「勉強会に行ってみた!」 第37回 【IIJ GIOアカデミー】真夏の夜のVMwareのサービス解説 ~めっちゃ詳細版~
event

「勉強会に行ってみた!」
第37回 【IIJ GIOアカデミー】真夏の夜のVMwareのサービス解説
~めっちゃ詳細版~

2016.09.23

企業のIT基盤のクラウド化は、もはや一般的なものになってきました。AWSやAzureなどの海外クラウドサービスが目立つ中、近年、注目を浴びている国内クラウドサービスが、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する、「IIJ GIO(ジオ)」です。
IIJでは、IIJ GIOに関する情報や、クラウドサービスの最新トピックなどを学べる無料勉強会、「IIJ GIOアカデミー」を定期的に開催しています。今回のセミナーでは、IIJ GIOの主力であるVMware仮想化プラットフォームを活用したサービスについて、詳しく解説していただきました。

(河村 真里)

会場はIIJグループの本社である、飯田橋グラン・ブルームの13Fセミナールーム。30名程の参加者が集まり、講演中も頻繁に質疑応答が行われ、アットホームで活気のある雰囲気でした。

そして本日の講師は、IIJサービスプロダクト事業部サービス推進部の岸本昌幸氏。IIJ GIOのプリセールスエンジニアであり、提案から導入まで技術的な視点で支援をされているそうです。

■仮想化プラットフォーム VWシリーズ

セミナーで取り上げたのは、IIJが提供するホステッドプライベートクラウド、「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」です。第一部では、VWシリーズの概要について、説明していただきました。 VWシリーズとは、VMwareの仮想化基盤を、そのままクラウド利用できるサービスのこと。VMware vCenter Serverがプリインストールされた統合管理サーバのほか、VMware vSphere ESXiサーバ、データストア、ネットワークをセットで利用できます。

■VMware vSphere

ここで、VMware vSphereについて少しおさらいを。VMware vSphereは、ハイパーバイザーであるVMware vSphere ESXiと、ESXiを統合管理するVMware vCenter Serverを含む仮想化ソフトウェアパッケージの総称です。国内のサーバ仮想化市場、プライベートクラウド市場において、高いシェアを持つソフトです。

■vCenter Serverの管理者権限を付与

VWシリーズでは、vCenter Serverを管理者権限付きで提供します。オンプレミスと同等の機能を使用できるため、自由度が非常に高い点が特徴です。VMwareを採用しているクラウドサービスはほかにもありますが、管理者権限から付与するというのはかなり珍しいはず。VWシリーズならクラウド移行しても使用範囲にほとんど制限がかからず、今までの運用ノウハウをそのまま引き継ぐことが可能です。

■オンプレミス環境をそのまま移行できる!

VWシリーズなら、オンプレミスのVMware環境で使用していたOSや仮想アプライアンス、ライセンスなども、そのまま利用できます。そして管理者権限が付与されますので、今まで培ってきた運用スキルも無駄になりません。移行の手間を最小限に抑え、オンプレミスと同じ使い心地で活用できるクラウドサービスです。

■VWシリーズの構成

第二部では、VWシリーズの仕様について、より詳しく具体的な説明がありました。ここでは細かいスペックなどは省きますが、全体の構成は上の写真の通り。図の左側エリアは、ESXiサーバが12Core、128GBメモリで1GbpsのNWを提供する標準タイプ、一方右側は、ESXiサーバが24 Core、192GBメモリで10GbpsのNWを提供するハイスペックタイプとなります。この2つはESXiサーバのスペックが異なるのみで、基本的な構成はほぼ同じです。またこのESXiサーバは、クラウド化したいシステムに合わせて、最大100台まで契約可能です。

図の下部にあるのがデータストアで、ESXiサーバとネットワークでつながっています。そして上部に描かれているのが、仮想マシンとネットワーク類。仮想マシン同士をつなぐローカルネットワークは50本まで、仮想マシンとほかのサービスをつなぐプライベートネットワークは10本まで、そしてインターネット接続は5本まで契約可能です。導入時はこれらの条件内で、ネットワーク構成を考える必要があります。
中央に位置しているのは、ESXiサーバ、データストア、各ネットワークを管理する統合管理サーバです。VMware vCenter Serverのほか、VMware vSphere Clientなどもインストールされ利用できます。

■VMware環境の運用方法も含めて、クラウド移行したい場合に

IT基盤をクラウド化するメリットといえば、やはり運用・管理コストの削減でしょう。しかし負担が軽くなった分、制限が増え自由度が下がってしまう場合も多いはず。vCenter Serverの管理者権限まで付与してくれるVWシリーズはその点が非常に画期的です。

ただしその分、VMwareに関してある程度は知っている技術者向けのサービスだと思います。もちろんサポートが受けられますので、熟知していなければならないというわけではありませんが、もともとスキルのある人の方が移行するメリットを感じやすいでしょう。ただ便利に簡単にするのではなく、今まで培ってきた技術を用いて自由に開発できるという点が、VWシリーズを利用する魅力なのではないでしょうか。

そんなVWシリーズは、もともとオンプレミスでVMware環境を使用してきた企業に向いているクラウドサービスでしょう。今まで蓄積してきた資産や運用スキルを活用しつつ、クラウド化することで運用・管理負担をかなり減らすことができるからです。
また、環境を専有できるセキュリティ性の高いプライベートクラウドであることや、高負荷にも耐えられるスペックであることから、基幹系システム、大規模システムのクラウド化にも適しています。
さまざまなシチュエーションに対応できるクラウドサービス、「仮想化プラットフォーム VWシリーズ」。今後ますます需要が高まっていくのではないでしょうか。

原稿:河村真里
SEとして勤務後、ライターに転身。何でも手を出したくなる雑食系。
IT関連情報のほか、旅行、グルメ、インテリアなど幅広いジャンルを執筆しています。

この記事はどうでしたか?

おすすめの記事

キャリアを考える

BACK TO TOP ∧

FOLLOW