「勉強会に行ってみた!」第45回DevFest Tokyo 2016
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「勉強会に行ってみた!」第45回
DevFest Tokyo 2016

2016.12.08

日本では初開催となるDevFestに参加するため、北千住にある東京電機大学に行ってきました。日本国内の様々なコミュニティが主催となっており、AndroidやFirebase、Google Cloud Platform、TensorFlow、Web等の情報を横断的に知ることができるイベントでした。
今回は技術カンファレンスとしては珍しい、学習をテーマにしたトークを紹介します。

井上 純

メイン会場の丹波ホールには開始時点から多くのエンジニアが集まりました

教えることは教わること

日々変化するソフトウェア業界での生き残りをかけて、我々エンジニアは常日頃からその変化に対応するため、多かれ少なかれ様々な技術を勉強しています。
若者の理系離れもささやかれる昨今、文系からエンジニアとして就職をする人を多く目にするようになりました。
また、エンジニアの学習手段は独学の比重が高く、最近でこそ大小様々な勉強会が開催されるようになってきましたが、まだまだ技術的知見を共有する場は多くはありません。
今回紹介する発表では日本アンドロイドの会秋葉原支部が2012年から取り組んできた「技術的知見をプログラミング初心者に共有することで、エンジニアが自身の技術を磨き、初心者が効率的な学習を行う事ができる場を作る」という活動から得た学習手法のノウハウを学ぶことができました。

鈴峰きりさん

ところで、登壇された鈴峰きりさんは日本アンドロイドの会秋葉原支部の支部長であり、秋葉原で働くいわゆるメイドさんです。
秋葉原支部では鈴峰さんをはじめとしたIT知識のないメイドさん達が実際にプログラムを書き、IT知識が無い故の疑問や初心者がつまずくポイントを勉強会に参加するエンジニアがフォローを行うことで、メイドさんとエンジニアの双方がそれぞれにスキルアップを目指す活動を行ってきました。
IT知識が無いということは、エンジニアなら当然知っているという用語を全く知りません。
例えば、固定長配列と可変長配列の違いを説明する時には山手線と貨物列車に例えることができます。山手線は11両編成で統一されているので固定長配列で表すことができます。一方貨物列車は何両編成かわからないので可変長配列を利用して何両編成でも表せるようにします。
このように、一般的な事象や言葉に置き換えて説明するということは、文系からエンジニアとして就職した新人の研修や後輩指導にも生かすことができる重要なスキルです。

発表資料より

ところで、皆さんはラーニングピラミッドというものをご存知でしょうか?
これは主体性の高い学習方法ほど学習効果が高いことを表した図で、「教えること」が最も学習効果が高いことを表しており、後輩の指導や勉強会での登壇が、学習面でのエンジニアの成長にとっていかに重要かということがわかります。

秋葉原支部の活動においても、メイドさんは活動毎に発表、つまり他の人に教えるという事を目標に学習を行います。まずは講義形式から始まりますが、講義の中には資料を読んだり、実際にプログラムされた動きを見たりなど様々な学習方法が盛り込まれます。その後、他の参加者に質問をしながら実際にプログラミングを行い、メイドさんによってはサンプルとは違う書き方をしたり新たな機能を追加したりと各々が個性を出しながら発表に向けて知見を吸収します。
活動の最後の発表では、講義で理解したこと、実際にプログラミングを行った際に生じた疑問とそれに対する答え、その他自らのアイディアとその実装方法の紹介をすることで学習効果を高めています。

メイドさんも知っている
ファシリテーションテクニック

発表資料より

月に一回の活動を継続的に行うことで、今年の8月には学生向けのハンズオンでメイドさんが講師役を務めるまでに成長しました。
その際には、活動毎の発表で培ってきた以下のようなファシリテーションテクニックが役に立ったそうです。

・指示棒や体全体を使ってオーバーアクションで表現すること
・実際に行って欲しい操作・動作を擬声語によって促すこと
・表情や目線・呼びかけで相手が理解しているかを確認すること
・勉強会が全体として楽しい場となることで継続した学習を促すこと

これらはハンズオンで役に立ったテクニックですが、LTや長めのトークセッションはもちろん、1対1での後輩指導などでも使えるテクニックなので意識して実践していきたいものです。
また、多くの勉強会では懇親会があります。懇親会が楽しくて勉強会に参加するというのも結果的には学習意欲の継続・向上に繋がっていると考えられます。

まとめ

筆者も勉強会で発表をするために資料をまとめたり、社内で教えたりすると自身の知識を再確認することができ、理解不足だったところを補うために調べたり、より深い知識になると感じることがあります。
勉強会をはじめ、日々の学習や業務・趣味のプログラミングでインプットした知見を積極的に人に伝えるといったアウトプットを行うことは自分にも相手にも成長をもたらし、意識して実践していくことがギークなエンジニアを育てるのかもしれません。
日々変化する業界に対応するためにも積極的にアウトプットを行っていきたいですね。

原稿:井上純
qnoteシステム開発事業部所属。気分で色が変わる毛髪を有し、年始に向けて長年の夢であった紅白幕に擬態する、かもしれない。
なお、オフィスには7匹の猫がいる。

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