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文系出身・プログラミング未経験でもSEになれる!
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文系出身・プログラミング未経験でもSEになれる!

SEといえば、大学でプログラミングやITについて勉強をしてきた理系出身者の職業、というイメージがあるのではないでしょうか。しかし実際の現場には、プログラムに触れたこともない文系出身のSEがかなり多いんです!そこで今回は、あまり知られていない文系出身SEの強みについて、詳しくご紹介していきます。

河村真里

文系出身SEは意外と多い!

私自身も文系出身、プログラミング未経験でSEになりましたが、文系だから周りについていけない……と感じたことはあまりありませんでした。
以前SEとして働いていたシステム開発の現場では、自分を含め半分近くが文系出身SE。しかも、趣味でプログラミングをしていたというわけでもなく、全くの未経験という人がほとんどでした。また、チームの中心として活躍しているSEの中にも文系出身者が多く、デキるSEに理系・文系は関係ない、という印象を受けました。

理系・文系の差はあまりない

もちろんSEは理系分野の職業ですので、学校を卒業してすぐは理系・文系の間に知識やスキルの差が発生します。特にコンピュータやプログラミングについて深く学んできた情報科学・情報工学系の方は強いですよね。しかし使用する言語は現場によって様々なので、勉強してきた言語を一切使用しないこともあります。その場合は現場で一から勉強することになり、理系出身者と文系出身者の実力差はほとんどありません。
また新卒入社のSEの場合は配属前に研修期間が設けられることが多く、そこで基本的な技術を学ぶことができます。プログラミングは複雑な計算など必要ありませんし、論理的に考える力さえあれば、理系・文系に関係なく身に付けることができるスキルだと思います。

文系SEならではのメリットも

SEの仕事はプログラミングだけではありません。クライアントとの打ち合わせや設計、試験など、様々な業務を担当します。その中には、文系ならではの能力を生かせる場面も数多くあります。

文章を書く能力

設計書や試験項目表の作成では文章を書く力が必要となるため、文系出身のSEの方が比較的スムーズに対応できるようです。そのほかにも要件定義書やユーザーマニュアル、計画書、報告書、会議の議事録作成など、文章を書く場面が意外と多く発生します。特にユーザーマニュアルなどは、専門用語を使わずに誰でも分かりやすい文章で作成する必要があるため、高度なスキルが必要になります。また文系出身者の方が、開発者目線ではなくユーザーに近い目線で文章を書けるようですね。

コミュニケーション能力

文系出身SEは、コミュニケーション能力を評価されることも多いです。SEの人たちは黙々と作業に打ち込むタイプが多いので、そういう中でクライアントとうまく交渉ができたり、チーム全体を盛り上げたりできる人は重宝されます。ただ論理的に話すのでなく、世間話なども交えて、クライアントとの距離を縮められるとより良いでしょう。SEは技術者というだけでなく、営業的な役割を担うことも多いのです。特に立場が上になるほどクライアントと接する機会が増えるため、コミュニケーション能力がより重要になっていきます。

SEは文系出身でも十分活躍できる仕事です。学校で習う内容と現場で必要となる技術はかなり異なるので、事前知識よりも現場での学習が大切になります。システム開発という仕事に少しでも興味がある方は、今までの経験にかかわらず、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

原稿:河村真里
SEとして勤務後、ライターに転身。何でも手を出したくなる雑食系。
IT関連情報のほか、旅行、グルメ、インテリアなど幅広いジャンルを執筆しています。

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