどの犯罪に用いられる可能性も十分にありえます。

今後IoT市場が拡大するにつれて、ウイルスやマルウェアに感染する危険性は高くなると言ってよいでしょう。そのため、しっかりとセキュリティ対策について考える必要があります。

これから活躍が期待できること

IoTの分野は、今後さまざまなモノに適用され、あらゆる分野で活躍が期待されます。
家庭内の家電をネットワークに繋いで制御することにより、利便性が増すことができる「スマートホーム」の普及や、医療分野における医療機器のインターネットによる情報の共有、自動運転技術やショッピングによるデジタルサイネージの普及や公共設備などへの活躍が期待できます。

また、モノのインターネットで最重要となるのが、各種センサーです。IoTを活用するためには、あらゆる製品にセンサーをつけて物理的状況や化学物質、人間の感覚に近い情報をセンサーが読み取り、デバイスが認識できるようになれば、さまざまな場面で活躍が期待できます。このようにセンサーがデータを取得することをセンシングと言います。

例えば、ヘルスケアの分野ではバンド型のデバイスで、人間の健康状態を機会が読み取ったり、着るだけで姿勢や消費カロリー、心拍数などを計測する医療型ウェアラブルなど、健康状態を可視化することも可能になります。

インターネットに繋がった製品がセンシングできるようになると、製品の状態が悪くなったら修理を促したり、利用状況によってオススメの使い方を教えたり、どうしたら自社の製品を使い続けてくれるかを意識したサービスの提供が可能となり、企業・ユーザーそれぞれメリットがあると言えるでしょう。

IoTのセミナー情報

ここでは、IoTなどのセミナー情報を紹介しているサイトを紹介します。IoTはこれからますます発展が期待できる分野ですので、興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?

・第6回IoT/M2M展
http://www.m2m-expo.jp/Technical-Conference/

・IoTイベント
https://www.doorkeeper.jp/events/iot

・IT関連セミナー・イベント情報
http://biz.bcnranking.jp/seminar/index.html?year=2017&month=4#seminarPager

・「IoT」の展示会・イベント
http://expotoday.com/search/?keyword=IoT

まとめ

今回はIoTの基本や市場規模、危険性についてご紹介しました。IoTは普及に向けて、あらゆる分野で研究が進められています。近い将来私たちの生活をどのように変えていくのか?今から楽しみにしておきましょう。

参考サイト
Gartner:https://www.gartner.com/doc/2625419/forecast-internet-things-worldwide-
NRI:http://www.nri.com/Home/jp/news/2016/161121_1.aspx
総務省:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc123330.html
東洋経済ONLINE:http://toyokeizai.net/articles/-/152387

原稿: ヤマタカ
フリーランスエンジニア。ITに関わるさまざまなコンテンツの企画・制作も行う。 ITに関してはノウハウ系、ライフハック系、トレンド系など、幅広い分野の制作実績を持つ。

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